1. 企業情報
- 企業名: 株式会社LIFULL
- 設立: 1997年3月12日
- 所在地: 東京都千代田区麹町1-4-4
- 代表者: 伊東 祐司
- 従業員数: 893人（平均年齢37.1歳、平均年収669万円）
- 事業内容: 主力サービスは不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME'S」。物件掲載数は業界最多。加えて、地方創生、引越し、介護施設、ストレージ検索、シェアオフィス、海外不動産情報（Trovit、Mitula）など多角的なWebサービスを展開。海外では南米・東南アジアを中心に不動産情報サイト事業を展開。2025年現在、海外事業は非継続事業として整理中。
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内ポジション: 「LIFULL HOME'S」は掲載物件数で国内最大規模を誇る。不動産ポータル業界では「SUUMO（リクルート）」と並ぶ2強の一角。
- 競争優位性: 物件掲載数の多さ、幅広い関連サービス（引越し、介護、投資物件等）による総合力が強み。海外展開も積極的。
- 課題: 業界全体ではリクルートグループの「SUUMO」との競争が激化。広告収入依存度が高く、住宅市場や景気動向の影響を受けやすい。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営陣のビジョン・戦略: 「あらゆるLIFEを、FULLに。」を掲げ、住まい・暮らしに関わる課題解決を目指す。
- 中期経営計画・重点分野:
- HOME'S関連事業の収益強化
- 地方創生や新規事業（地方空き家再生、介護、ストレージ等）の拡充
- 海外事業の選択と集中（2025年現在は非継続事業として整理）
- DX推進とデータ活用によるサービス価値向上
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 主に不動産会社からの掲載料・広告収入が中心。関連サービス（引越し、介護等）からの手数料収入も。
- 市場ニーズへの適応力: 住宅市場の動向や人口減少など中長期的な変化への対応が課題。新規事業や地方創生分野へのシフトで多角化を進めている。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向・独自性: AI・ビッグデータ活用による物件マッチング精度向上、ユーザー体験の最適化に注力。
- 主力製品・サービス:
- 「LIFULL HOME'S」：国内最大級の不動産情報サイト
- 「LIFULL 介護」「LIFULL 引越し」「LIFULL ストレージ」等の専門サービス
- 海外では「Trovit」「Mitula」などの不動産情報サイト（現在は非継続事業）
6. 株価の評価
- PER（会社予想）: 5.82倍（業界平均 17.0倍）
- PBR（実績）: 1.00倍（業界平均 1.8倍）
- EPS（会社予想）: 32.81円
- BPS（実績）: 191.45円
- 株価: 191円（2025/6/26終値）
- 評価:
- 現在の株価はBPSとほぼ同等、PBRは1倍と純資産水準。
- PERは業界平均より大きく低いが、直近で赤字計上のため一時的な数値となる可能性あり。
7. テクニカル分析
- 株価推移:
- 直近10日間は180～193円のレンジで推移。
- 年初来高値：210円、年初来安値：120円
- 50日移動平均：165.68円、200日移動平均：167.95円
- 現在株価は移動平均を上回り、年初来高値圏に近い水準。
- 信用取引動向: 信用買残が多く（信用倍率13.97倍）、やや買いが積み上がっている状況。
8. 財務諸表分析
- 売上・利益推移:
- 売上高（過去3年）：36,405百万円（2023）→34,466百万円（2024）→14,291百万円（2025年中間期）
- 営業利益：1,842百万円（2023）→-6,444百万円（2024）→1,824百万円（2025年中間期）
- 純利益：939百万円（2023）→-8,463百万円（2024）→3,723百万円（2025年中間期）
- 利益率:
- 営業利益率は直近で大きく悪化したが、2025年中間期は黒字回復。
- ROE/ROA:
- ROE（実績）：-29.87%（2024年）、直近12か月：-27.41%
- ROA：1.04%（直近12か月）
- キャッシュフロー:
- 営業CFはプラス（2025年中間期：1,369百万円）
- フリーCFはマイナス（過去12か月：-8.1B）
- 財務健全性:
- 自己資本比率：58.5%（2024年）、中間期65.5%と高水準
- 流動比率：3.12と良好
- 有利子負債は8.07B、現預金8.53Bとバランス
9. 株主還元と配当方針
- 配当実績・予想:
- 2024年9月期：0.73円
- 2025年9月期（予想）：0.73円（創業30周年記念配当含む）
- 配当利回り: 0.38%（実績）、2.60%（Forward予想）
- 配当性向: 1,775%（実績、赤字のため一時的に高い）
- 自社株買い: 自己株式保有あり（4.65%）
- 方針: 配当性向引き上げを発表
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価モメンタム:
- 直近1年で株価は100円→210円まで上昇後、現在191円と高値圏で推移
- 52週変動率：+20%
- 投資家関心:
- インサイダー保有比率が高く（51.93%）、安定した株主構成
- 信用買い残が多く、短期的な需給に注意
11. 総評
LIFULLは、不動産情報サイト「LIFULL HOME'S」を中心に、関連Webサービスや地方創生分野で事業を展開しています。業界内では物件掲載数最大級の強みがある一方、リクルートグループとの競争が続いています。直近では海外事業の整理や本業回帰が進み、2025年中間期は黒字回復を果たしています。財務基盤は健全で、配当方針も強化していますが、過去の赤字や広告依存度、信用買い残の多さには注意が必要です。株価は年初来高値圏にあり、今後の業績推移と新規事業の成長が注目されます。
企業情報
| 銘柄コード | 2120 |
| 企業名 | LIFULL |
| URL | http://lifull.com/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
関連情報
証券会社
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (2.0.0)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。
投資には元本割れのリスクがあり、市場状況や経済環境の変化により損失が発生する可能性があります。最終的な投資判断は、すべてご自身の責任で行ってください。当サイト運営者は、本レポートの情報を利用した結果発生したいかなる損失や損害についても一切責任を負いません。
なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。