1. 企業情報
企業名: 秋川牧園（Akikawa Foods & Farms Co., Ltd.）
概要: 秋川牧園は、無農薬・無投薬の食肉、鶏卵、牛乳を製造販売する企業です。主力の生協経由に加えて直販宅配を強化しています。事業内容は食品（鶏肉、冷凍加工食品、鶏卵、牛乳等）と生活雑貨の販売です。
設立年月日: 1979年5月25日
代表者名: 秋川 正
住所: 〒753-0303 山口市仁保下郷10317
従業員数: 332人
平均年齢: 43.1歳
平均年収: 4,990千円
2. 業界のポジションと市場シェア
業界: Farm Products（農産物業界）
業界内での競争優位性: 無農薬・無投薬の食肉、鶏卵、牛乳の製造販売において競争優位性を持つ。また、直販宅配を通じた顧客との直接的な関係構築が強み。
課題: 人件費や原材料費の高騰、消費者の節約志向など厳しい事業環境に直面している。生産卸売事業では業界内での競争環境が激しい。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣のビジョン: 中期経営計画で、2027年3月期目標として、連結売上高90億円、連結経常利益率3.0%以上を目指している。
中期経営計画の具体的な施策:
- 人財育成
- ファン化（顧客基盤の強化）
- 鶏肉・冷食事業の強化
- 直販事業の強化
- 中国事業の展開
- サステナビリティの推進
- 食の信頼性の向上
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデル: 生産卸売と直販を通じた食品販売。
市場ニーズの変化への適応力: 直販事業の強化と顧客との直接的な関係構築により、市場ニーズの変化に適応できる可能性がある。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向: 冷食の商品構成シフト、機械化・IT化の推進。
収益を牽引している製品やサービス: 無農薬・無投薬の食肉、鶏卵、牛乳、冷凍加工食品。
6. 株価の評価
株価: 1,029円
EPS（会社予想）: 16.79
BPS（実績）: 523.35
PER（会社予想）: 61.29倍
PBR（実績）: 1.97倍
現在の株価との比較: 株価は52週高値（1,250円）から下落しており、52週安値（931円）まで来ている。現在の株価は高値圏から安値圏に移動している。
7. テクニカル分析
株価推移: 直近10日間の株価は、1020円から1040円の範囲で推移している。
現在の株価: 1029円で、50日移動平均線（998.36円）と200日移動平均線（998.92円）の間で安定している。
8. 財務諸表分析
売上、利益、キャッシュフローなどの指標:
- 売上（過去12か月）: 7,957百万円（前年比7.6%増）
- 営業利益: △3百万円（前年同期は3百万円の営業利益）
- 経常利益: 51百万円（前年比66.4%減）
- 親会社株主に帰属する当期純利益: 28百万円（前年比71.3%減）
- 自己資本比率: 30.6%（前年31.0%）
- 営業活動によるキャッシュ・フロー: 725百万円（前年比393百万円増）
- 期末現金及び現金同等物残高: 968百万円
過去数年分の傾向: 売上は増加しているが、利益は減少している。自己資本比率はやや低下している。
9. 株主還元と配当方針
配当利回り（会社予想）: 0.97%
1株配当（会社予想）: 10.00円
配当性向: 147.93%（高配当性向）
自社株買い: なし
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の直近の変動傾向: 株価は52週高値から下落し、52週安値まで来ている。
株価への影響を与える要因: 人件費の高騰、飼料価格の高止まり、原材料価格の変動、円安による仕入コストの上昇、為替相場の変動、国内外の経済情勢の不確実性。
11. 総評
各分析結果の簡潔なまとめ:
秋川牧園は、無農薬・無投薬の食肉、鶏卵、牛乳を製造販売する企業で、直販事業を通じた顧客との直接的な関係構築が強みである。しかし、人件費や原材料費の高騰、消費者の節約志向など厳しい事業環境に直面している。中期経営計画では、売上高と利益率の改善を目指している。株価は52週高値から下落しており、高配当性向ながらも株価の評価は慎重を要する。財務面では自己資本比率が低下している。
全体的な見解: 事業モデルは持続可能だが、厳しい市場環境と高配当性向が投資判断に影響を与える要因となる。株価の評価は慎重を要し、中期経営計画の進捗状況と市場動向を注視することが重要である。
企業情報
| 銘柄コード | 1380 |
| 企業名 | 秋川牧園 |
| URL | https://www.akikawabokuen.com/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 食品 – 水産・農林業 |
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