4331 テイクアンドギヴ・ニーズ 分析レポート(プライム・サービス業)
最終更新: 2025-08-11
1. 企業情報
- 概要
- ハウスウェディングのパイオニア。邸宅風の直営ゲストハウスを全国展開し、運営受託も併用。
- 周辺事業として、ハネムーン・アニバーサリー旅行、挙式関連の金融サービス(ブライダルローン等)、ブライダル/フォーマル衣装の設計・販売・レンタル、レストラン運営を手掛ける。
- ホテル事業を第2の柱として育成中。
- 事業構成(2025.3 連結)
- 国内ウェディング 97%(カッコ内は営業利益率目安とみられる13)
- その他 3%(同21)
- 基本情報
- 本社: 東京都品川区東品川2-3-12
- 設立: 1998年
- 従業員: 1,843名、平均年齢32.5歳、平均年収約469万円
2. 業界のポジションと市場シェア
- ポジション
- ハウスウェディングの先駆者として全国に直営施設網を展開。認知度と運営ノウハウが強み。
- 競争環境
- 同業(例: ツカダ・グローバルHD、エスクリ、ブラス等)との価格・付加価値競争。
- 少子化・婚姻数の長期減少傾向、披露宴の小規模化など構造的課題。
- 課題
- 需要の季節性/景気感応度、外部ショック(感染症、自然災害)耐性。
- 人件費・食材費などコスト上昇への対応と稼働率最大化。
- 市場シェア
- 公表データなし(大手の一角と見られるが、定量的シェアは不明)。
3. 経営戦略と重点分野
- ビジョン/方向性
- ウェディング事業の収益性・稼働率改善と顧客単価最大化。
- ホテル事業を第2の収益柱へ育成(直営/運営受託の両輪)。
- 重点施策(公表情報・事業内容から読み取れる範囲)
- 全国直営ネットワークの稼働最適化、商品/演出の高付加価値化。
- 周辺事業(衣装・旅行・金融・レストラン)とのクロスセルでLTV向上。
- 運営受託モデルの拡大による資本効率の向上(想定)。
- 補足
- 2025年3月期の決算短信XBRLの一部訂正あり(発行済株式数の桁誤り)。PDF掲載数値自体の変更はなし。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル
- 直営ゲストハウス×ブライダル付帯サービスのバンドルで粗利を確保。予約リードタイムが長く、稼働計画で利益管理。
- 強みと適応力
- 全国網・運営ノウハウ・周辺事業の一体提供。
- リスクと対応余地
- 需要変動に対し、可変費化・受託モデル活用・多角化(ホテル/レストラン)が緩衝材。
- 外部ショック時の予約見直し/延期対応、オンライン接点強化などの運営柔軟性が鍵。
5. 技術革新と主力製品/サービス
- 主力
- 邸宅型ハウスウェディング運営、衣装・写真・演出等のパッケージ、ホテル/レストラン運営。
- 技術・運営面の動向(一般論)
- 業界ではCRM・デジタルマーケティング、オンライン相談/見学の活用、在庫/人員配置の最適化が進展。
- 収益牽引
- 売上の大宗は国内ウェディング。その他(ホテル/衣装/旅行/金融等)は補完・クロスセル領域。
6. 株価の評価(バリュエーション)
- 前提(株価 935円、発行済株式数 14.62百万株、時価総額 約136.7億円)
- 指標比較
- PER(会社予想): 27.29倍(EPS予想 34.26円ベース)
- PER(TTM概算): 約3.85倍(TTM EPS 243.19円ベース)
- PBR: 0.75倍(BPS 1,242.9円)
- EV/EBITDA(TTM概算): 約4.6倍
- 業界平均との比較(参考)
- 業界平均 PER 17.0倍、PBR 1.8倍
- 同社は「予想PER>業界平均」「PBR<業界平均」というミックス。
- 参考計算(単純比較)
- 予想EPS×業界平均PER= 約582円(34.26×17) = 予想ベースでは業界平均利得に対し高めのPER評価。
- TTM EPS×業界平均PER= 約4,134円(243.19×17) = TTMは一過性要因の影響に留意が必要。
- 留意
- 会社予想EPS(34.26円)とTTM EPS(243.19円)に大きな乖離。特別要因/税効果/会計基準差/XBRL訂正の影響可能性があり、同一土俵での単純比較には注意が必要。
7. テクニカル分析(短期)
- トレンド
- 株価935円は50日線876円、200日線893円を上回る(+6.7%、+4.7%)。
- 52週高値1,040円まで約-10%、52週安値779円から約+20%。
- 50日線<200日線でデッドクロス状態だが、株価は両線上。
- 需給/出来高
- 信用倍率 277.6倍(買い長)。信用買残 前週比+15千株。
- 直近出来高 20.2千株は10日平均(約51.8千株)・3カ月平均(約43.1千株)を下回り、短期の勢いはやや鈍化。
- 範囲感
- 900円近辺に移動平均線が集積、1,040円付近が上値目途として意識されやすい価格帯。
8. 財務諸表分析(連結)
- 損益(単位: 百万円)
- 売上高: 39,482(2022)→45,532(2023)→47,020(2024)→47,668(TTM)
- 営業利益: 2,090 → 3,681 → 4,209 → 4,105
- 営業利益率: 約5.3% → 8.1% → 9.0% → 約8.6%
- 親会社株主に帰属する当期純利益: 1,877 → 4,108 → 1,831 → 3,547
- 税金費用の振れ(2023/TTMでマイナス計上)や特別項目の影響が見られる。
- 収益性/効率性
- ROE(実績): 20.21%(過去12カ月 20.58%)
- ROA(過去12カ月): 4.77%
- キャッシュフロー/財政状態
- 営業CF(TTM): 約54.6億円、レバードFCF(TTM): 約26.3億円(プラス)
- 現金同等物: 約90.7億円、総有利子負債: 約237億円(ネットデット約146億円)
- Net Debt/EBITDA: 約2.4倍、インタレストカバレッジ(EBIT/利息): 約7.3倍
- 自己資本比率: 34.1%、流動比率: 1.03
- コメント
- 売上・営業利益は回復基調。キャッシュ創出は堅調。一方で負債水準・流動比率はタイトで、運転資金管理と金利動向への感応度に留意。
9. 株主還元と配当方針
- 配当
- 会社予想配当: 31円/株(予想利回り約3.32%)
- 直近実績(参考データ): 年間40円/株(利回り約4.26%)
- 配当性向
- TTMベース(40円÷EPS 243.19円): 約16.4%
- 会社予想ベース(31円÷EPS予想 34.26円): 約90.5%(大きな乖離に留意)
- 自己株式
- 自己株口 25,200株(公表分)。自社株買い方針/実施計画は本データからは不明。
- 注記
- 決算短信XBRL訂正(株式数の桁誤り)に伴い、外部データとの配当・指標整合性に差異が生じている可能性あり。正式な会社開示の数値を優先。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- パフォーマンス
- 52週騰落: +7.35%(参考ベータ 0.32)
- 直近の値動き
- 7/29の884円から8/6に943円まで上昇後、8/8終値935円で小反落。出来高は直近低下。
- 投資家動向
- インサイダー保有比率 37.11%、浮動株は限定的(フロート約907万株)。
- 信用取引は買いに偏重(倍率 277.6倍)。一方向のポジション偏りによる短期ボラティリティには注意が必要。
- イベント
- 決算発表予定: 2025/8/7–8/12の範囲
- 権利落ち予定日: 2025/12/29
11. 総評
- 事業面
- 国内ハウスウェディングを主軸に、周辺事業/ホテルを拡張。全国運営ノウハウは競争力の源泉。一方、人口動態・コスト上昇・外部ショック耐性が継続課題。
- 財務/収益
- 売上・営業利益は回復、FCFプラス、ROEは高水準。負債水準と流動性指標は中立〜ややタイト。
- バリュエーション
- PBRは0.75倍と簿価割れ水準。一方、PERはTTMと会社予想で大きく乖離。特別要因や会計上の影響を踏まえた利益の「平準化」視点が有用。
- EV/EBITDAは4~5倍台と落ち着いたレンジ。
- マーケット/テクニカル
- 株価は50日・200日線上、52週レンジの中上段。信用買い偏重で短期需給の影響を受けやすい構造。
本レポートは公開データに基づく客観的な情報整理であり、投資勧誘や助言を目的とするものではありません。数値に齟齬が見受けられる指標(EPS/配当等)は、会社開示(PDF)とXBRL訂正の影響を踏まえ、最新の正式開示をご確認ください。
企業情報
銘柄コード | 4331 |
企業名 | テイクアンドギヴ・ニーズ |
URL | http://www.tgn.co.jp/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
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このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.0)」によって自動生成されました。
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