1. 企業情報

ログリーは、主にインターネット広告関連事業を展開している企業です。特に、ウェブサイトの記事内容などを解析し、ユーザーの好みに合った広告を自動で配信する「ネイティブ広告」に特化したプラットフォームを提供しています。主力サービスは「Logly lift」という広告プラットフォームです。その他にも、メディア向けの再訪分析ツール「Loyalfarm」、eスポーツトーナメントプラットフォーム「Adictor」、ユーザーデータ分析ツール「Juicer」、ノーコードマーケティングツール「OPTIO」など、多岐にわたるデジタルマーケティング関連サービスを展開しています。最近では、マイクロアドとの資本業務提携も発表されています。

2. 業界のポジションと市場シェア

ログリーは、コンテンツに自然に溶け込む「ネイティブ広告」という特定のニッチ市場に強みを持っています。記事内容を解析して広告を配信する技術は、ユーザー体験を損なわずに広告効果を高める点で競争優位性につながる可能性があります。
しかし、インターネット広告市場全体は競争が激しい分野であり、大手企業や多様なサービスが存在します。提供された情報からは具体的な市場シェアのデータは確認できませんが、専門性を持つことで特定の顧客層からの需要を獲得していると考えられます。マイクロアドとの資本業務提携は、事業連携や経営資源の活用によるシナジー効果の可能性を示唆していると考えられます。

3. 経営戦略と重点分野

提供された情報には、ログリーの具体的な経営戦略、ビジョン、中期経営計画に関する直接的な記述は含まれていません。

4. 事業モデルの持続可能性

ログリーの事業モデルは、メディアのコンテンツに最適化されたネイティブ広告を提供することで収益を得ています。これにより、ユーザーの広告体験を向上させ、広告のクリック率やエンゲージメントを高めることを目指しています。
多様なデジタルマーケティングツール(Loyalfarm, Adictor, Juicer, OPTIOなど)の提供は、主要な広告事業以外の収益源や顧客接点を確保しようとする多角化の動きと捉えることができます。
しかし、過去数年間の損益計算書を見ると、2023年3月期をピークに売上高が減少傾向にあり、営業利益および純利益も赤字に転落し、その損失額が拡大しています。これは、市場ニーズの変化への適応や収益性の改善が喫緊の課題であることを示唆しており、事業モデルの持続可能性を評価する上で注視すべき点と考えられます。

5. 技術革新と主力製品

ログリーの技術革新の独自性は、「記事解析で好みを推測・配信」するネイティブ広告の仕組みにあります。これにより、ユーザーの興味関心に合致した広告を提示し、ミスマッチによる広告嫌悪感を低減させることを目指しています。
主力製品は、ネイティブ広告配信プラットフォームである「Logly lift」です。このプラットフォームが企業の売上を牽引していると考えられます。その他の製品・サービスも、データ分析やマーケティング支援といった付随する技術分野での提供価値を高めるものとして展開されています。

6. 株価の評価

現在の株価は391.0円です。
– EPS(1株当たり利益)は会社予想で-22.61円と赤字であるため、PER(株価収益率)は算出できません。
– BPS(1株当たり純資産)は125.68円、PBR(株価純資産倍率)は3.11倍です。
– 業界平均PBRが2.5倍であることから、ログリーのPBRは業界平均と比較してやや高めの水準にあります。これは、純資産から見た株価が相対的に高い評価を受けていることを示唆しますが、EPSが赤字であることを考慮すると、投資家が将来的な成長や収益改善に期待を寄せている可能性も考えられます。

7. テクニカル分析

直近10日間の株価推移を見ると、7月下旬には410円台で推移していましたが、8月に入りやや下落基調にあり、390円台前半での取引が見られます。
– 年初来高値は439円、年初来安値は250円です。
– 52週高値は475.00円、52週安値は250.00円です。
– 現在の株価391.0円は、52週高値と安値のレンジの中間やや上方に位置しています。
– 50日移動平均線は391.50円、200日移動平均線は353.00円です。現在の株価は50日移動平均線にほぼ一致しており、200日移動平均線よりは上に位置しています。

これらの情報からは、直近は若干の調整局面にあるものの、長期的なトレンドでは200日移動平均線を上回っており、一定のサポートがあると見ることが出来ます。ただし、出来高が比較的少ないため、株価が大きく変動する可能性も考慮されます。

8. 財務諸表分析

売上と利益の推移:

  • 売上高は、2023年3月期の26.9億円をピークに、2024年3月期には20.5億円、過去12か月では16.0億円と減少傾向にあります。
  • 営業利益は、2023年3月期には1.3億円の黒字でしたが、2024年3月期には220万円の営業損失、過去12か月では1.6億円の営業損失と、赤字幅が拡大しています。
  • 親会社株主に帰属する純利益も同様に、2023年3月期には1.2億円の純利益でしたが、2024年3月期には4,697万円の純損失、過去12か月では1.89億円の純損失と、赤字が継続し損失が拡大している状況です。これは、収益性の悪化が財務に大きな影響を与えていることを示しています。

収益性・効率性・安全性指標:

  • ROE(自己資本利益率)は-33.04%、ROA(総資産利益率)は-7.79%と、どちらもマイナスであり、収益性を大きく損なっている状況を示しています。
  • 自己資本比率は42.8%と、一般的には比較的健全な水準にありますが、継続的な赤字は将来的に自己資本を蝕むリスクがあるため注視が必要です。
  • キャッシュフロー面では、過去12か月で営業キャッシュフローが-1.31億円、レバードフリーキャッシュフローが-7,650万円と、いずれもマイナスであり、事業活動から現金を生み出せていない状況です。

補足事項:

2025年3月期第3四半期決算短信において、投資有価証券の評価方法変更に伴う決算数値の訂正が行われています。これは、外部要因による投資評価の変更であり、本業の収益性に直接的な影響を与えるものではありませんが、財務諸表の信頼性や複雑性を増す要因となる可能性があります。

9. 株主還元と配当方針

ログリーは、会社予想で1株配当0.00円、配当利回り0.00%と、現在配当は行っていません。また、自社株買いなどの株主還元策に関する情報も提供されていません。企業が成長段階にある場合や、現時点で赤字である場合には、配当を行わないことがあります。

10. 株価モメンタムと投資家関心

直近の株価は、7月下旬の410円台から8月上旬にかけて390円台へと緩やかな下降傾向にあります。日々の出来高は3,000株台と少なく、売買流動性が低い状態です。出来高が少ない銘柄は、比較的少額の売買でも株価が大きく変動する可能性があります。
信用取引においては、信用買残が104,100株と比較的多く、信用売残は0株であるため信用倍率が0.00倍となっています。これは、需給バランスが買いに偏っている状態を示唆していますが、売残が少ないためにその判断は慎重に行う必要があります。出来高が少ない中で信用買残が多い状況は、株価上昇の重しになる可能性も考えられます。

11. 総評

ログリーは、ネイティブ広告プラットフォームの「Logly lift」を中核とし、記事解析技術を強みとするインターネット広告関連企業です。デジタルマーケティング分野において複数のサービスを展開しており、マイクロアドとの資本業務提携は今後の事業展開における注目点の一つです。
しかし、財務面では課題が見られます。過去数年間で売上高が減少傾向にあり、特に直近では営業利益および純利益が赤字に転落し、その損失幅も拡大しています。これにより、ROEやROAもマイナスとなっており、収益性の改善が喫緊の課題と言えます。また、営業キャッシュフローもマイナスであり、事業活動から十分な現金を生み出せていない状況です。現状では配当も行っていません。
株価は52週レンジの中間やや上に位置しており、直近はやや下落傾向が見られます。出来高は少なく、信用買残が比較的多い点は今後の需給に影響を与える可能性があります。
ログリーの今後の焦点は、売上高の回復と収益性の改善、そしてキャッシュフローの黒字化にあります。これらが実現されない場合、財務状況はさらに悪化する可能性があります。投資家は、今後の決算発表や経営戦略による具体的な施策、特に収益性改善に向けた取り組みに注目する必要があると考えられます。


企業情報

銘柄コード 6579
企業名 ログリー
URL http://corp.logly.co.jp/
市場区分 グロース市場
業種 情報通信・サービスその他 – サービス業

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By ジニー

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