決算説明：スリーエフ（7544）

2025年2月期 期末決算説明資料

基本情報

• 企業名: 株式会社スリーエフ
• 主要事業分野: コンビニエンスストア事業
• 説明会情報: 2025年4月10日開催、オフライン/オンライン形式、参加対象: 個人投資家
• 説明者: — (役職: –)
• 報告期間: 2025年2月期
• セグメント:
  • ローソン・スリーエフ: ローソンチェーンの販促・商品政策を活用し、客数増加と売場競争力強化。
  • gooz: 世界各地の豆を使用した店内焙煎コーヒーのラインナップ拡充により売上伸長。

業績サマリー

• 主要指標 (2025年2月期 実績):
  • チェーン全店売上高: 67,059百万円 (+1.8% 前期比)
  • 営業収入: 13,916百万円 (+0.4% 前期比)
  • 営業利益: 997百万円 (+9.7% 前期比)
  • 経常利益: 1,003百万円 (+9.7% 前期比)
  • 親会社株主に帰属する当期純利益: 289百万円 (+33.3% 前期比)
• 進捗状況: 中長期経営計画の完遂に向け着実に前進。
• セグメント別状況:
  • ローソン・スリーエフ:
  • 既存店売上高伸長率: 103.4% (2025年2月期)
  • 平均日販: 60万円台に到達 (2期連続で2万円増)
  • 人流の増加やローソンチェーンの各種施策が奏功し、安定的に成長。
  • 夏場の気温が記録的猛暑となった前期と同水準で推移、売上と客数の増加に貢献。
  • 独自クーポン販促やWeb広告展開が奏功し、独自商品の売上は安定的に推移。
  • 加盟店利益は微減だが、上昇トレンドは維持。
  • gooz:
  • いちょう並木通り店では、世界各地の豆を使用した店内焙煎コーヒーのラインナップ拡充により売上が大きく伸長。
  • 行楽需要や周辺イベントが来店客数を押し上げ、全店舗で日販が向上。

業績の背景分析

• 業績概要:
  • 値上げは鈍化も、電気代・人件費増加が顕著。実質賃金はゼロ付近で低価格志向が継続。
  • インバウンド需要は堅調に推移。
  • 中長期経営計画5年目は、個店平均日販が1.5%上振れ、前年並みの伸長率と粗利益率を維持。
  • 加盟店人件費の伸びをカバーするには至らずも、下半期からの加盟店支援強化により、前年並みの加盟店利益水準まで回復。
• 増減要因:
  • 増益要因: 売上・粗利の堅調な伸び。
  • 減益要因: 販管費（販促費、水道光熱費、リース料）の増加。
• 競争環境:
  • ローソンチェーンとの連携により、既存店売上高伸長率で大手チェーンと比較しても安定。
  • 平均日販でも大手チェーンと遜色ない水準。
• リスク要因:
  • 電気代、人件費の増加。
  • 原材料費の高騰（gooz）。

戦略と施策

• 現在の戦略:
  • 中長期経営計画（2021年2月期～2027年2月期）の実行。
  • 10年間を一括りで考える「10年経営」。
  • 個店平均日販を毎期1万円ずつ向上。
  • 販売費を段階的に増加させ、加盟店支援を充実。
  • 人件費増加に対応した労働環境改善と加盟店利益向上を両立。
  • 加盟店と本部の「一塊経営」を実現。
  • 「奉仕の経営」を実践。
• 進行中の施策:
  • ローソンチェーンの販促・商品政策の活用。
  • 加盟店支援の強化。
  • goozにおけるコーヒーラインナップ拡充、店内焙煎の強化。
  • 「コーヒーかすリサイクルプロジェクト」の開始。
  • 初のYoutube広告実施。
  • 新発注システム「AI.CO(アイコ)」の活用（2026年2月期）。

将来予測と見通し

• 業績予想 (2026年2月期予想):
  • チェーン全店売上高: 69,500百万円 (+3.6% 前年比)
  • 営業収入: 14,500百万円 (+4.2% 前年比)
  • 営業利益: 1,100百万円 (+10.2% 前年比)
  • 経常利益: 1,100百万円 (+9.6% 前年比)
  • 親会社株主に帰属する当期純利益: 250百万円 (-13.7% 前年比)
• 中長期計画:
  • 2027年2月期（最終年度）数値目標:
  • 経常利益: 10億円以上
  • 親会社株主に帰属する当期純利益: 3億円以上
• マクロ経済の影響:
  • インバウンド需要の継続が期待される。
  • 実質賃金動向と消費者の低価格志向への対応が引き続き重要。

製品やサービス

• 製品:
  • ローソン・スリーエフ:
  • 独自商品（やきとり、チルド寿司、お惣菜、もちぽにょ等）の平均日販が安定的に推移。
  • 「鶏つくね坊」など、ユニークな商品展開。
  • gooz:
  • 世界各地の豆を使用したプレミアムなコーヒー（HOT/ICED）。
• サービス:
  • コンビニエンスストア運営。
• 協業・提携:
  • ローソンチェーンとの連携。
  • 提携先農園との連携（gooz）。

重要な注記

• リスク要因:
  • 気温変動（夏場の猛暑はプラス要因だが、変動リスクあり）。
  • 人手不足による人件費増加。
  • 原材料価格の変動。
• その他:
  • 2026年2月期はローソン50周年。記念販促施策を予定。

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