ビーアールホールディングス(1726)企業分析レポート
株価: 345円(2025-08-12終値)
市場区分: プライム
業種: 建設業(建設・資材)
1. 企業情報
- 概要: PC(プレストレストコンクリート)橋梁の建設に強みを持つ建設グループ。M&Aでエリア拡大を進め、中国・関西地盤から関東・東北へ全国展開。鉄道軌道向けマクラギ(まくらぎ)や二次製品の製造・販売、情報システム、不動産賃貸を併営。中核は極東興和。
- セグメント(2025/3期 連結事業構成比):
- 建設 84%、製品販売 15%、情報システム 1%、不動産賃貸 0%(かっこ内は参考数値原文ママ: 建設84(10)、製品販売15(1)、情報システム1(7)、不動産賃貸0(66))
- 主要事業: PC橋梁工事、補修・補強、鉄道用マクラギ等の製造販売、建材・コンクリート二次製品、情報処理・ソフト開発、不動産賃貸
- 従業員: 637人、平均年齢 53.5歳、平均年収 755万円
- 所在地: 広島市東区光町2-6-31
- 代表者: 藤田 公康
2. 業界のポジションと市場シェア
- ポジション: PC橋梁分野の大手。公共インフラの新設・更新、老朽化インフラの補修・補強ニーズに基づく案件に強み。鉄道向け製品を内製化し、建設と製造の両輪を持つ点が特徴。
- 競争優位性:
- PC橋梁・鉄道関連製品の一体運営(施工×製造)のシナジー
- M&Aにより地理的カバレッジを全国化
- 課題:
- 業界全体の資材価格・労務費上昇、労務需給の逼迫
- 直近四半期の建設事業における受注高の減少(前年同期比-62.3%)による手持工事の伸び悩み
- 市場シェア: 公表データ不十分のため省略
3. 経営戦略と重点分野
- 戦略の方向性(公開情報ベース):
- M&Aによるエリア拡大と全国展開の推進
- 建設(PC橋梁/補修・補強)を柱に、製品販売(マクラギ等)や情報システムで補完
- 原価改善・生産性向上(製品販売事業は大型案件の製作順調化と原価削減で収益改善)
- 2026/3期1Qの示唆:
- 建設事業は市場発注減少の影響で減収減益
- 製品販売は増収増益(受注も堅調)
- 情報システムは微増収で利益は概ね横ばい
- 不動産賃貸は増益
- 中期経営計画: 具体的な開示記載なし
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 公共・鉄道向けのインフラ新設・更新需要、補修・補強需要に依存度が高い一方、製品販売・情報システム・賃貸で分散。
- 適応力:
- 原価上昇環境下での価格転嫁・原価低減が収益安定の鍵
- 製品販売は受注環境改善とコスト削減で収益性が改善
- 建設は受注の変動影響を受けやすく、手持工事水準のモニタリングが重要
- リスク:
- 建設事業の受注高減少(直近1Q)による先行きの稼働・売上影響
- 労務逼迫に伴う外注費・人件費の上昇圧力
5. 技術革新と主力製品
- 主力: PC橋梁の設計・施工、鉄道用マクラギ、コンクリート二次製品
- 技術/独自性: プレストレストコンクリート技術を中核に、鉄道・橋梁関連の製造~施工までの一体運営。情報システムはグループ内外向けに受託開発等を展開(詳細非開示)。
6. 株価の評価(バリュエーション)
- 前提データ:
- 株価 345円、EPS(会社予想・連結)28.94円、BPS(実績・連結)329.09円
- PER 11.92倍、PBR 1.05倍(提供値に一致)
- 配当予想 16円(利回り 4.64%)
- 業界平均 PER 14.0倍、PBR 1.1倍
- 相対比較(参考計算、単純比較):
- PER基準で業界平均14倍を当てはめた場合の参考株価: 約405円(=28.94×14)
- PBR基準で業界平均1.1倍を当てはめた場合の参考株価: 約362円(=329.09×1.1)
- 配当:
- 予想配当利回り 4.64% は、同社5年平均 3.18%を上回る水準(提供データ比)
- 予想配当性向の目安: 約55%前後(会社予想EPS×配当より試算)
(注)上記は単純な指標比較であり、将来の株価や投資判断を示すものではありません。
7. テクニカル分析
- 価格位置:
- 直近終値 345円は、50日移動平均(約331円)・200日移動平均(約336円)を上回る水準
- 年初来高値 353円に接近、52週高値 364円は上回っていない
- モメンタム:
- 直近10日で333→353円へ上昇し、足元は345円へ小幅反落
- 出来高は直近で18.0万株と、10日平均・3カ月平均を大きく上回る一時的増加
- 需給:
- 信用買残 196,700株、信用倍率 1,967倍と買い長に偏在。短期の値動きが振れやすい可能性。
8. 財務諸表分析
- 損益(連結、単位: 百万円)
- 売上高: 35,899(2022)→36,022(2023)→40,259(2024)→40,770(過去12か月)
- 営業利益: 2,289(2022)→1,636(2023)→2,062(2024)→1,953(過去12か月)
- 親会社株主に帰属する当期純利益: 1,527(2022)→1,025(2023)→1,353(2024)→1,268(過去12か月)
- 収益性(過去12か月ベースの概算)
- 粗利率: 約12.2%(=4,974/40,770)
- 営業利益率: 約4.8%(=1,953/40,770)
- 当期純利益率: 約3.1%(=1,268/40,770)
- EBITDA: 2,456、EBITDAマージン約6.0%
- 効率性・資本収益性
- ROE(実績・連結)8.64%、ROA(過去12か月)3.03%
- 財政状態・流動性
- 自己資本比率 35.7%、流動比率 1.48倍
- 総有利子負債 18,570、現金同等物 2,680、D/E(直近Q)約125%
- 金利負担
- 受取利息 11、支払利息 137、ネットで-141(過去12か月)と金利負担は増加傾向
- セグメント(2026/3期1Q、前年同期比)
- 建設: 売上 6,904(-12.4%)、セグ利益 481(-18.9%)、受注高 4,182(-62.3%)
- 製品販売: 売上 1,382(+19.1%)、セグ利益 140(+403.4%)、受注高 1,806(+57.7%)
- 情報システム: 売上 130(+2.1%)、セグ利益 4(-1.3%)
- 不動産賃貸: 売上 35(-0.7%)、セグ利益 14(+17.2%)
- トレンド所見
- 売上は増加基調だが、利益は年度で振れが大きい
- 建設の市況変動・受注変動と原価上昇が利益率に影響
- 製品販売の収益性改善が進展
9. 株主還元と配当方針
- 配当実績/予想:
- 2025/3期 年間15円(期末7.5円)
- 2026/3期 会社予想 年間16円(期末8円)、予想利回り 4.64%
- 配当性向:
- 直近データ 53.44%(参考)、会社予想EPSベースでは約55%前後の見込み
- 自社株買い:
- 期間中の新規公表は不明。自己株保有比率は1.91%(参考:株主名簿)
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 52週騰落率: +28%(提供データ)
- 短期モメンタム: 7月末~8月にかけて日足で上昇基調、年初来高値に接近後の押し
- 出来高: 直近で一時的に増加、関心の高まりが示唆される局面あり
- イベント:
- 決算発表ウィンドウ: 2025-08-05~08-12
- 権利落ち予定日: 2025-09-29
- 留意点:
- 信用買い残の積み上がりにより、材料の有無で短期変動が拡大する可能性
11. 総評
- 事業面: PC橋梁と鉄道関連製品を軸に、製品販売・情報システム・賃貸を組み合わせたポートフォリオ。直近1Qは建設の受注減が課題となる一方、製品販売の収益改善が下支え。
- 財務面: 売上は拡大傾向、利益率は市況と原価に左右されやすい。自己資本比率は35%台、D/Eは1.25倍程度で負債依存は一定水準。金利負担は増加傾向。
- バリュエーション: PERは業界平均を下回り、PBRは概ね同水準。配当利回りは自社過去平均を上回る。
- 市場面: 株価は移動平均線上で推移し年初来高値圏。信用買い残の積み上がりなど需給要因に留意。
- 今後の注目点: 建設事業の受注回復と手持工事の積み上がり、原価・労務費のコントロール、製品販売の受注継続性、会社計画(売上4,100億円・営業利益20億円等)の進捗。
(注)本資料は公開データに基づく企業分析であり、投資勧誘や特定の投資判断を推奨するものではありません。情報の正確性には留意していますが、最新の開示資料も併せてご確認ください。
企業情報
銘柄コード | 1726 |
企業名 | ビーアールホールディングス |
URL | http://www.brhd.co.jp/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 建設・資材 – 建設業 |
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このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.0)」によって自動生成されました。
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