3191 ジョイフル本田 分析レポート(2025-08-14時点)
株価: 2,179円(前日比 -4円)
市場: 東証プライム/小売業
時価総額: 約1,387.9億円
1. 企業情報
- 概要: 北関東を中心に超大型ホームセンターを展開。木材・建材・工具・園芸・ペット・日用品まで約40万点超の幅広い品揃えと、約5万㎡クラスの大型店舗での「ワンストップ」購買体験を特徴とする。住宅リフォーム、タイヤ販売・整備、クラフト、アート・DIY、スポーツクラブなどの周辺サービスも手掛ける。ECも運営。
- 店舗: 茨城・千葉・埼玉・栃木・群馬・東京の1都5県で17店(大型店中心)。
- 設立/本社: 1975年設立、本社は茨城県土浦市。
- 代表者: 平山 育夫
2. 業界のポジションと市場シェア
- ポジション: 店舗数は多くないが、1店舗当たりの売場面積とSKUの多さで差別化。プロ需要(資材・工具)から一般家庭のDIY・園芸・ペットまで幅広く対応。
- 競争環境: 広域型大規模店(例: 競合大手HC)や地域密着型中規模店、ECの浸透で価格・利便性競争が進行。
- 競争優位性:
- 大型店ならではの在庫厚みと専門性(木材、建材、園芸、ペットの強さ)
- 複数の併設機能(ガーデンセンター、ペットトリミング、セルフシャワー等)による来店動機の多様化
- 課題:
- 出店地域の集中(関東圏)に伴う地理的リスク・需要分散の制約
- 人件費・物流費・原材料コストの上昇圧力
- EC・宅配ニーズ拡大への対応スピード
※正確な市場シェアは開示情報がないため記載なし。
3. 経営戦略と重点分野
- ビジョン/スローガン: 「ジョイフル本田のファンをつくる!!」
- 重点施策(推察を含む、開示情報ベース):
- 大型フォーマットの磨き上げ(ワンストップ需要の取り込み、プロ顧客と一般顧客双方の深耕)
- カテゴリー強化(建材・工具・園芸・ペット、リフォーム/エクステリア)
- デジタル/EC・オムニチャネルの強化、在庫/物流効率化
- 店舗改装・MD最適化、PB/独自商品の拡充
- サステナビリティ対応(MSCI ESGレーティングAA)
- 業績目標(会社計画・短信記載):
- 2026年6月期予想: 売上高1,330億円、営業利益100億円、経常利益112億円、当期純利益78.5億円(増収・減益計画)
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益源: 小売粗利+サービス収入(リフォーム、整備等)。大型店舗×広域商圏により一括購買・週末集客が見込めるモデル。
- 強みの持続性:
- 実店舗での体験・即時入手・大型/重量商材の取り扱いはEC代替が相対的に難しい領域。
- プロ需要・リフォーム需要は景気影響を受ける一方、継続的な需要が見込まれる。
- 適応力の論点:
- EC/オムニ対応、在庫可視化、受取拠点機能の整備
- コスト上昇環境下での価格/粗利マネジメント、物流・人員生産性の向上
- 地域集中リスクの緩和(商圏のさらなる深耕、出店・改装戦略)
5. 技術革新と主力製品
- 技術・運営面:
- POS/在庫管理、需要予測、物流効率化など小売オペレーションの高度化が収益性に寄与。
- EC・アプリ・会員基盤活用(CRM)の拡充が来店頻度と単価向上に寄与。
- 主力カテゴリー:
- 木材・建材・工具・金物・園芸(苗・肥料・用土・資材)、ペット(フード/用品/トリミング)、日用品・インテリア(壁紙・カーテン・照明)等
- 付帯サービス: リフォーム、タイヤ販売・メンテナンス、スポーツクラブ など
6. 株価の評価(バリュエーション)
- 前提: 株価2,179円、会社予想EPS 130.27円、実績BPS 2,021.11円
- 指標比較:
- PER(予想): 約16.7倍(業界平均21.3倍)
- PBR(実績): 約1.08倍(業界平均1.8倍)
- 配当利回り(会社予想): 約3.86%(年84円)
- PSR(時価総額/売上): 約1.0倍(時価総額1,388億円/売上1,357億円・過去12カ月)
- EV/EBITDA(概算): 約8.7倍
- EV ≒ 時価総額1,388億 − 現金322億 + 有利子負債147億 ≒ 1,213億円
- EBITDA ≒ 139.8億円
- コメント:
- 一般的な小売平均と比べ、PER・PBRは相対的に低めの水準。
- 配当利回りは自社5年平均(約2.43%)を上回る水準。
- 会社予想EPSと予想配当を用いた単純計算の配当性向 ≒ 約64%(=84/130.27)。短信上の実績・予想配当性向とは前提差異があるため、定義に留意が必要。
7. テクニカル分析
- トレンド: 終値2,179円は50日線2,064円、200日線1,965円を上回る上昇トレンド基調。
- 52週レンジ: 1,743〜2,264円。現状はレンジ上限に比較的近い水準(年初来高値2,264円から約−3.8%)。
- 需給:
- 信用残: 買残3.49万株(前週比▲2.65万)、売残5.88万株、信用倍率0.59倍。
- 出来高: 直近10日平均19.8万株、3カ月平均32.7万株と比べやや低下傾向。
8. 財務諸表分析
- 成長性(売上・利益):
- 売上(億円): 2021:1,379 → 2022:1,290 → 2023:1,293 → 過去12カ月:1,333(増収基調)
- 営業利益(億円): 2021:115 → 2022:122 → 2023:111 → 過去12カ月:106(横ばい〜やや減)
- 当期純利益(億円): 2021:89.9 → 2022:111.0 → 2023:85.3 → 過去12カ月:90.9
- 2025年6月期(短信): 売上1,289.8億(+1.6%)、営業107.5億(+1.7%)、経常118.8億(+2.0%)、純利益83.3億(▲8.4%)
- 収益性:
- 営業利益率(過去12カ月): 6.76%
- 純利益率(過去12カ月): 6.14%
- ROE(実績): 6.86%/ROA(過去12カ月): 4.13%
- 安定性:
- 自己資本比率: 73.6%
- D/E(総負債/自己資本): 12.1%(有利子負債147億/現金322億、実質ネットキャッシュ)
- 流動比率: 2.73倍
- キャッシュフロー:
- 営業CF: 90.7億(前年比▲28.4%)
- フリーCF(レバード): 51.3億(過去12カ月)
- 現金等: 322億(期末)
- 投資・財務:
- 自己株式取得(ASR、2023年8月)実施。自己株式比率4.62%。
9. 株主還元と配当方針
- 配当実績/予想:
- 2024年6月期: 50円
- 2025年6月期: 64円(うち中間/期末に各5円の50周年記念配当を含む)
- 2026年6月期(会社予想): 84円
- 予想配当利回り: 約3.86%(株価2,179円基準)
- 配当性向(参考):
- 2025年実績: 約34.3%(短信記載)
- 会社予想EPSベースの単純値: 約64%(=84/130.27)。算出前提により差異がある点に留意。
- 自己株式: 自己株式比率4.62%。株主還元施策としての自己株買いを実施済み。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- モメンタム:
- 直近10営業日で年初来高値2,264円を更新後も2,100円台後半を維持。
- 52週騰落率: +7.47%(β: −0.28、指数連動性は低め)。
- 需給・関心:
- 信用買残減少、売残やや増加で信用倍率0.59倍。
- 出来高は3カ月平均を下回る日が増加(直近の回転はやや低下)。
- イベント:
- 権利落ち予定日: 2025/12/18
- 次回決算発表ウインドウ: 2025/7/31〜8/4(案内ベース)
11. 総評
- 大型店舗×圧倒的品揃えというフォーマットは、プロ〜一般まで幅広い需要を取り込む強みがある一方、コスト上昇やEC競争への対応、地域集中リスクが運営上の論点。
- 業績は増収基調、利益は横ばい〜小幅減の範囲で推移。財務体質は自己資本比率73.6%、ネットキャッシュで堅健。営業CFはプラスを維持。
- バリュエーションは業界平均と比べPER・PBRともに低めの水準、配当利回りは自社過去平均を上回る。会社計画では増収・減益予想で、EPSの想定と配当政策のバランスが注目点。
- テクニカルには50・200日線上で推移し、52週レンジの上方に位置。信用需給はやや売り長(倍率0.59倍)。
本資料は公開情報に基づく一般的な企業分析であり、投資勧誘や投資助言を目的としたものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。
企業情報
銘柄コード | 3191 |
企業名 | ジョイフル本田 |
URL | http://www.joyfulhonda.com/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 小売 – 小売業 |
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このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.0)」によって自動生成されました。
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