1. 企業情報
企業名: 東京衡機株式会社
概要: 東京衡機は、試験機や測定機器、締結部品、エンジニアリング製品を製造・販売する企業です。特に材料試験機や構造試験機、技術エンジニアリング製品に強みを持ち、金属加工用機械、試験機、締結部品などを製造・販売しています。1923年に設立され、現在はSagamiharaに本社を置いています。
事業内容:
- 試験機事業: 材料試験機、構造試験機、性能試験機の製造・販売
- エンジニアリング事業: 締結部品、技術エンジニアリング製品の製造・販売
- その他: 持分法適用会社からの管理業務料、敷地の貸与
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内での競争優位性:
- 材料試験機や構造試験機の専門メーカーとして高い技術力を持ち、カスタマイズ対応力が強み。
- ASTOM R&D社との連携によるソリューション提案が強み。
課題:
- 不祥事によるガバナンスの再構築が課題。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣のビジョンと戦略:
- コア技術とカスタマイズ対応力、ASTOM R&D社との連携によるソリューション提案を強化。
- 顧客ニーズに即した製品展開と営業力強化。
中期経営計画:
- 中期経営計画の見直しを進め、2026年9月を目途に新たな経営計画を改訂公表予定。
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデルと市場ニーズへの適応力:
- 試験機事業は産業の基盤と社会インフラを支える事業として安定した需要が見込まれる。
- エンジニアリング事業は社会インフラ投資の動向に影響される。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向:
- 技術革新により、コア技術とカスタマイズ対応力が強み。
主力製品:
- 材料試験機、構造試験機、技術エンジニアリング製品
6. 株価の評価
EPSとBPS:
- EPS（会社予想）: 15.85
- BPS（実績）: 221.58
PERとPBR:
- PER（会社予想）: 15.52倍
- PBR（実績）: 1.11倍
現在の株価との比較:
- 株価: 246円
- 52週高値: 422円
- 52週安値: 165円
7. テクニカル分析
株価推移:
- 直近10日間の株価は、240円から250円の間で推移。
- 50日移動平均値: 240.76円
- 200日移動平均値: 208.71円
高値圏か安値圏か:
- 現在の株価は52週高値から約56%、52週安値から約48%の高値圏に位置している。
8. 財務諸表分析
主要指標:
- 売上高（過去12か月）: 35.2億円
- 利益率（過去12か月）: 1.28%
- 営業利益率（過去12か月）: 3.24%
- ROE（過去12か月）: 2.72%
- ROE（実績）: 4.02%
- 自己資本比率（実績）: 41.7%
- 負債比率（直近四半期）: 72.66%
過去数年分の傾向:
- 売上高は増加傾向。
- 利益率は比較的安定。
9. 株主還元と配当方針
配当利回り:
- 配当利回り（会社予想）: 0.00%
配当性向:
- 配当性向: 0.00%
自社株買い:
- 自己株買いの情報はなし。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の変動傾向:
- 直近10日間の株価は安定しており、上昇・下降の勢いは弱い。
株価への影響を与える要因:
- 世界経済の動向、中東情勢、米国の金融政策、国際情勢の緊迫化。
- 原材料価格の変動、為替レートの変動。
11. 総評
各分析結果のまとめ:
- 東京衡機は材料試験機や構造試験機の専門メーカーとして、技術革新により競争優位性を維持している。
- 中期経営計画の見直しを進め、新たな経営計画を公表予定。
- 株価は52週高値から約56%の高値圏に位置しているが、配当性向が0%であるため、株価の評価は慎重に行う必要がある。
- 財務面では自己資本比率が低下しているが、売上高と利益率は安定している。
全体的な見解:
- 技術革新と市場ニーズへの適応力が強みであるが、ガバナンスの再構築が課題。
- 株価は高値圏に位置しているが、配当性向が0%であるため、投資判断は慎重に行う必要がある。
企業情報
| 銘柄コード | 7719 |
| 企業名 | 東京衡機 |
| URL | http://www.tksnet.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 電機・精密 – 精密機器 |
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