1. 企業情報
企業名: ファーストブラザーズ株式会社
概要: 投資運用、投資銀行、施設運営を主要事業とする企業。不動産投資、投資銀行業務、ホテル施設運営を手掛ける。
事業内容:
- 投資運用事業: 都心・大型の不動産に投資・運用するファンドビジネス。
- 投資銀行事業: 自己勘定で不動産を中心に投資・運用。中小型の賃貸不動産を主対象。
- 施設運営事業: 宿泊施設(ホテル、旅館)等の運営。
設立年月日: 2004年2月4日
住所: 〒100-6325 東京都千代田区丸の内2-4-1 丸の内ビルディング
代表者名: 吉原 知紀
従業員数: 160人
平均年齢: 41.8歳
平均年収: 8,360千円
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内での競争優位性や課題:
- 競争優位性: 投資銀行事業において、中小型の賃貸不動産に特化したポートフォリオを構築し、利回り確保に積極的に取り組んでいる。
- 課題: 投資運用事業では、国外市場の動向や金利上昇による慎重な取引環境が課題。施設運営事業では、のれん償却やコスト増による損失が懸念される。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣が掲げるビジョンや戦略:
- 投資運用事業: アセットマネジメントフィーと売却に伴うディスポジションフィーを受領。
- 投資銀行事業: 全国の賃貸不動産を対象にポートフォリオの利回り確保を目指し、積極的な投資・売却サイクルを構築。
- 施設運営事業: インバウンド需要を追い風に売上は好調だが、のれん償却やコスト増により損失。
中期経営計画の具体的な施策や重点分野:
- 中期経営計画に関する具体的な記載はないが、各セグメントの状況は、事業の特性に沿った運営が行われていると推察される。
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデルや市場ニーズの変化への適応力:
- 投資運用事業では、投資意欲は高いものの、慎重な取引環境が続く見込み。
- 施設運営事業では、旅行・ホテル市場の回復傾向を追い風に売上は好調だが、物価上昇や人手不足が続いている。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向や独自性:
- 技術革新に関する詳細な情報は提供されていない。
- 収益を牽引している製品やサービス: 投資銀行事業における中小型賃貸不動産のポートフォリオ。
6. 株価の評価
EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較:
- EPS(会社予想): 97.69円
- BPS(実績): 1,763.31円
- 株価: 1,070円
- PER(会社予想): 10.95倍
- PBR(実績): 0.61倍
現在の株価がPERベースで割安か割高か:
- 業界平均PER: 11.3倍
- 現在の株価が業界平均PERより低いため、割安と評価できる。
7. テクニカル分析
株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か:
- 50日移動平均: 1,041.84円
- 200日移動平均: 1,025.68円
- 現在の株価(1,070円)は50日移動平均と200日移動平均より高く、高値圏にあると評価できる。
8. 財務諸表分析
売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標を評価:
- 売上高(過去12か月): 17,870百万円
- 利益率: 8.17%
- ROE(実績): 5.97%
- ROA(実績): 2.13%
- キャッシュフロー(過去12か月): 7.64B円
過去数年分の傾向がわかる場合、比較する:
- 売上高、利益率、ROE、ROAは比較的安定している。
9. 株主還元と配当方針
配当利回りや配当性向の分析:
- 配当利回り(会社予想): 3.27%
- 配当性向: 32.67%
- 年間配当金(2024年11月期): 67.00円
自社株買いなどの株主還元策:
- 自己資本比率は27.7%と比較的高く、自社株買いの余地があると評価できる。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の直近の変動傾向(上昇・下降の勢い):
- 直近10日間の株価は、990円から1,007円の間で変動しており、上昇傾向にある。
株価への影響を与える要因:
- 金利動向、市場環境の変化、原材料価格や人件費の上昇などが主要な要因。
11. 総評
各分析結果を簡潔にまとめ、全体的な見解を整理:
ファーストブラザーズは投資運用、投資銀行、施設運営を主要事業とする企業で、特に投資銀行事業が利益貢献度が高い。株価は高値圏にあり、割安評価が可能なPERベースで、業界平均より低い。財務面では安定した収益と利益を上げており、ROE、ROAも健全な水準にある。配当性向は適度で、株主還元は積極的に行われている。しかし、金利動向や市場環境の変化などリスク要因に注意が必要。
企業情報
銘柄コード | 3454 |
企業名 | ファーストブラザーズ |
URL | http://www.firstbrothers.com/ |
市場区分 | スタンダード市場 |
業種 | 不動産 – 不動産業 |
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