3457 And Doホールディングス 分析レポート(プライム)
株価:1,067円(2025-08-15終値)
時価総額:212.9億円/発行済株式数:19,956,800株
1. 企業情報
- 事業概要
- 不動産売買仲介のフランチャイズ(FC)運営を中核に、「ハウス・リースバック」「金融(リバースモーゲージ保証等)」「不動産売買」「不動産流通」「リフォーム」を展開。
- 自宅売却後も住み続けられる「ハウス・リースバック」で認知を獲得。FC網(ハウスドゥ・ブランド)が集客・案件獲得の基盤。
- 1991年創業。2022年1月に社名をHOUSE DOからAnd Doへ変更。京都・東京に拠点。
- 連結セグメント(2025年6月期、売上/セグメント利益)
- フランチャイズ:31.2億円 / 19.2億円
- ハウス・リースバック:194.0億円 / 22.6億円
- 金融:5.6億円 / 1.8億円
- 不動産売買:383.9億円 / 20.3億円
- 不動産流通:10.6億円 / 5.1億円
- リフォーム:22.0億円 / 2.6億円
- 注:合算利益と連結営業利益の差は本社費用・消去等。
2. 業界のポジションと市場シェア
- ポジション
- 不動産×金融領域(リースバック、リバースモーゲージ保証)に強み。全国FCネットワークと広告露出により個人向け案件獲得力を確保。
- 競争優位性(推定)
- FCモデルによる軽資産・ロイヤリティ収入(固定費吸収力)と、リースバック等の金融スキーム構築力の併存。
- 課題
- 金利上昇局面での資金調達コスト上昇、在庫資産の評価変動リスク、シニア向けサービスにおけるレピュテーション管理。リースバック仕入抑制の影響で売上変動も。
3. 経営戦略と重点分野
- 中期方針(2030年6月期を最終年度とする計画)
- 成長性・収益性の高い事業(FC、ハウス・リースバック、金融、不動産売買)へ資源集中。
- 事業ポートフォリオの再構築、資本回転率と利益率の改善で安定的なキャッシュ創出を志向。
- ハウス・リースバック資産の流動化(証券化等)を進め、バランスシート負担を抑制。
- 直近期の施策
- レピュテーション低下に配慮し、リースバックの仕入契約件数を抑制しつつスキームを精緻化。
- 金融(リバースモーゲージ保証)の提携拡大。直営仲介との連携による不動産仕入強化。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル
- FC:加盟金・ロイヤリティ等の反復収入で高採算。
- リースバック:賃料収入+再販売益、資産流動化で回転率向上を狙うモデル。
- 金融:保証料収入(信用・金利環境の影響を受けやすい)。
- 不動産売買・流通・リフォーム:市況感応度が高い一方、FC/金融とシナジー。
- 持続可能性の観点
- 高齢化進展に伴う資金需要は追い風。金利や不動産価格の変動、規制・説明責任強化への適応が鍵。資産流動化とFCの比重を高めることで景気変動耐性の向上を図る方針。
5. 技術革新と主力製品
- 主力サービス
- ハウス・リースバック、リバースモーゲージ保証、FCによる不動産仲介プラットフォーム。
- 技術・独自性(記載範囲)
- 不動産×金融スキームの設計・運用力、全国FC網を活用した集客・審査・運用プロセスの標準化。特定の先端技術の詳細開示はなし。
6. 株価の評価(バリュエーション比較)
- 会社予想EPS:138.90円、BPS(実績):923.77円
- 現在株価:1,067円
- 指標
- 予想PER:7.68倍(業界平均PER:13.6倍)
- 実績PBR:1.16倍(業界平均PBR:1.6倍)
- 配当利回り(会社予想):4.31%(1株配当46円)
- PSR:約0.33倍(時価総額212.9億円/売上647.3億円)
- EV/EBITDA目安:約16.7倍(EV約606億円、EBITDA約36.4億円)※概算
- 参考レンジ(単純比較)
- 業界平均PER適用価格目安:1,889円(=138.9×13.6)
- 業界平均PBR適用価格目安:1,478円(=923.77×1.6)
- 注:単純比較であり、事業構成・成長率・資本構成差は未調整。
7. テクニカル分析
- トレンド位置
- 50日移動平均:1,124円、200日移動平均:1,173円。現株価(1,067円)は両線を下回り、50日線も200日線を下回る水準。
- 年初来レンジ:1,061~1,395円。現株価はレンジ下限付近。
- 直近10日
- 決算公表後(8/14提出)にかけて日足は弱含み。8/13の出来高上振れ後、終値は3日連続で軟化。
- 需給
- 信用倍率:70.56倍(買い残82.6万株、売り残1.17万株)。短期的に買い残偏重の需給。
8. 財務諸表分析
- 2025年6月期(決算短信)
- 売上高:647.35億円(前年同期比 -4.2%)
- 営業利益:26.20億円(同 -27.0%)/営業利益率:4.0%
- 経常利益:29.43億円(同 -14.9%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:23.41億円(同 -5.5%)/純利益率:3.6%
- 安全性・効率性
- 自己資本比率:25.6%(前期21.6%から改善)
- 総資産:719.7億円(前期比 -75.9億円)、負債:535.2億円(同 -88.0億円)
- 有利子負債:479.5億円、現金同等物:85.8億円、流動比率:1.74倍(参考データ)
- ROE:13.1%、ROA:約2.2%(参考データ)
- キャッシュ・フロー
- 営業CF:+75.22億円/投資CF:-7.35億円/財務CF:-81.16億円
- 資産流動化や負債圧縮でバランスシート健全化の動き。
- トレンド(数年)
- 売上は中期的に拡大後、直近期は抑制(仕入抑制や資産圧縮の影響)。利益率はやや低下傾向。
9. 株主還元と配当方針
- 配当
- 実績:2024年 43円 → 2025年 45円
- 会社予想(2026年6月期):46円(配当性向の目安は30%超)
- 現在利回り:約4.31%(株価1,067円)
- 自己株式
- 決算短信では表示区分の変更(自己株式取得の掲記独立化)の記載あり。具体的な実施規模は本データ範囲では確認不可。
- 株主構成
- インサイダー保有:約41.6%、機関投資家:約25.1%、浮動株:約1,021万株(参考)。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- モメンタム
- 決算提出(8/14)以降、株価は移動平均線を下回る推移。50日・200日線ともに下方に位置し、短中期の勢いは鈍い。
- 出来高
- 3カ月平均約7.3万株に対し、直近日の出来高は一時10万株超。イベントドリブンの売買増加が観測。
- 需給・関心
- 信用買い残が多く、短期的な需給の偏りに留意。浮動株が相対的に小さく、ニュース・決算でボラティリティが高まりやすい可能性。
11. 総評
- FCの安定収益と、不動産×金融(リースバック、リバースモーゲージ保証)を組み合わせたモデル。高齢化や資産流動化ニーズを背景に、中長期は資本回転の向上と収益性改善を狙う戦略。
- 直近期は、レピュテーション配慮による仕入抑制や市況の影響で売上・利益率が低下。資産圧縮で自己資本比率は改善する一方、レバレッジは依然高く、金利・市況感応度が残る。
- バリュエーションは、予想PER・PBRとも業界平均との乖離が見られる一方、EV/EBITDAは資産・負債規模を反映。配当は目安30%超で増配を継続。
- テクニカル面では52週レンジ下限付近で推移し、信用買い残の多さから短期需給に注意。今後は中計の実行度(資産回転率・利益率の改善)、リースバックの健全な拡大、金融事業の伸長が注目点。
注記:本資料は公開情報に基づく客観的な企業分析であり、特定の投資行動の推奨を目的とするものではありません。数値は決算短信等の記載を優先し、一部参考データ(LTM、マーケットデータ)は概算・差異を含む可能性があります。
企業情報
銘柄コード | 3457 |
企業名 | And Doホールディングス |
URL | https://www.housedo.co.jp/and-do/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 不動産 – 不動産業 |
関連情報
証券会社
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.0)」によって自動生成されました。
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