3088 マツキヨココカラ&カンパニー 分析レポート
株価: 3,110円(2025-08-18終値)
市場: 東証プライム | 業種: 小売業(ドラッグストア・調剤)
1. 企業情報
- 概要:
- 都市型ドラッグストアの代表的チェーン。化粧品とプライベートブランド(PB)に強み。
- 2021年10月にココカラファインと経営統合。ドラッグストアと保険調剤薬局を全国で運営、フランチャイズも展開。
- 1932年創業、東京都文京区に本社。
- 連結セグメント(2025.3):
- マツモトキヨシグループ事業
- ココカラファイングループ事業
- 管理サポート事業
2. 業界のポジションと市場シェア
- ポジション:
- 国内ドラッグストア大手の一角。都市部の好立地と化粧品・PBの構成比が高い点が特徴。
- 統合によりスケールメリット(仕入・物流・IT)と店舗網の広がりを確保。
- 強み:
- 都市型立地×化粧品・PBの高付加価値カテゴリーが収益性を押し上げ。
- アプリ・会員基盤を活用した販促(デジタルCRM)。
- 調剤併設店舗の拡大で来店頻度・客単価の底上げ。
- 課題:
- 業界の価格競争と商圏細分化、異業種(EC/総合小売)との競合激化。
- 人件費上昇や薬価・調剤報酬等の制度変更影響。
- インバウンド需要の変動リスク。
3. 経営戦略と重点分野
- 中長期の基本方針(2031年3月期に向けた中計の方向性):
- 差別化戦略: PB強化、ビューティ領域の深耕、プラットフォーム(アプリ・データ)活用。
- 投資戦略: 都市圏重点出店、調剤併設化、ASEAN等の海外展開。
- 社会貢献・還元: ステークホルダーへの価値還元(還元策やサステナビリティ対応)。
- 直近期(2026年3月期1Q)の進捗:
- 売上+5.3%、営業利益+14.6%。化粧品中心に好調、アプリ販促が寄与。
- セグメント利益はマツモトキヨシGが伸長、ココカラGも増益。自己株式の取得・消却を実施。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル:
- 日用品・OTC・化粧品の回転商材に高粗利の化粧品・PB、さらに調剤の安定収益を組み合わせる構造。
- 適応力:
- デジタル販促と会員データ活用で需要変動へ対応。
- 調剤併設や都市部出店により顧客接点を拡張。
- 財務基盤:
- 自己資本比率 73.1%、実質無借金に近い低レバレッジ(D/E 0.22%)。運転・成長投資の柔軟性が高い。
5. 技術革新と主力製品
- 技術・デジタル:
- アプリ活用のデジタルCRM、プロモーション最適化。
- 主力領域:
- 収益を牽引: 化粧品、PB商材、医薬品(OTC)および調剤。
- PB強化により粗利改善と差別化を図る取り組みを継続。
6. 株価の評価(バリュエーション)
- 指標(会社予想・実績ベース)
- PER(予想): 22.05倍(EPS 141.04円, 株価 3,110円)
- PBR(実績): 2.44倍(BPS 1,274.90円)
- 配当利回り(予想): 1.48%(年46円)
- 参考比較: 業界平均 PER 21.3倍、PBR 1.8倍
- EV/EBITDA(概算)
- 時価総額 約1.276兆円、現金約935億円、借入約11億円 → EV 約1.184兆円
- EBITDA 約1,066億円 → EV/EBITDA 約11.1倍(過去12か月ベース)
- 参考
- 時価総額/売上高(PSR)約1.20倍(売上 約1.06兆円)
(注)上記は与えられた数値に基づく機械的算定であり、投資判断を意図しません。
7. テクニカル分析
- トレンド位置:
- 現在値 3,110円は50日移動平均 3,045円、200日移動平均 2,550円を上回る水準。
- 52週レンジ 2,022–3,393円の上方帯域に位置。
- 短期動向:
- 8/13の3,386円から8/18は3,110円へ調整。直近出来高 344万株と3カ月平均(約144万株)を上回る。
- 信用動向:
- 信用倍率 0.99倍。信用買残は前週比で減少、信用売残は増加。
8. 財務諸表分析
- 成長:
- 売上(連結): 729,969百万円(2022/3)→ 951,247(2023/3)→ 1,022,531(2024/3)→ 1,061,626(2025/3, 過去12か月)
- 営業利益: 41,095 → 62,280 → 75,710 → 82,086(百万円)
- 純利益: 34,377 → 40,545 → 52,347 → 54,675(百万円)
- 収益性:
- 粗利率(参考): 約35%(過去12か月)
- 営業利益率: 7.24%(過去12か月、提供数値)
- 当期純利益率: 5.20%(過去12か月、提供数値)
- ROE: 10.56%(実績)、ROA: 7.51%(過去12か月)
- 効率・安全性:
- 自己資本比率: 73.1%
- 流動比率: 2.25
- 低金利負債・ネットキャッシュ体質(利払い負担は軽微)
- キャッシュ創出(参考値):
- EBITDA: 1,065億円(過去12か月)、減価償却費 約226億円。
- 四半期(2026年3月期1Q):
- 売上 2,736億円(+5.3%)、営業利益 198億円(+14.6%)、純利益 129億円(+10.8%)。
9. 株主還元と配当方針
- 配当:
- 年間配当予想 46円(期末23円、年間46円)、予想配当性向 32.88%、予想利回り 約1.48%。
- 過去5年平均利回り 1.43%。
- 追加還元:
- 自己株式の取得・消却を実施(1Q短信記載)。
- 予定:
- 権利落ち日(予定): 2025-09-29。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- パフォーマンス:
- 52週騰落率 +49.33%。ベータ 0.17(5年・月次)と低めの市場連動性。
- 直近の値動き:
- 8/13高値圏から8/18にかけて調整。出来高は直近で増加。
- 関心材料(例示):
- インバウンド需要と化粧品販売、PB拡大、統合シナジー進捗、調剤併設の進展。
- 薬価・調剤報酬改定、為替や地政学要因、競争環境の変化。
- 予定イベント:
- 権利落ち日: 2025-09-29
- 決算発表予定: 2025-11-13
11. 総評
- 事業面:
- 都市型×化粧品・PB×調剤の組み合わせにより、売上・利益は中期的に増加傾向。統合効果とデジタル販促が収益性に寄与。
- 財務面:
- 自己資本比率が高く、実質的に低レバレッジ。EBITDA創出力とネットキャッシュにより投資・還元余地を確保。
- 株価・評価面:
- 予想PER・PBRは業界平均をやや上回る水準。EV/EBITDAは約11倍程度。配当性向は3割強で政策上の柔軟性がある。
- マーケット面:
- 株価は中長期移動平均を上回る一方、直近は高値圏からの調整と出来高増が確認できる。信用需給は均衡に近い。
(ご留意事項)本レポートは提供データに基づく客観的な情報整理であり、投資勧誘や投資助言を目的とするものではありません。将来の見通しに関する記述は不確実性を伴います。投資判断はご自身の判断と責任で行ってください。
企業情報
銘柄コード | 3088 |
企業名 | マツキヨココカラ&カンパニー |
URL | https://www.matsukiyococokara.com/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 小売 – 小売業 |
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このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.0)」によって自動生成されました。
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