2025年3月期 通期決算説明資料
基本情報
- 企業概要:
- 企業名: ブラザー工業株式会社
- 主要事業分野: プリンター、複合機、モバイルスキャナー、ラベルライター、裁断機、ミシン、工作機械、産業用機器、通信カラオケなど
- 説明会情報:
- 開催日時: 2025年5月9日
- 参加対象: 個人投資家
- 説明者:
- 執行役員 財務担当 中島 聡
- 発言概要: 2024年度通期決算および2025年度業績予想、財務状況、株主還元、中期戦略「CS B2027」の進捗状況について説明。
- 報告期間:
- 対象会計期間: 2024年度(2023年4月1日~2024年3月31日)
- セグメント:
- P&S (プリンティング&ソリューションズ): 通信・プリンティング機器、ラベリング(2025年度より「インダストリアル・プリンティング(IP)」事業として一部分離)
- マシナリー: 産業機器、工業用ミシン(2025年度より「インダストリアル・プリンティング(IP)」事業として一部統合)
- ドミノ: コーディング・マーキング機器、デジタル印刷機 (2025年度より「インダストリアル・プリンティング(IP)」事業として一部統合)
- ニッセイ: 減速機、歯車
- P&H (パーソナル&ホーム): 家庭用ミシン、カッティングマシン
- N&C (ネットワーク&コンテンツ): 通信カラオケシステム、エンターテインメント・プラットフォーム
- その他
- 新規事業: スポットクーラー、BuddyBoard、リアルタイム共有ができる手書きアプリ、燃料電池
業績サマリー
- 主要指標:
- 2024年度 通期実績
- 売上収益: 8,766億円 (+6.5%)
- 事業セグメント利益: 777億円 (+2.8%)
- 営業利益: 699億円 (+40.4%)
- 親会社当期利益: 548億円 (+73.1%)
- 前年同期比: 増収増益。特に営業利益は、前年度に計上したドミノ事業ののれんの一部減損損失がなくなったことなどにより大幅増益。
- 2025年度 通期業績予想
- 売上収益: 8,750億円 (-0.2%)
- 事業セグメント利益: 750億円 (-3.5%)
- 営業利益: 730億円 (+4.5%)
- 親会社当期利益: 550億円 (+0.4%)
- 前年同期比: 売上収益、各段階利益ともに前年並みの水準を確保する見込み。為替の円高影響と米国関税政策の影響を織り込む。
- 2024年度 通期実績
- セグメント別状況:
- 2024年度 通期実績
- P&S: 売上収益 5,448億円 (+299億円)、事業セグメント利益 610億円 (-15億円)。通信・プリンティング機器、ラベリングともに堅調。
- マシナリー: 売上収益 852億円 (+78億円)、事業セグメント利益 9億円 (-14億円)。産業機器は中国・アジアを中心に設備投資需要が回復し増収、工業用ミシンは欧米での販売減少もアジアでは回復し増収だが、販管費増加等で減益。
- ドミノ: 売上収益 1,194億円 (+98億円)、事業セグメント利益 54億円 (+4億円)。設備投資需要は軟調だが、消耗品販売は底堅く推移し増収。販管費増加等で利益は前年並み。営業利益は黒字化。
- ニッセイ: 売上収益 200億円 (-8億円)、事業セグメント利益 5億円 (-5億円)。設備投資需要低迷により減収減益。
- P&H: 売上収益 572億円 (+67億円)、事業セグメント利益 73億円 (+48億円)。中級機・普及機販売、高級機新製品投入効果で増収増益。
- N&C: 売上収益 388億円 (+7億円)、事業セグメント利益 19億円 (+3億円)。カラオケ機器販売堅調で増収増益。
- 2025年度 通期業績予想 (新セグメント)
- P&S: 売上収益 5,327億円 (-121億円)、事業セグメント利益 612億円 (+2億円)。
- IP (インダストリアル・プリンティング): 売上収益 1,345億円 (-28億円)、事業セグメント利益 24億円 (-28億円)。
- マシナリー: 売上収益 791億円 (+118億円)、事業セグメント利益 46億円 (+35億円)。産業用領域の成長を目指す。
- ニッセイ: 売上収益 220億円 (+20億円)、事業セグメント利益 5億円 (±0億円)。
- P&H: 売上収益 552億円 (-20億円)、事業セグメント利益 58億円 (-15億円)。
- N&C: 売上収益 396億円 (+8億円)、事業セグメント利益 22億円 (+3億円)。
- 2024年度 通期実績
業績の背景分析
- 業績概要: 2024年度は、P&S事業における販売、マシナリー、P&H、ドミノ事業の伸長、ならびに為替のプラス影響により、売上収益は過去最高を更新。利益面では、前年度のれん減損なくなったこと等で営業増益となった。
- 増減要因:
- 売上収益増: P&S事業の堅調な推移、マシナリー、P&H、ドミノ事業の伸長、為替のプラス影響。
- 事業セグメント利益増: P&S事業の価格対応、為替のプラス影響。
- 営業利益増: 前年度のれん減損の解消。
- 2025年度見通し: 為替の円高、米国関税政策がマイナス要因となるも、各対応策により前年並みを維持。
- リスク要因:
- 米国関税政策による影響(売上・利益への影響)。
- 中国向けビジネス比率が高いマシナリー事業における市況悪化リスク。
- 市場動向、為替レート、製品需要など。
戦略と施策
- 現在の戦略: 中期戦略「CS B2027」(2025~27年度)に基づき、長期的な企業価値向上に向け、事業ポートフォリオの変革を加速し、利益創出力を高める。
- 進行中の施策:
- 「CS B2027」の実行の3年間に注力。
- 関税影響に対する全社的な対応策の展開。
- 成長投資、技術基盤・人財基盤の強化、産業用領域の成長推進。
- 資本コストと株価を意識した経営、株主還元の強化。
- セグメント別施策:
- マシナリー事業: 産業用領域の成長を推進。
- P&S事業: 収益性の維持を目指す。
将来予測と見通し
- 業績予想:
- 2025年度通期業績予想は、売上収益8,750億円、事業セグメント利益750億円、営業利益730億円、親会社当期利益550億円を見込む。
- 根拠: 2024年度の業績を踏まえ、為替の円高影響、米国関税政策の影響を織り込みつつ、各事業の成長戦略を実行。
- 中長期計画: 「CS B2027」の期間において、事業ポートフォリオの変革と利益創出力の強化を図る。
- マクロ経済の影響:
- 為替レート: 2025年度は1USD=140円、1EUR=160円を前提。2024年度比で円高に設定。
- 米国関税政策: 10%の追加関税(中国に対しては145%)が年度末まで継続することを前提。
配当と株主還元
- 配当方針: 「CS B2027」株主還元方針に基づき、安定的かつ継続的な株主還元を実施。1株あたり年間100円を下限とし、配当性向40%を目安とする。
- 配当実績:
- 2024年度: 1株あたり年間配当100円(16円増配)。
- 2025年度: 1株あたり年間配当100円を予定。
- 自己株式取得: 2025年5月12日~2026年4月30日の期間、200億円を上限に自己株式を取得。取得した株式は希薄化懸念払拭のため消却予定。
製品やサービス
- 製品:
- P&S: レーザープリンター、インクジェットプリンター、複合機、ラベルライターなど。
- マシナリー: 工作機械、産業用ミシン、減速機、歯車など。
- ドミノ: コーディング・マーキング機器、デジタル印刷機など。
- P&H: 家庭用ミシン、カッティングマシンなど。
- N&C: 通信カラオケシステム「JOYSOUND」など。
- サービス: P&S事業における消耗品販売、ラベリングサービス、産業用機器の保守・メンテナンスなど。
重要な注記
- リスク要因:
- 米国関税政策の影響。
- 中国市場の減速および設備投資需要の減退(特にマシナリー事業)。
- その他:
- 2025年度より、ドミノ事業・マシナリー事業の一部を統合し、「インダストリアル・プリンティング(IP)」事業として開示。
- 2025年度の地域別業績予想は、米国関税政策の影響を考慮し非開示。第1四半期決算発表時にアップデート予定。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
銘柄コード | 6448 |
企業名 | ブラザー工業 |
URL | http://www.brother.co.jp/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 電機・精密 – 電気機器 |
このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.1)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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