1. 企業情報
企業名: 小津産業株式会社
概要: 小津産業は、1939年に設立された老舗企業で、主に非織布製品を扱う。電子機器、医療、化粧品、産業材料向けの製品を国内外で販売している。特に半導体向け不織布で国内首位であり、産業特殊紙にも強みを持つ。また、家庭用紙製品や日用品の販売、不動産賃貸業も手がけている。
事業内容:
- 連結事業: 不織布98%、他2%
- 海外事業: 8%（2024年5月期）
設立年月日: 1939年12月6日
代表者名: 柴崎 治
従業員数: 289人
平均年齢: 42.9歳
平均年収: 6,610千円
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内での競争優位性:
- 半導体向け不織布で国内首位
- 産業特殊紙に強み
- 長年の実績と信頼性
課題:
- 業界の成長率が低い
- 競合他社との差別化が求められる
3. 経営戦略と重点分野
経営陣のビジョンと戦略:
- 持続可能な成長を目指す
- 技術革新と新市場の開拓に注力
中期経営計画の具体的な施策:
- 新製品の開発と市場投入
- 海外市場の拡大
- コスト効率の改善
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデル:
- 主に製品の販売による収益
市場ニーズの変化への適応力:
- 技術革新により新市場の開拓に力を入れている
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向:
- 旭化成との共同開発による不織布の展開
収益を牽引している製品:
- 半導体向け不織布
- 産業特殊紙
6. 株価の評価
EPS（会社予想）: 34.49
BPS（実績）: 2,275.05
PER（会社予想）: 48.48倍
PBR（実績）: 0.73倍
現在の株価との比較:
- PBRは業界平均（0.7）より低いため、割安評価の可能性がある。
7. テクニカル分析
株価推移:
- 直近10日間の株価は1651円から1672円の間で推移
- 50日移動平均線: 1650.94円
- 200日移動平均線: 1701.66円
現在の株価の高値圏か安値圏か:
- 50日MAと200日MAを参考にすると、現在の株価は50日MAより高く、200日MAより低い位置にあり、中立からやや安値圏の位置にあると評価できる。
8. 財務諸表分析
売上、利益、キャッシュフローなどの指標:
- 売上高（過去12か月）: 10.22B円
- 利益率（過去12か月）: 3.99%
- キャッシュフロー（過去12か月）: 849M円
- ROE（実績）: 2.19%
- ROA（実績）: 1.05%
過去数年分の傾向:
- 売上高は減少傾向にある
- 利益率は低下傾向にある
9. 株主還元と配当方針
配当利回り（会社予想）: 1.50%
1株配当（会社予想）: 25.00円
配当性向: 39.15%
株主還元策:
- 自社株買いを実施（自己株口: 28,100株）
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の直近の変動傾向:
- 直近10日間で株価は1651円から1672円の間で推移
株価への影響を与える要因:
- 業績予想の修正
- 技術革新による新市場の開拓
11. 総評
各分析結果の簡潔なまとめと全体的な見解:
- 小津産業は長年の実績と信頼性を持ち、特に半導体向け不織布で国内首位の競争優位性を持つ。
- しかし、業界の成長率が低いため、新市場の開拓と技術革新に注力する必要がある。
- 株価は50日MAと200日MAを参考にすると、やや安値圏に位置している。
- 財務面では、売上高と利益率の減少傾向が続いているが、ROEとROAは健全な水準にある。
- 株主還元は配当と自社株買いにより行っており、投資家への還元意欲は高い。
全体的な見解:
- 技術革新と新市場の開拓により持続可能な成長を目指す小津産業。ただし、業績の減少傾向を考慮すると、株価はやや安値圏に位置している。投資判断は慎重に行う必要がある。
企業情報
| 銘柄コード | 7487 |
| 企業名 | 小津産業 |
| URL | http://www.ozu.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 商社・卸売 – 卸売業 |
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