以下に、証券コード3825、リミックスポイントに関する企業分析レポートをまとめました。
1. 企業情報
株式会社リミックスポイントは、2004年に設立され、多岐にわたる事業を展開してきました。主な事業内容は法人向けの電力小売りであるエネルギー事業、省エネコンサルティングや蓄電池販売を行うレジリエンス事業、そして最近では暗号資産（ビットコイン）の取得・保有を行うビットコイン・トレジャリー事業を企業戦略の中核に据えています。過去には暗号資産交換所事業や中古車販売事業からも撤退しており、事業ポートフォリオを柔軟に変化させている企業です。現在の主要な収益源はエネルギー事業に加え、ビットコインの評価益が大きく寄与しています。
2. 業界のポジションと市場シェア
リミックスポイントは、電力小売りを主力とするエネルギー事業を展開しており、需要家数の増加を図っています。しかし、業界内での具体的な市場シェアや競争優位性に関する詳細なデータは提供されていません。電力小売市場は競争が激しく、電力の仕入れ価格や容量拠出金の変動が収益に影響を与える可能性があります。
一方、新たに企業戦略の中核となったビットコイン・トレジャリー事業は、暗号資産市場の動向に直接影響を受けるため、市場のボラティリティ（価格変動性）が競争環境における主要な課題となります。この事業への積極的な投資により、同社の収益構造は暗号資産市場の状況に大きく左右される状況にあります。
3. 経営戦略と重点分野
同社の経営戦略は、最新の決算短信によると「ビットコインを企業戦略の中核に据え、積極的な取得を継続する」方針にあります。2025年7月に実施された資金調達（新株予約権の発行および社債発行）により、調達資金315億円の全額をビットコインの追加取得に充当する計画が示されています。
その他、エネルギー事業においては電力小売りの需要家数拡大を図り、費用コントロールによる収益改善を目指しています。レジリエンス事業では、蓄電池事業の収益拡大を目指し、FIP（Feed-in Premium）転化事業や系統用蓄電池事業、ワンストップでの蓄電池システム提供に注力しています。
中期経営計画の具体的な内容は今回の情報からは判断できませんが、ビットコインへの大規模投資が、今後の経営の主要な方向性であると考えられます。
4. 事業モデルの持続可能性
同社の事業モデルは、電力小売りの安定収益と、ビットコイン・トレジャリー事業による高成長（および高リスク）の両面を持ち合わせています。エネルギー事業は需要家数の増加により堅調に推移していますが、利益への貢献は比較的小さく、市場価格や政策変動のリスクを抱えます。
一方、ビットコイン・トレジャリー事業は、暗号資産の評価益が大きく連結業績に寄与しており、大幅な増益の主要因となっています。しかし、暗号資産の価格変動リスクは高く、市場の変動が直接的に業績に影響するため、収益の持続性においてはボラティリティの高い特性を持ちます。従来の事業ポートフォリオからの大規模な転換は、市場ニーズの変化への適応と同時に、新たなビジネスリスクも伴います。
5. 技術革新と主力製品
同社における技術革新は、レジリエンス事業における蓄電池システムの提供において見られます。FIP制度への対応や、系統用蓄電池事業への参入は、再生可能エネルギー普及に貢献する技術とソリューションが求められる分野です。
収益を牽引している主力は、エネルギー事業の電力小売りサービスと、ビットコイン・トレジャリー事業におけるビットコインの評価益です。特に直近の第1四半期決算では、ビットコインの評価益が連結業績に大きく貢献しました。
6. 株価の評価
現在の株価は408.0円です。
PER（会社予想）およびEPS（会社予想）は「—」のため、PERに基づく評価はできません。
PBR（実績）は2.12倍、BPS（実績）は193.32円です。業界平均PBRが1.3倍であることを踏まえると、現在の株価はPBRの観点からは業界平均より高めに評価されている状況です。
過去12か月のEPSは-4.91円と赤字ですが、2026年3月期第1四半期の1株当たり四半期純利益は18.13円と大幅な黒字を計上しています。この大きな乖離は、ビットコイン評価益による一時的な好影響が大きいと推測されます。
7. テクニカル分析
現在の株価408.0円は、年初来高値848円、年初来安値319円と比較すると、年初来安値に近い水準にあります。
直近10日間の株価推移を見ると、8月12日の490円から8月21日の408円まで下降傾向にあります。
50日移動平均線（527.52円）と200日移動平均線（461.21円）を両方下回っており、短期および中期的に下降トレンドにある可能性が示唆されます。
8. 財務諸表分析
- 売上: 過去12か月で21,129百万円。過去数年を見ると、2023年3月期（32,789百万円）から減少傾向でしたが、最新の2026年3月期第1四半期では売上高6,494百万円（前年同期比50.8%増）と大幅な増収を達成しています。これは主にビットコイン・トレジャリー事業の評価益によるものです。
- 利益: 過去12か月の純利益は-593百万円と赤字です。しかし、2026年3月期第1四半期では、営業利益が1,741百万円（前年同期比3,137.4%増）、親会社株主に帰属する四半期純利益が2,283百万円（前年同期比11,863.5%増）と大幅な黒字を計上しました。これもビットコイン評価益が大きく寄与しています。
- キャッシュフロー: 第1四半期のキャッシュフロー計算書は開示されていません。
- ROE: 実績値は-3.31%でしたが、直近の四半期で大幅な純利益を計上していることから、今後のROEは改善する可能性があります。
- 自己資本比率: 2026年3月期第1四半期末で91.9%と非常に高く、総資産28,480百万円のうち純資産26,192百万円を占めます。財務安全性は非常に高い水準です。
- 流動比率: 11.73と非常に高く、短期的な支払い能力は問題ありません。
9. 株主還元と配当方針
同社は、配当利回り、1株配当ともに「—」となっており、2025年3月期は配当なし、2026年3月期の配当予想は未定と発表しています。決算短信によると、「ビットコイン取得を企業戦略の中核に据える方針のため、配当は未定」であり、現状は株主還元よりもビットコインへの投資を優先する方針が示唆されています。自社株買いなどの具体的な株主還元策についても、現在の情報からは確認できません。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価は直近で下落傾向にあります。信用取引の状況を見ると、信用買残が7,128,400株と増加傾向（前週比+1,503,500株）にある一方で、信用売残は0株となっています。
株価への主な影響要因としては、ビットコインの国際的な価格動向、同社のビットコイン追加取得に関するニュース、そしてエネルギー市場の価格変動や需要動向が挙げられます。特にビットコインの価格変動が、直近の四半期決算のように、同社の業績に大きな影響を与える可能性があります。
11. 総評
リミックスポイントは、電力小売りを主要事業としつつも、最近では暗号資産（ビットコイン）を企業戦略の中核に据え、大規模な投資を行っている企業です。
直近の2026年3月期第1四半期決算では、ビットコインの評価益により売上高・利益ともに大幅な増加を達成しました。これにより自己資本比率も91.9%と非常に高く、財務の安全性は極めて高い水準にあります。
しかし、一方で過去の業績は不安定であり、特にビットコインの評価益が一時的なものである可能性も留意が必要です。ビットコイン価格の大きな変動は、同社の業績に今後も大きな影響を与える可能性があります。
株価は年初来高値から下落し、移動平均線も下回るなど短期・中期的に下降トレンドにあります。配当は未定であり、ビットコイン投資への集中が見られます。
投資に際しては、同社の事業構造の変化、特にビットコインの価格変動リスクとそれに伴う業績の不安定性、そして今後のビットコイン投資戦略と電力事業の成長動向を総合的に見極めることが重要となります。
本レポートは、提供された企業情報および市場データに基づいて作成されたものであり、その正確性や完全性を保証するものではありません。また、本レポートは特定の金融商品の購入、売却、または保有を推奨するものではなく、投資助言を目的としたものではありません。投資に関する最終的なご判断は、ご自身の判断と責任において行ってください。
企業情報
| 銘柄コード | 3825 |
| 企業名 | リミックスポイント |
| URL | http://www.remixpoint.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 小売 – 小売業 |
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このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.1)」によって自動生成されました。
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