1. 企業情報
- 企業名: 芝浦電子株式会社
- 概要: 芝浦電子は、温度センサー、湿度センサー、温度制御器、風速計などの電子部品を製造・販売する企業です。主な製品は自動車、エアコン、家電製品、産業機器、プリンターに使用されています。1959年に設立され、本社を埼玉県さいたま市に置いています。
- 事業内容: 芝浦電子は、ホームアプライアンス、オートモーティブ、インダストリアル、その他という4つの事業分野に分かれており、それぞれが異なる市場で製品を提供しています。
- 代表者名: 葛西 晃
- 設立年月日: 1959年9月21日
- 従業員数: 4,665人
- 平均年齢: 41.4歳
- 平均年収: 7,190万円
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内でのポジション: 芝浦電子は温度センサー市場の最大手であり、特に環境関連製品（エコ給湯器など）に強みを持っています。
- 市場シェア: 温度センサー市場ではトップシェアを誇り、自動車、調理・空調家電用製品の展開も行っています。
- 競争優位性や課題: 競争優位性としては、高品質のセンサー製品と豊富な技術力が挙げられます。一方で、センサーの8割が海外生産であり、原材料調達の課題や為替変動の影響を受けやすい点が課題となっています。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営陣のビジョンと戦略: 芝浦電子は、中期経営計画（2024-2026）に基づき、新製品開発、生産性向上、グローバル営業の強化を重点的に推進しています。
- 中期経営計画の具体的な施策:
- 製品開発強化と生産性向上（AI・ロボット導入、海外工場ライン移管、多直化）
- グローバル調達推進
- マーケティング強化、特にEV/HV及び環境規制・省エネ関連分野での拡販
- 本社移転計画（2026年1月を目途に自社保有社屋へ移転予定）
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 芝浦電子は主にセンサー製品の製造・販売を通じて収益を生み出しています。
- 市場ニーズへの適応力: 市場ニーズの変化に対応するため、特にEV/HV向けセンサーの開発と生産性向上に注力しています。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向: 芝浦電子は技術革新を推進し、特にAI・ロボット導入による生産性向上に取り組んでいます。
- 主力製品: 温度センサー、湿度センサー、温度制御器、風速計などのセンサー製品が主力です。
6. 株価の評価
- EPS（会社予想）: 232.17円
- BPS（実績）: 2,302.90円
- PER（会社予想）: 26.96倍
- PBR（実績）: 2.72倍
- 現在の株価との比較: 現在の株価6,260円に対して、PERは26.96倍と業界平均PER12.9より高めに位置しています。
7. テクニカル分析
- 株価推移: 直近10日間の株価は、6,240円から6,420円の間で変動しています。
- 高値圏か安値圏か: 52週高値6,510円、52週安値3,095円を比較すると、現在の株価は高値圏に近い位置にあります。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 過去12か月で34,028百万円（前年比+2.4%）
- 利益: 営業利益1,159百万円（前年同期比-15.7%）、経常利益1,121百万円（前年同期比-23.2%）
- ROE（過去12か月）: 10.41%
- ROA（過去12か月）: 7.69%
- 過去数年分の傾向: 売上高は増加傾向、利益は減少傾向にあります。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り: 未定
- 配当性向: 60.47%
- 自社株買い: 自己株式保有数484,411株（自己株式保有比率1.3%）
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価の直近の変動傾向: 直近10日間で6,240円から6,420円の間で変動しており、上昇傾向にあります。
- 株価への影響を与える要因: 為替変動、原材料調達コスト、各国の金融政策、地政学的リスクなど
11. 総評
芝浦電子は温度センサー市場のトップ企業であり、特に環境関連製品に強みを持っています。中期経営計画に基づき、新製品開発、生産性向上、グローバル営業の強化に注力しています。技術革新により市場ニーズに適応する持続可能な事業モデルを維持しています。株価は高値圏に近く、PERは業界平均より高めに位置しています。財務面では売上高は増加傾向ですが、利益は減少傾向にあります。株主還元は積極的であり、配当性向も適切に管理されています。
企業情報
| 銘柄コード | 6957 |
| 企業名 | 芝浦電子 |
| URL | http://www.shibaura-e.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 電機・精密 – 電気機器 |
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