1. 企業情報
- 企業名: B-R サーティワン アイスクリーム株式会社
- 概要: アイスクリーム製品の製造、販売、フランチャイズ展開を行う企業。不二家と米国のバスキン・ロビンスとの合弁事業を行っており、日本国内でアイスクリーム業界の首位を誇る。
- 事業内容: アイスクリーム製品の製造・販売、フランチャイズ店舗の開発・運営、店舗用設備のレンタル。
- 設立年月日: 1973年12月19日
- 代表者名: J.キム
- 従業員数: 269人
- 平均年齢: 42.1歳
- 平均年収: 8,530千円
- 住所: 東京都品川区上大崎3-1-1 目黒セントラルスクエア
- 市場区分: スタンダード（内国株式）
- 業界: 食料品
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内でのポジション: 日本国内のアイスクリーム業界首位。
- 市場シェア: 国内市場で高いシェアを持ち、フランチャイズ店舗を全国に展開。
- 競争優位性: ブランド力の強さ、フランチャイズ展開の成功、独自の販売チャネルの確立。
- 課題: 原材料価格の上昇、為替変動によるコスト増、消費者の支出選別傾向。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営陣のビジョン: ブランドパワー強化、デジタル化、スマート31の推進、販売拠点拡大。
- 中期経営計画:
- ブランドパワー強化: 新作フレーバーの開発、人気IPとのコラボレーション、アイスクリームケーキの新カテゴリー強化。
- デジタル化: 会員アプリ「31Club」の会員数拡大、モバイルオーダーの推進、デジタルサイネージの導入。
- スマート31: SCM最適化によるコスト上昇抑制、働き方改革、省エネ対策、食品残渣削減。
- 販売拠点拡大: 国内店舗数と海外店舗数の増加、新デザイン店舗の導入と既存店舗の改装。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: アイスクリーム製品の販売とフランチャイズ事業による収益。
- 市場ニーズへの適応力: デジタル化戦略の推進、新製品の開発、販売チャネルの多様化。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向: SCM最適化、働き方改革、省エネ対策、食品残渣削減。
- 主力製品: サーティワンアイスクリームの各フレーバー、アイスクリームケーキ。
6. 株価の評価
- EPS（会社予想）: 160.86円
- BPS（実績）: 1,491.62円
- PER（会社予想）: 26.02倍
- PBR（実績）: 2.81倍
- 現在の株価との比較: 現在の株価4,185円は、PERベースでEPS160.86円に対して約26倍となり、業界平均PER16.8倍と比較して高めの評価を示している。
7. テクニカル分析
- 株価推移: 直近10日間の株価は、4,140円から4,185円の間で推移しており、ほぼ横ばい。
- 高値圏か安値圏か: 50日移動平均4,200.80円、200日移動平均4,078.12円を上回っており、高値圏に位置している。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 過去12か月で32.31B円、前年比6.9%増。
- 利益: 営業利益1,695百万円、経常利益1,692百万円、親会社株主に帰属する中間純利益1,091百万円。
- ROE（実績）: 11.87%
- ROA（実績）: 6.15%
- キャッシュフロー: 営業CF +1,592百万円、投資CF -2,601百万円、財務CF -504百万円。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 1.19%
- 1株配当（会社予想）: 50円
- 配当性向: 32.07%
- 自社株買い: なし
- 株主還元策: 配当と株主還元に力を入れている。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価の変動傾向: 直近10日間の株価は横ばい。
- 影響要因: 原材料価格の上昇、為替動向、コスト増、消費者の支出選別傾向。
11. 総評
B-R サーティワン アイスクリームは、日本国内のアイスクリーム業界で首位の企業であり、ブランド力とフランチャイズ展開により高い収益を生み出している。中期経営計画では、ブランド強化、デジタル化、販売チャネルの拡大を掲げている。技術革新によりコスト上昇を抑制し、持続可能な事業モデルを構築している。株価は高値圏に位置し、業界平均PERと比較して高めの評価を示している。財務面では健全なROEとROAを維持しており、株主還元に力を入れている。しかし、原材料価格の上昇や為替変動によるコスト増、消費者の支出選別傾向などリスク要因にも注意が必要である。
企業情報
| 銘柄コード | 2268 |
| 企業名 | B-R サーティワン アイスクリーム |
| URL | http://www.31ice.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 食品 – 食料品 |
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