決算説明：オーナンバ（5816）

決算説明資料 (2024年12月期第２四半期（中間期）決算)

基本情報

• 企業概要
  • 企業名: オーナンバ株式会社（ONAMBA CO., LTD.）
  • 主要事業分野: ワイヤーハーネス、ハーネス加工用機械・部品、電線・ケーブル、新エネルギー関連システム
• 説明会情報
  • 開催日時/資料公表日: 2024年8月2日
• 説明者
• 報告期間
  • 対象会計期間: 2024年12月期 第2四半期（中間期）
• セグメント
  • 地理セグメント: 日本、欧米、アジア
  • 部門（製品/事業）: ワイヤーハーネス、ハーネス加工用機械・部品、電線・ケーブル、新エネルギー

業績サマリー

• 主要指標（連結／単位: 百万円、YoYは前年同期比）
  • 売上高: 22,486（-0.2%）
  • 営業利益: 857（-41.8%）
  • 経常利益: 1,143（-29.0%）
  • 親会社株主に帰属する中間純利益: 1,921（+71.6%）
• 進捗状況（通期予想比の進捗率）
  • 売上高 46,000に対して: 48.9%
  • 営業利益 2,500に対して: 34.3%
  • 経常利益 2,500に対して: 45.7%
  • 当期純利益 3,000に対して: 64.0%
  • 参考: 2024年2月13日公表の当初中間期予想（売上 21,500、営業利益 800、経常 800、純利益 1,730）を上回る着地
• セグメント別状況
  • 地理
  • 日本: 売上高 12,265（-3.2%）、営業利益 699（-15.5%）
  • 欧米: 売上高 6,881（+9.2%）、営業損失 95（前年は営業利益 230）
  • アジア: 売上高 3,340（-6.5%）、営業利益 282（-34.5%）
  • 部門（売上高／構成比の目安）
  • ワイヤーハーネス: 15,765（-1.8%）［約70%］
  • ハーネス加工用機械・部品: 3,417（-1.9%）［約15%］
  • 電線・ケーブル: 1,976（+20.1%）［約9%］
  • 新エネルギー: 1,327（-1.7%）［約6%］
  • ワイヤーハーネス主要製品別売上
  • 自動車用: 5,661（+38.8%）
  • 産業機器用: 3,457（-8.5%）
  • 白物家電用: 1,712（-32.7%）
  • 照明用: 978（-1.4%）
  • 事務機器用: 609（-15.9%）

業績の背景分析

• 概要・ハイライト
  • 為替の円安や北米の自動車需要増で一部増収も、産業機器等での顧客在庫調整や欧州の空調補助金終了の影響で総じて売上は前年並み。
  • 電線市場は需給逼迫で増収。営業利益は在庫調整、ペソ高影響、メキシコ工場の生産性悪化で減益。旧本社土地売却益計上で純利益は増加。
• 増減要因
  • 増収要因: 自動車向けワイヤーハーネスの北米需要増＋円安、電線市場の逼迫。
  • 減収/減益要因: 産業機器・白物家電向けの需要低迷、欧州空調補助金終了、原材料高、北米でのペソ高、メキシコ工場の生産性悪化。
  • コスト対策: 原価低減活動、材料高騰分の製品価格改定。
• 競争環境
• リスク要因

戦略と施策

• 現在の戦略（中期）
  • 「PROGRESS 2026」: エネルギー新時代に即したグローバル総合配線システムメーカーを目指す。
  • 成長戦略/生産戦略/経営基盤強化/資本コストを意識した経営を推進。
• 進行中の施策
  • 成長: 政府GX推進の脱炭素先行地域向けにCN-Solutionシステム納入開始。空調機器用ワイヤーハーネスのグローバル展開。
  • 生産: 三重に電線新工場（第3工場）を設立し能力強化。AI画像認識検査装置の導入拡大。
  • 経営基盤: 2024年5月に本社移転。業務プロセス改革とIT基盤構築、グローバル情報基盤と社内DX、人材育成。
  • 資本コスト意識: 電線新工場・本社移転など積極投資、非財務情報発信（Univers株式会社との事業提携等）、株主還元強化、IR充実。
• セグメント別施策
  • 自動車/空調関連: グローバル供給体制と「グローバル同一品質」の構築。
  • 新エネルギー: CN-Solution、環境関連システムの新規開拓。

将来予測と見通し

• 連結業績予想（2024年12月期 通期／百万円）
  • 売上高 46,000
  • 営業利益 2,500
  • 経常利益 2,500
  • 親会社株主に帰属する当期純利益 3,000
• 前提・根拠の示唆
  • 産業機器市場の在庫調整は今後徐々に回復想定。欧州の空調関連需要低迷は一定期間継続懸念。
• 中長期計画
• マクロ要因
  • 為替（円安・ペソ高等）、原材料価格、地域需要動向（北米自動車、欧州白物家電、中国産業機器）などが影響。

配当と株主還元

• 配当方針: 株主還元強化を掲げる（詳細方針: –）
• 配当実績・予定
  • 2023年12月期: 中間14円、期末27円、年間41円
  • 2024年12月期（第2四半期末 実績）: 40円（内訳: 普通配当20円、特別配当20円）
  • 2024年12月期（通期予想）: 期末22円、年間62円
• 特別配当: 2024年中間に特別配当20円

製品やサービス

• 主力製品
  • ワイヤーハーネス（自動車、産業機器、白物家電、照明、事務機器向け）
  • ハーネス加工用機械・部品
  • 電線・ケーブル
  • 新エネルギー関連システム（CN-Solution、環境関連システム製品 等）
• サービス/提供エリア: 日本、欧米、アジアで展開
• 協業・提携: 非財務情報発信でUnivers株式会社と事業提携 等

財務・投資トピックス

• 固定資産投資（2024年中間、取得額 1,151百万円）
  • 本社移転関連 247百万円
  • 生産設備 624百万円（電線新工場 454、ベトナム子会社のワイヤーハーネス設備 123、日本子会社の電線設備 47）
• 連結財政状態（主要ポイント）
  • 総資産 41,510（前期末比 +4,434）
  • 自己資本 26,076、自己資本比率 62.8%（+1.0pt）
• キャッシュ・フロー（2024年中間）
  • 営業CF +1,151、投資CF +306、財務CF -803

重要な注記

• 特記事項・リスク
  • 旧本社土地売却益を特別利益に計上。
  • 欧州空調関連の補助金終了に伴う需要低迷が一定期間継続する懸念。
  • 為替（特にペソ高）や原材料価格、サプライチェーン、顧客在庫調整の影響に留意。

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