1. 企業情報
企業名: 芦森工業株式会社
証券コード: 3526
概要: 芦森工業は、自動車安全部品と機能製品を製造・販売する日本の企業です。自動車向けのシートベルト、エアバッグ、ステアリングホイール、トンネオーカバー、電動サンシェードなどの安全部品を主力製品としています。また、消防用ホース、産業資材、建設資材なども提供しています。創業は1878年で、1944年に社名を変更しました。現在は大阪を拠点に事業を展開しています。
事業内容:
- 自動車安全部品事業: シートベルト、エアバッグ、ステアリングホイール、トンネオーカバー、電動サンシェード、手動シェード、セパレーションネットなど
- 機能製品事業: パルテム（管路更生）、防災（消防用ホース）、産業資材（物流・自動車向け）、建設資材、パイプライン自動ライニングシステムなど
市場区分: スタンダード（内国株式）
17業種区分: 自動車・輸送機
33業種区分: 輸送用機器
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内での競争優位性:
芦森工業は自動車安全部品市場で高いシェアを持ち、特にシートベルトとエアバッグの分野で競争優位性があります。豊田合成との協業も強みの一つです。
課題:
原材料価格の上昇や為替変動、貿易関税の増加など、外部環境からのリスクに注意が必要です。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣のビジョンと戦略:
経営陣は、自動車安全部品事業と機能製品事業の両方を強化し、グローバルな事業拡大を目指しています。
中期経営計画:
- 自動車安全部品事業の強化
- 新製品の開発と市場投入
- 海外市場への進出
- コスト削減と効率化の推進
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデル:
自動車安全部品の製造・販売が主要な収益源です。自動車産業の成長に伴い、需要は持続可能です。
市場ニーズへの適応力:
新技術の採用や製品の多様化により、市場ニーズの変化に適応できる事業モデルを持っています。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向:
自動車安全部品の技術革新に積極的に取り組んでおり、新素材や新技術の開発に投資しています。
主力製品:
シートベルト、エアバッグ、ステアリングホイール、トンネオーカバーなどが主力製品です。
6. 株価の評価
EPSとBPS:
- EPS（会社予想）：298.95円
- BPS（実績）：4,017.57円
PER:
- 会社予想PER：14.05倍
現在の株価（4,200円）とEPS（298.95円）を比較すると、PERは約14倍となっています。
7. テクニカル分析
株価推移:
直近10日間の株価は、4,130円から4,265円の間で変動しており、上昇傾向にあります。
移動平均線:
- 50日移動平均線：3,072.76円
- 200日移動平均線：2,802.05円
現在の株価は200日移動平均線を上回っており、中長期的には上昇トレンドにあるとみられます。
8. 財務諸表分析
売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標:
- 売上高（過去12か月）：72,604百万円
- 利益率（過去12か月）：2.62%
- 営業利益率（過去12か月）：3.91%
- ROE（実績）：11.63%
- ROA（実績）：4.76%
過去数年分の傾向:
売上高、利益率、ROE、ROAは比較的安定しており、財務健全性を維持しています。
9. 株主還元と配当方針
配当利回り:
- 配当利回り（会社予想）：0.00%
- 前期実績配当利回り：2.41%
株主還元策:
自社株買いを行っており、自己資本の効率化を図っています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の変動傾向:
直近10日間の株価は上昇傾向にあり、特に8月14日には出来高が急増しました。
影響要因:
業績予想の修正、特別損失の計上、為替変動、原材料価格の上昇などが株価に影響を与える可能性があります。
11. 総評
芦森工業は自動車安全部品市場で高いシェアを持ち、技術革新により持続可能な事業モデルを持っています。財務面でも健全性があり、株価も上昇トレンドにあります。しかし、外部環境からのリスクに注意が必要です。中期経営計画に基づき、新製品の開発や海外市場への進出に注力することで、さらなる成長が見込めます。
企業情報
| 銘柄コード | 3526 |
| 企業名 | 芦森工業 |
| URL | https://www.ashimori.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 自動車・輸送機 – 輸送用機器 |
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