1. 企業情報
企業名: オーベクス株式会社
概要: オーベクスは、筆記具用ペン先や医療用具を製造・販売する企業です。かつては帽子製造を事業としておりましたが、現在はテクノ製品とメディカル製品が主力となっています。特にフェルト生産技術を活用したペン先や医療機器の製造に強みを持ち、コスメ用ペン先にも注力しています。
事業内容:
- テクノ製品事業: 筆記具用ペン先、コスメチック用ペン先、PC周辺機器用ペン先、産業用機器用ペン先など
- メディカル製品事業: 医療関連製品の販売・プロモーション
設立年月日: 1893年12月29日
代表者名: 栗原 則義
従業員数: 368人
住所: 〒130-0026 東京都墨田区両国4-31-11 ヒューリック両国ビル
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内での競争優位性や課題:
- 競争優位性: フェルト生産技術の独自性、アジア市場での堅調な売上、コスメ用ペン先への注力
- 課題: コスメ向けの売上の低調、原材料価格や電力費の上昇によるコスト増加
3. 経営戦略と重点分野
経営陣が掲げるビジョンや戦略:
- オーベクスビジョン2027: ESG経営推進、収益基盤構築、環境負荷低減、人材育成を基本戦略として掲げている。
中期経営計画の具体的な施策や重点分野:
- 収益基盤構築: テクノ製品事業のアジア市場での需要拡大、メディカル製品事業のプロモーション強化
- 環境負荷低減: 環境に配慮した製品開発
- 人材育成: 従業員のスキルアップとモチベーション向上
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデルや市場ニーズの変化への適応力:
- テクノ製品事業はアジア市場での需要が堅調であり、メディカル製品事業ではプロモーションによるシェア拡大を目指している。市場ニーズの変化に適応する能力は高い。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向や独自性:
- フェルト生産技術の独自性により、ペン先や医療機器の製造に強みを持つ。
収益を牽引している製品やサービス:
- 筆記具用ペン先、コスメチック用ペン先、医療関連製品
6. 株価の評価
EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較:
- EPS（会社予想）: 185.13円
- BPS（実績）: 2,467.68円
- PER（会社予想）: 7.19倍
- 現在の株価: 1,332円
- 株価評価: 現在の株価はBPSに比較して割安な水準にある。
7. テクニカル分析
株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か:
- 50日移動平均: 1,289.76円
- 200日移動平均: 1,292.37円
- 現在の株価: 1,332円
- 分析: 現在の株価は50日移動平均と200日移動平均を上回っており、高値圏に位置している。
8. 財務諸表分析
売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標を評価:
- 売上（過去12か月）: 60.4億円
- 利益（過去12か月）: 20.9億円
- ROE（実績）: 8.95%
- ROA（実績）: 4.76%
- キャッシュフロー: 四半期連結キャッシュフロー計算書は作成されていない。
過去数年分の傾向がわかる場合、比較する:
- 売上高、利益率は安定しており、ROE、ROAも健全な水準を維持している。
9. 株主還元と配当方針
配当利回りや配当性向の分析:
- 配当利回り（会社予想）: 2.63%
- 1株配当（会社予想）: 35円
- 配当性向: 13.39%
- 株主還元策: 自社株買いも実施しており、株主還元に積極的。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の直近の変動傾向（上昇・下降の勢い）:
- 直近10日間の株価: 1,349円（高値）から1,332円（安値）まで変動
- 出来高: 1,800株
株価への影響を与える要因:
- 原材料価格の上昇、為替変動、米国の関税政策など
11. 総評
各分析結果を簡潔にまとめ、全体的な見解を整理:
オーベクスはフェルト生産技術を活用したペン先や医療機器の製造において競争優位性を持ち、特にアジア市場での需要が堅調である。経営戦略はESG経営推進、収益基盤構築、環境負荷低減、人材育成に焦点を当てている。財務面ではROE、ROAが健全であり、株価も高値圏に位置している。株主還元も積極的で、配当利回りも適正水準にある。しかし、原材料価格の上昇や為替変動などリスクも存在し、注意が必要である。全体的に健全な財務状況と成長戦略を有し、将来性は高いと評価できる。
企業情報
| 銘柄コード | 3583 |
| 企業名 | オーベクス |
| URL | http://www.aubex.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 素材・化学 – 繊維製品 |
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