ユーグレナ（2931）企業分析レポート
株価: 453円（2025-08-27時点）／市場: プライム／業種: 食料品（17業種: 食品）
1. 企業情報
- 概要: 微細藻類「ユーグレナ（ミドリムシ）」を中心とするバイオテクノロジー企業。ヘルスケア（健康食品・化粧品）を主力とし、微細藻由来のディーゼル・バイオジェット燃料などカーボンリサイクル関連のバイオ燃料技術の開発も推進。ゲノム解析サービス、農業（有機肥料）なども展開。キューサイを傘下に持つ。
- 事業構成（2024.12連結）: ヘルスケア 93%（営業利益率目安: 7%）、バイオ燃料 2%（-44%）、その他 5%（-25%）
- 会社基礎データ: 設立2005年／本社: 東京都港区／従業員897人（平均年齢43.2歳、平均年収696万円）
- 今後のイベント: 2025年8月8日 決算発表予定
2. 業界のポジションと市場シェア
- ポジション: 微細藻ユーグレナの量産・用途開発で国内先行。ヘルスケア市場ではキューサイ等のブランドを通じ、機能性食品・化粧品でプレゼンスを持つ。
- 競争優位性:
- 微細藻の培養・成分活用に関する研究・量産ノウハウ
- ヘルスケアでのブランド資産・販路（D2C含む）
- 課題:
- バイオ燃料分野の商用化と採算化（現状赤字寄与）
- ヘルスケア依存度が高く、カテゴリー競争の激化や消費動向の影響を受けやすい
3. 経営戦略と重点分野
- ビジョン・戦略の方向性（公表情報の範囲で整理）:
- 収益基盤: ヘルスケア事業の安定成長と収益性改善
- 成長投資: バイオディーゼル・バイオジェット燃料への技術・設備投資および実証・社会実装
- 技術活用: 微細藻・ゲノム解析等のバイオ技術を周辺領域へ応用
- 重点施策（推察を交えず公表趣旨を要約）:
- ヘルスケアは商品ポートフォリオ最適化、ブランド強化、販路拡大
- バイオ燃料は生産コスト低減と供給体制構築、連携先開拓
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル:
- ヘルスケアでの反復購入型（サブスクリプション/D2C含む）収益が基盤
- バイオ燃料は開発段階の収益性で、現時点では損益の重し
- 適応力:
- 研究開発・製法技術に強みがあり、新素材・新用途への転用余地
- ヘルスケアのブランドポートフォリオにより需要変化への対応力を一定程度確保
5. 技術革新と主力製品
- 技術: 微細藻（ユーグレナ/クロレラ等）の培養・抽出・配合技術、バイオ燃料製造技術、ゲノム解析サービス
- 主力領域:
- 収益を牽引: ヘルスケア（健康食品・化粧品、キューサイ製品含む）
- 育成: バイオディーゼル／バイオジェット燃料（実証・商用化段階）
6. 株価の評価（バリュエーション）
- 時価総額: 617億円
- BPS（実績・連結）: 223.89円 → PBR 約2.02倍（業界平均PBR 1.3倍）
- EPS（会社予想）: 非開示、直近12カ月EPSはマイナスのためPER算出不可（業界平均PER 19.5は参考値）
- EV/EBITDA（参考）:
- 現金185億円、負債227億円 → EV 約659億円
- EBITDAは情報に差異あり（37.7〜52.3億円） → EV/EBITDA 約12.6〜17.5倍
- 数値差は期間・定義（ノーマライズ等）の違いによる可能性
- PSR（株価売上高倍率）:
- 売上高 約476億円 → PSR 約1.3倍
7. テクニカル分析
- 現在値 453円は、50日移動平均 444.8円、200日移動平均 443.9円の上方に位置
- 52週レンジ: 381円〜541円の中間よりやや下寄り（レンジ内約45%位置）
- 直近10日: 8/22の487円から下落して452〜453円水準へ。出来高は直近平均（3カ月平均約106万株）並み
- 信用動向: 信用倍率1.06倍。買い残・売り残ともに前週比減（ポジション縮小の傾向）
8. 財務諸表分析（単位は概ね億円に換算）
- 売上高: 2022年 444億 → 2023年 465億 → 2024年 476億（増収傾向）
- 粗利/粗利率: 2024年 333億、粗利率約70%
- 営業損益: 2024年 営業利益 3億（23年▲147億→24年改善）
- 親会社株主に帰属する当期純損益: 2024年 ▲6.5億（赤字縮小）
- EBITDA: 2024年 37.7億（ノーマライズ44.9億）。別開示では52.3億
- キャッシュフロー（過去12カ月）:
- 営業CF 38.8億、レバードFCF 33.6億（いずれもプラス）
- 財政状態:
- 現金185億、総有利子負債227億 → ネット有利子負債約41億
- 自己資本比率 43.3%、流動比率 2.46倍
- ROE（実績）▲2.50%
- コメント: 増収と販管費抑制で営業損益は黒字化。最終損益は赤字だが損失縮小。営業CF・FCFは黒字で資金面は安定度が改善。
9. 株主還元と配当方針
- 配当: 会社予想 0円（配当利回り 0%）、配当性向 0%
- 自社株: 自己株保有 0.02%と限定的
- 現時点で積極的な株主還元は確認できず（赤字継続のため）
10. 株価モメンタムと投資家関心
- モメンタム: 50日・200日移動平均の上方に位置する一方、直近は戻り高値（487円）からの反落局面
- ボラティリティ/相関: β（5年）▲0.12と市場連動性は低め
- 投資家属性: インサイダー保有22.9%、機関投資家12.7%、フロート約9,936万株
- 需給: 信用倍率1.06倍と中立的。買い残・売り残ともに減少
11. 総評
- 事業面: ヘルスケアが収益を支え、バイオ燃料は技術開発・実装段階で損益の重し。ヘルスケアの収益性とブランド力、研究開発の継続がカギ。
- 財務面: 増収とコストコントロールで営業黒字化、最終損益は赤字縮小。営業CF・FCFは黒字で資金面は改善。自己資本比率も40%超。
- バリュエーション: PBRは約2.0倍で業界平均（1.3倍）を上回る。PERは赤字のため参考外。EV/EBITDAは12.6〜17.5倍のレンジ（定義差に留意）。
- 株価・需給: 株価は移動平均の上方だが、レンジでは中位以下。信用需給は中立的で、短期は材料待ちの推移。
- 今後の注目点: ヘルスケアの安定成長と利益率、バイオ燃料のコスト低減・商用案件の進展、次回決算（2025/8/8）のガイダンス・セグメント動向。
注記
– 本資料は提供データに基づく客観的整理であり、投資判断を目的とした助言ではありません。
– 一部指標（特にEBITDAやマージン）は期間・定義差により数値が異なるため、原開示の注記をご確認ください。
企業情報
| 銘柄コード | 2931 |
| 企業名 | ユーグレナ |
| URL | http://www.euglena.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 食品 – 食料品 |
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このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.0)」によって自動生成されました。
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