芙蓉総合リース(8424)企業分析レポート

株価: 4,386円(2025-08-27終値)
市場区分: プライム(その他金融業)
時価総額: 3,985億円

1. 企業情報

  • 概要
    • みずほ系の大手リース会社。1969年設立、東京本社。
    • セグメント:リース・割賦、ファイナンス、その他(BPO、モビリティ、環境関連、太陽光発電等)。
    • 強み:設備投資・不動産リース、再エネ投資、買収によるBPO拡充。
  • 事業構成(売上/セグ利益の構成感)
    • 連結事業(2025.3):リース・割賦86%(セグ利益率7%)、ファイナンス6%(同52%)、その他8%(同19%)
    • 2026年3月期1Q売上比率:リース・割賦85.5%、ファイナンス6.0%、その他8.5%

2. 業界のポジションと市場シェア

  • ポジション
    • 国内大手リースグループの一角。主要プレーヤー(例:三菱HCキャピタル、オリックス、東京センチュリーなど)と並ぶ規模感。
    • 不動産・環境エネルギー領域に強みを持ち、金融機関ネットワーク(みずほ系)を背景にした調達力が特徴。
  • 競争優位性と課題
    • 優位性:多様なアセット(IT・産機・不動産・再エネ)への対応、BPOなど付加価値サービス、直接調達(CP等)の活用拡大。
    • 課題:金利上昇局面での調達コスト上昇・スプレッド管理、残価・信用・資産評価リスク、不動産市況・規制変化への感応度。

3. 経営戦略と重点分野

  • ビジョン・方針(短信要旨)
    • 成長ドライバーの多様化と収益基盤の強化。第1四半期としては9期連続で過去最高更新。
    • 直接調達比率を高め資金調達の柔軟性を向上(1Q:28.7%、前期末+2.9pt)。
  • 重点分野・施策
    • ファイナンス分野の拡大:1Qの契約実行高が前年同期比+29.5%と牽引。
    • 不動産・環境エネルギー・モビリティの案件組成力強化。
    • BPOの横展開(顧客基盤へのクロスセル)とオペレーション効率化。
    • 中計整合:通期業績予想(営業利益660億円、経常700億円、純利益460億円、EPS約510円)を維持。

4. 事業モデルの持続可能性

  • 収益モデル
    • リース料・割賦収入+ファイナンス利鞘+付随サービス(BPO等)で構成。営業資産残高の積み上げで中長期の収益を確保。
  • 適応力
    • 調達構成の最適化(直接調達活用)、アセットの分散、再エネ・環境投資やモビリティなど需要増分野への展開。
  • 主なリスク
    • 金利・為替、信用・残価、投資有価証券の評価、規制・会計基準変更。不動産・電力価格等の市況影響。

5. 技術革新と主力製品

  • 技術・独自性
    • アセット運用・残価管理、与信・与信モニタリング、BPO・DXによる業務効率化が競争力の源泉。
  • 収益貢献領域
    • コアのリース・割賦が売上の大宗。利益面ではファイナンスの寄与度が相対的に高い。環境エネルギー・モビリティ・BPOが中長期の成長補助線。

6. 株価の評価(バリュエーション)

  • 指標(会社予想ベース)
    • PER:8.60倍(業界平均10.3倍)
    • PBR:0.84倍(業界平均0.9倍)
    • EPS(予想):510.17円
    • BPS(実績):5,247.67円
    • 配当利回り(予想):3.60%(年158円)、5年平均利回り:3.45%、配当性向:約30%
  • 参考計算
    • 株価/BPS=約0.84、株価/EPS=約8.6。相対的に業界平均と比べて倍率は低位水準に位置。
    • ROE実績:約10%(PBRとの組み合わせから、利益水準と資本効率が株価に反映されている状況)。

7. テクニカル分析

  • トレンド
    • 50日移動平均:4,043円、200日:3,889円。現在値は両移動平均を上回る上昇基調。
    • 直近高値:年初来高値4,449円(2025-08-25)。現値は高値圏(直近高値対比-1.4%程度)。
  • 値動き・出来高
    • 直近10日で緩やかな上昇と押し目を織り交ぜつつ、高値試し。3ヶ月平均出来高16.4万株に対し当日12.0万株と標準的。
  • 信用動向
    • 信用倍率7.86倍(買い長)。需給面の影響余地に留意。

8. 財務諸表分析

  • 成長性・収益性(連結)
    • 売上高:2022/3 6,578億 → 2023/3 6,887億 → 2024/3 7,085億 → 直近LTM 6,784億円(FY24比ではやや調整)。
    • 営業利益:460億 → 516億 → 600億 → 648億円(増益基調)。
    • 親会社純利益:339億 → 389億 → 472億 → 453億円(FY24高水準からLTMでやや低下)。
    • 1Q(2026/3期):売上+6.9%、純利益+33.5%で過去最高の1Q実績。
  • 収益性指標
    • 粗利率:約17.6%(119,630/678,395)、営業利益率:約9.0%、純利益率:約7.0%。
    • ROE:約10%、ROA:約1.2%(リース業特性を反映)。
  • 安全性・効率性
    • 自己資本比率:13.3%、D/E(簿価)約536%(業態特性上レバレッジは高水準)。
    • 流動比率:1.45。資金調達は直接調達比率が上昇。
  • キャッシュフロー
    • 四半期CFは非開示(短信注記)。営業資産の拡大・回収サイクルに依存。

9. 株主還元と配当方針

  • 配当
    • 2026/3期(予想):年間158円(中間79円・期末79円)、予想利回り約3.6%、配当性向約30%。
    • 2025/4/1に1→3の株式分割を実施(1株当たり指標は分割後基準)。
  • 自社株
    • 自己株式は期中で増減あり(1Q末:686,500株注記)。自社株買いの新規方針は短信上の記載なし。

10. 株価モメンタムと投資家関心

  • モメンタム
    • 52週変化率:+16.17%。低ベータ(0.30)でディフェンシブ性のある値動き。
    • 年初来高値圏での推移。移動平均に対して上方乖離。
  • 投資家層・イベント
    • 機関投資家保有:約32%、インサイダー等:約29%。
    • 直近イベント:2026年3月期1Q決算(7/31発表)。次回配当権利落ち予定:2025/9/29。

11. 総評

  • 事業面
    • コアのリース・割賦に加え、ファイナンス・BPO・環境/モビリティの拡大で収益源の多角化が進展。1Qは契約実行高が牽引し、四半期として過去最高を更新。
  • 財務・リスク
    • 増益基調とROE約10%。一方でレバレッジの高さや金利・残価・信用・不動産市況への感応度に留意。
  • バリュエーション・株価
    • PER・PBRともに業界平均より低い水準。配当利回りは5年平均並み。株価は移動平均を上回り高値圏で推移。
  • 参考ポイント
    • 通期見通し(EPS約510円、純利益460億円)維持の進捗、資金調達構成の改善、ファイナンス分野の伸長が注目材料。需給面では信用買い長の影響度を確認。

注記
– 本資料は提供データ(決算短信要約、株価・指標情報等)に基づく客観的な整理です。記載の計算は概算を含みます。投資判断を目的とした助言ではありません。最新の有価証券報告書、決算資料、TDnet開示等で詳細をご確認ください。


企業情報

銘柄コード 8424
企業名 芙蓉総合リース
URL http://www.fgl.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 金融(除く銀行) – その他金融業

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このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.0)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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