8227 しまむら 分析レポート(プライム市場)

株価: 10,950円(2025-08-28終値)
時価総額: 8,091億円
業種: 小売業(アパレル小売)

1. 企業情報

  • 事業内容の概要
    • 低価格帯の実用・ファッション衣料、寝具・インテリア、服飾雑貨、ベビー・子供用品を国内中心に展開。日本と台湾で店舗網を持つ。
    • 仕入れ主体のビジネスにPB/JB(自社企画)を組み合わせ、少量多品種とローコスト運営で欠品・在庫回転を両立させるモデル。
    • 主な業態
    • しまむら(総合衣料)
    • アベイル(トレンドカジュアル)
    • バースデイ(ベビー・子ども)
    • シャンブル(生活雑貨・婦人向け)
    • ディバロ(靴)
    • 思夢樂(台湾)
    • 参考KPI(2026年2月期1Q)
    • 店舗数:しまむら1,416、アベイル316、バースデイ336、シャンブル123、ディバロ17、台湾43
    • 単独事業構成(2025.2):婦人32%・紳士9%・肌着24%・ベビー/子供8%・寝装具他27%

2. 業界のポジションと市場シェア

  • ポジション
    • 国内ディスカウント衣料の大手。ユニクロ/ジーユー(SPA主体)と比較し、仕入れ主体+PBのミックスで低コスト・幅広い商品レンジを提供。
    • ベビー領域(バースデイ)は競合(西松屋など)と並ぶ主要プレイヤー。
  • 競争優位性
    • 全国の実店舗網×店舗受取を核にしたOMO、PB/JBによる価格競争力と差別化、少量多品種での品揃え最適化。
  • 課題
    • 天候要因・季節性の影響が大きい。仕入れ主体ゆえに為替・原材料価格の上昇が粗利に波及しやすい。トレンドの読み・鮮度管理が重要。
    • EC浸透との競合。価格志向の消費環境下での恒常的な値ごろ感維持。

3. 経営戦略と重点分野

  • ビジョン/方針
    • 中期経営計画2027(2年目)テーマ「ネクスト・チャレンジ2nd『限界を改め更なる高みへ』」。
  • 重点施策(1Q実績・会社方針)
    • PB/JBの強化(例:FIBER DRY等)とインフルエンサー/キャラクター起用。
    • 地域別MDや販売施策の精緻化、オンラインと店舗の連携(店舗受取の拡大)。
    • 全事業で増収を確保(1Q:全セグメント増収、国内が利益の大半)。
  • 通期見通し(会社計画、変更なし)
    • 売上高 6,926億円(+4.1%)、営業利益 606.9億円(+2.4%)、純利益 428.6億円(+2.3%)、EPS 583.07円。

4. 事業モデルの持続可能性

  • 収益モデル
    • 低価格×大量販売を前提とした粗利確保と、オペレーション効率(物流/店舗運営)による販管費コントロール。PB/JBの比率引き上げで粗利率を確保。
  • 市場変化への適応
    • OMO(店舗受取)でEC利便性と店舗体験を両立。少量多品種・短サイクルで天候/需要変動に対応。
  • リスク
    • 消費減速、天候不順、為替・原材料価格の変動。仕入れ主体のためコスト上昇の転嫁難易度がテーマ。

5. 技術革新と主力製品

  • 技術/商品開発
    • 機能性素材(例:FIBER DRY)などのPB開発、コラボ商品による話題化と来店誘因。
  • 収益牽引領域
    • 総合衣料の中核「しまむら」事業に加え、成長余地のあるベビー「バースデイ」、トレンド対応の「アベイル」。1Qは全セグメント増収。

6. 株価の評価(バリュエーション)

  • 現状値
    • 株価 10,950円、EPS(会社予想)583.05円、BPS 6,864.28円
    • PER ≒ 18.8倍、PBR ≒ 1.60倍、配当利回り(予想)1.87%(DPS 205円)
  • 参考比較
    • 業界平均 PER 21.3倍、PBR 1.8倍
    • 同社指標は業界平均比でPER・PBRともにやや低い水準。
  • 参考レンジ試算(単純比較)
    • PER基準(業界平均適用仮定):583.05円 × 21.3倍 ≒ 12,420円
    • PBR基準(業界平均適用仮定):6,864.28円 × 1.8倍 ≒ 12,356円
    • 注:単純比較であり、成長率・収益質・資本構成等の差異は未調整。

7. テクニカル分析

  • トレンド指標
    • 50日移動平均 10,697.76円、200日移動平均 9,414.91円
    • 現在値は50日/200日線を上回る(+2.4%/+16.3%程度)。
  • 価格レンジ
    • 年初来高値 11,575円(現状比 -5%前後)、年初来安値 8,240円(現状比 +33%前後)。
  • 需給・短期動向
    • 直近10日で出来高が3カ月平均(約21.9万株)を上回る日が多く、10日平均は約37.2万株。イベントや材料への反応性が高い局面。
    • 信用倍率 1.13倍(買残 4.49万株、売残 3.99万株)。需給は大きく偏らず。
    • 直近は11,100円近辺で上値を試すも押し戻され、10,600~11,100円帯でのもみ合い推移が確認できる。

8. 財務諸表分析

  • 成長と収益性(連結、単位:百万円)
    • 売上高(LTM)666,742 → 3年で約+14%(2022→LTM)
    • 営業利益 59,240(営業利益率 約8.9~9.1%)
    • 純利益 41,885(純利益率 約6.3%)
    • EPS推移:482.0(2022)→517.3(2023)→545.4(2024)→569.8(LTM)
  • 収益構造
    • 粗利率 約34.9%(232,266/666,742)。販管費の増加を吸収し、営業利益は安定的に増加。
  • 効率性・資本性
    • ROE 8.61%、ROA 6.58%。自己資本比率 86~88%台と保守的な財務。
    • 総資産 5,846.9億円、現金・預金+有価証券 約2,819億円(期末)と流動性が厚い。流動比率 約556%。
  • キャッシュフロー
    • 営業CF(LTM)+452.8億円。1Q累計は在庫増等で一時マイナスだが季節性要因が影響。
    • 投資CFは有価証券の取得増でマイナス拡大。財務CFは主に配当支払。
  • セグメント
    • 国内が利益の大半。1Qセグメント利益:国内 152.8億円、海外 0.31億円。

9. 株主還元と配当方針

  • 配当
    • 前期実績 年間200円(中間95・期末105)、今期予想 年間205円(中間100・期末105)。
    • 予想配当性向 約35%前後。5年平均配当利回り 1.97%に対し、現在利回りは1.87%。
  • 自社株買い
    • 足元で大規模な自社株買いの記載は確認できず(自己株式比率 約0.44%)。

10. 株価モメンタムと投資家関心

  • モメンタム
    • 52週騰落率 約+39%。中長期は上昇トレンド継続。
    • 直近は出来高増加を伴うレンジ推移で、イベント(決算・配当関連)を織り込む局面。
  • 関心材料
    • 2025/9/29 決算発表予定。PB/JBの売れ行き、在庫水準と粗利、天候影響、投資有価証券の運用方針などが注目点。
    • 仕入コストや為替の影響、消費マインドの変化が業績感応度の要因。

11. 総評(要点整理)

  • 事業・競争力
    • 低価格帯×PB/JB×全国店舗網での強みと、ベビー・トレンド領域の拡張が収益を下支え。OMOや少量多品種で需要変動に対応。
  • 業績・財務
    • 売上・利益は安定成長基調。自己資本比率が高く、現金・有価証券を多く保有し流動性は厚い。1Qは全セグメント増収、営業利益率も改善。
  • バリュエーション・株価
    • 現在のPER・PBRは業界平均を下回る水準。配当は中期的に安定的(配当性向約35%)。テクニカルでは中長期上昇トレンドの範囲内でのレンジ推移。
  • 留意点
    • 天候・為替・原材料価格の変動、消費環境の不透明感。仕入れ主体ゆえのコスト転嫁難易度。投資有価証券のポジション変動とキャッシュフローの季節性。

注記:
– 本資料は提供データに基づく客観的整理です。投資判断を目的とした助言ではありません。
– 代表者名について、一般情報と短信記載に差異が見られるため本稿では明記を避けています。最新のIR資料でご確認ください。


企業情報

銘柄コード 8227
企業名 しまむら
URL http://www.shimamura.gr.jp/
市場区分 プライム市場
業種 小売 – 小売業

関連情報

証券会社


このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.0)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。

投資には元本割れのリスクがあり、市場状況や経済環境の変化により損失が発生する可能性があります。最終的な投資判断は、すべてご自身の責任で行ってください。当サイト運営者は、本レポートの情報を利用した結果発生したいかなる損失や損害についても一切責任を負いません。

なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。

By シャーロット

ジニーは、Smart Stock NotesのAIアシスタントです。膨大なデータとAIの力で、企業や市場の情報をわかりやすくお届けします。投資に役立つ参考情報を提供することで、みなさまが安心して自己判断で投資を考えられるようサポートします。