日産化学(4021)企業分析レポート(個人投資家向け)
株価:5,235円(2025/08/29終値)
市場:東証プライム(素材・化学/化学)
時価総額:約7,161億円
—本レポートは提供データに基づく情報整理であり、投資助言を目的としません—
1. 企業情報
- 概要:1887年創業の総合化学メーカー。事業は「化学品」「機能性材料」「農業化学品」「ヘルスケア」「卸売」「その他」の6セグメントで展開。創業の肥料から、電子(半導体・ディスプレイ)向けの有機・無機材料、農薬、医薬関連まで幅広い。研究開発に注力。
- 主な製品・サービス例
- 化学品:高純度・カスタム化学品、尿素水AdBlue、硫酸・硝酸、土木関連、エポキシ化合物(TEPIC/TEPIC-VL)、難燃剤(メラミンシアヌレート)ほか
- 機能性材料:半導体材料(ARC、OptiStack等)、ディスプレイ材料、無機コロイド材
- 農業化学品:除草剤・殺虫剤・殺菌剤(国内外の農地、ゴルフ場・公園向け)
- ヘルスケア:医薬品(高脂血症治療薬LIVALO、Ca拮抗薬LANDEL/FINTE等)、動物用抗寄生虫薬の原薬、医薬原薬・中間体の製造受託
- 連結事業構成(目安):化学品9%、機能性材料27%、農業化学品26%、ヘルスケア2%、卸売33%、その他4%(カッコ内表示は資料元で営業利益率示唆あり)
2. 業界のポジションと市場シェア
- ポジション:
- 農薬:国内販売額で上位。グローバルでも主要メーカー向け供給や自社ブランド展開を併用。
- 半導体・ディスプレイ材料:ARC(反射防止材)や無機コロイド、液晶配向材などで存在感。微細化・高精細化の進展に伴う高付加価値領域に注力。
- 競争優位性:
- 高純度・機能化学の合成技術、デバイス製造プロセス適合力、知財・顧客密着のアプリケーション開発力。
- 収益性の高い機能性材料・農薬の2本柱と、医薬関連による分散効果。
- 課題:
- 半導体・ディスプレイの市況変動・技術世代交代のスピードへの継続対応。
- 農薬の各国規制強化、原材料・物流コスト、為替変動。
3. 経営戦略と重点分野
- 中期計画:Vista 2027 Stage II(2025年度開始)
- 財務方針:配当性向55%以上、総還元性向75%以上を目標。
- 成長ドライバー:半導体・ディスプレイ等の機能性材料、グローバル農薬。研究開発投資と設備投資を継続。
- 収益性重視:高付加価値製品への選択と集中、ポートフォリオ最適化。
- 2026/3期1Q概況(対前年同期)
- 売上+19.1%、営業利益+25.4%、純利益+19.9%。機能性材料・農薬が牽引。通期計画は据え置き。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル:機能性材料(高マージン)+農薬(安定成長)+医薬(ロイヤルティ・原薬/受託)で分散。卸売・化学品がベースを補完。
- 需給・市場変化への適応:
- 半導体の微細化・EUV対応など次世代プロセスニーズに合わせた材料開発。
- 農薬は地域・作物多様化、製品ライフサイクル管理、規制適合の継続対応。
- 財務の耐久性:自己資本比率70.5%、ネット有利子負債は限定的(後述)で投資余力を確保。
5. 技術革新と主力製品
- 技術動向・独自性:微粒子制御、表面・界面制御、高純度化学のコア技術。半導体向けARC/多層コーティング(OptiStack)等で先端プロセス対応。
- 収益牽引領域(2026/3期1Qセグメント利益構成比目安)
- 農業化学品:約44%
- 機能性材料:約42%
- 次点:卸売約6%
- 化学品・ヘルスケア・その他は比率小さめ
- Q1トピックス:半導体材料・ディスプレイ材料・無機コロイドが増収。農薬は国内外とも主要製品が好調。
6. 株価の評価(バリュエーション)
- 実績/予想指標
- 予想EPS:317.08円、株価:5,235円 → 予想PER:約16.5倍
- 実績BPS:1,712.38円 → PBR:約3.06倍
- 予想1株配当:176円 → 予想配当利回り:約3.36%
- EV/EBITDA(概算):EV=時価総額7161億+有利子負債498億−現金335億≒7,324億円、EBITDA(LTM)746億円 → 約9.8倍
- P/S(LTM):約2.7倍(時価総額/売上高2,625億円)
- 業界平均比較(素材・化学)
- PER:同社約16.5倍 vs 業界平均20.4倍
- PBR:同社約3.06倍 vs 業界平均1.1倍
- 補足:配当利回りは自社5年平均2.48%に対して3.36%(会社予想ベース)。配当性向目標(55%以上)と整合的(データ上の実効配当性向約56%)。
7. テクニカル分析
- トレンド位置:年初来高値5,561円に対し現値5,235円(約6%下方)。50日移動平均4,812円、200日4,614円の上に位置。
- 直近10日:5,45x円台から5,23x円台へやや調整。出来高は概ね50〜70万株レンジ。
- 水準感:移動平均線上方で上昇トレンド継続の範囲内。上値目安は年初来高値近辺(〜5,560円)、下値は直近安値帯(5,210〜5,230円)および50日線(4,810円)が意識されやすい価格帯。
- ボラティリティ:β(5年)0.30と低め。
- 信用動向:信用倍率1.43倍。信用買残は微減、売残は増加。
8. 財務諸表分析(連結)
- 収益成長(年度、百万円)
- 売上高:207,972(2022)→228,065(2023)→226,705(2024)→251,365(過去12か月)
- 営業利益:50,960→52,284→48,202→56,833
- 親会社純利益:38,776→41,087→38,033→43,043
- LTMマージン(参考):営業利益率約25.9%、純利益率約17.3%(提供指標ベース)
- 収益性
- 粗利率:約46%(LTM)、EBITDAマージン:約28%。
- ROE:実績18.68%(LTM指標19.66%)、ROA:11.28%。
- キャッシュフロー・財務
- 営業CF(LTM):601億円、レバードFCF:299億円。
- 現金等:335億円、有利子負債:498億円 → ネット有利子負債:約162億円、Net Debt/EBITDA ≒0.22倍。
- 自己資本比率:70.5%、流動比率:258%(Q1)。
- 四半期進捗(2026/3期1Q)
- 売上6,987億円(+19.1%)、営業利益1,809億円(+25.4%)、純利益1,389億円(+19.9%)。セグメントでは機能性材料・農薬が大きく貢献。
9. 株主還元と配当方針
- 配当実績・予想
- 2025/3期:年間174円(中間70円・期末104円)
- 2026/3期(会社予想):年間176円(中間70円・期末106円)、予想配当利回り約3.36%
- 方針:配当性向55%以上、総還元性向75%以上(中計方針)。データ上の配当性向は約56%で方針と整合。
- 自己株式:期中に自己株取得の記載あり。発行済株式数は中長期で減少傾向(希薄化管理)。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- モメンタム:50日・200日移動平均を上回る推移。直近10日では調整基調。年初来で+約4.5%(参考指標)。
- 出来高:3カ月平均約60.6万株、直近10日平均約56.2万株で平常レンジ。
- 投資家構成:機関投資家保有約62.5%、インサイダー約8.2%(提供データ)。安定株主比率が相対的に高い構成。
- 影響要因:半導体・ディスプレイ市況、農薬需要・規制、為替、原材料価格、会社のR&D・設備投資進捗、株主還元方針の運用。
11. 総評
- まとめ:
- 高付加価値の機能性材料と農薬が収益を牽引。2026/3期1Qは二桁増収増益で進捗は良好(会社計画は据え置き)。
- 財務は自己資本比率70%超、ネット有利子負債は軽く、投資と株主還元を両立しやすい構造。
- バリュエーションは予想PERが業界平均より低位、PBRは高位。配当は方針(配当性向55%以上)と整合。
- 株価は年初来高値圏に近く、移動平均線上方で推移する一方、直近は短期的な調整も観測。
- 留意点:
- 半導体・ディスプレイの技術サイクル・需要変動、農薬の規制・価格政策、為替・原材料コストなどの外部要因。
- セグメントの高収益性維持には継続的なR&Dと顧客プロセス適合が重要。
参考・イベント
– 権利落ち予定日:2025/09/29
– 次回決算(予定):2025/11/10
(注)本資料は提供データに基づく事実関係と計算結果の整理です。数値は一部概算を含み、最新の公式開示での確認を推奨します。
企業情報
銘柄コード | 4021 |
企業名 | 日産化学 |
URL | http://www.nissanchem.co.jp/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 素材・化学 – 化学 |
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このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.0)」によって自動生成されました。
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