エムティーアイ(9438)企業分析レポート
株価(終値): 805円(2025-08-29)
市場: 東証プライム
1. 企業情報
- 概要
- モバイル向けコンテンツ配信を起点に、ヘルスケアDX・学校DX・法人向けDX/AIへ事業領域を拡大。
- 主なサービス
- BtoCコンテンツ: 音楽・動画・コミック・天気・地図・セキュリティアプリ(例:AdGuard等)
- ヘルスケア: ルナルナ(女性向けヘルスケア)、CARADA(健診)、カラダメディカ(医師Q&A)、オンライン診療、服薬指導、クラウド薬歴、電子お薬手帳、AI入力支援など
- 学校DX: 校務クラウド「BLEND」
- 法人DX/AI: Automagi等によるAI・DX支援
- 会員・導入状況(2025年9月期 第3Q累計時点)
- コンテンツ有料会員数: 約323万人(2024年9月末比 +15万人)
- ヘルスケア有料会員数: 約48万人(前期比 -3万人)
- クラウド薬歴導入店舗: 3,421店(前年9月末比 +893)
- 学校DX「BLEND」導入校: 1,067校(2025年4月時点、前年比 +292)
- 事業構成(売上構成比の目安)
- 2025年9月期 第3Q累計: コンテンツ約57%、ヘルスケア約22%、学校DX約6%、その他約15%
- 2024年9月期通期目安: コンテンツ61%、ヘルスケア20%、学校DX4%、その他15%
- 傾向: コンテンツ依存からヘルスケア・学校DXの比率が徐々に上昇
2. 業界のポジションと市場シェア
- ポジション
- 国内でも有数のモバイル有料会員基盤を保有(コンテンツ事業)。
- ヘルスケア領域では、薬局向けクラウド薬歴や自治体・医療機関向けソリューション、母子保健アプリなど公共/医療領域に展開。
- 学校DXは政府の校務DX推進を追い風に、公立学校中心に導入拡大。
- 競争優位性(示唆)
- 大規模BtoC会員基盤、薬局・自治体・医療機関との接点、プラットフォーム型プロダクト(母子手帳アプリ、クラウド薬歴等)の導入実績。
- メディパルHD等との連携による流通/導入の強化。
- 課題
- ヘルスケア有料会員の減少傾向(前期比 -3万人)や、開発・広告投資の先行で利益が伸びにくい局面。
- 競争環境(オンライン診療/薬歴/学校DXなど各領域で複数プレイヤーが存在)、規制・政策変更の影響。
3. 経営戦略と重点分野
- 戦略の方向性
- 「コンテンツからDXへ」のシフトを継続。中長期はヘルスケアDXと学校DXを重点領域に位置づけ、ストック型収益を拡大。
- 既存会員基盤の活用、AI活用による付加価値向上、のれん償却負担の軽減を利益体質の改善に反映。
- 具体的施策
- ヘルスケア: クラウド薬歴の導入拡大、AI入力支援の提供、流通各社との連携強化、自治体向け子育てDXの拡大。
- 学校DX: 校務クラウド「BLEND」を公立学校中心に展開、受注と導入の拡大。
- コンテンツ: 有料会員獲得(広告投資を活用)、オリジナルコミック拡大、セキュリティアプリの拡販。
- 通期見通し(2025年9月期 会社計画)
- 売上高 2,940億円(単位換算注意:= 29,400百万円)
- 営業利益 28~32億円、経常利益 29~33億円、純利益 26.6~29.4億円、EPS 48.06~53.12円
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル
- BtoC月額課金(コンテンツ/ヘルスケア)はストック性が高い一方、獲得コスト(広告)が利益を圧迫し得る。
- BtoB/BtoBtoC(クラウド薬歴、学校DX、自治体DX、法人DX/AI)は導入拡大に伴い継続収益化が進む構造。
- 持続性・適応力
- 政策(医療DX・学校DX)やデジタル化の潮流は追い風。
- プロダクトの継続改善(AI活用、機能拡張)により顧客定着・単価向上の余地。
- リスク: 広告費の増加、規制・報酬改定、競争激化による獲得効率やARPUの低下。
5. 技術革新と主力製品
- 技術/独自性
- Automagi等のAI技術、薬歴入力支援AI、クラウドベースの業務アプリ群。
- 自治体・医療機関・学校向けのドメイン知見と既存プラットフォームの積み上げ。
- 主力/収益牽引
- コンテンツ: 有料会員サービス(AdGuard等のセキュリティ、コミック/動画/音楽など)
- ヘルスケア: ルナルナ、クラウド薬歴(導入拡大)、母子手帳アプリ/子育てDX
- 学校DX: BLEND(導入校増加で黒字転換)
- 法人DX/AI: 受託/ソリューション(収益拡大)
6. 株価の評価
- 前提
- 株価 805円、EPS(会社予想)48.18円、BPS(実績)約304円、EBITDA(LTM)約49.8億円
- 現預金 168.7億円、借入金 18.8億円(純現金 約150億円)
- バリュエーション指標
- 予想PER: 約16.7倍(業界平均PER 23.2倍)
- PBR: 約2.65倍(業界平均PBR 2.3倍)
- EV/EBITDA(概算): 約6.7倍
- 利益利回り(EPS/株価): 約6.0%
- 現金水準: 現金等/株式数 ≒ 約305円/株(株価の約38%に相当)
- 含意
- 予想PERは業界平均を下回る一方、PBRは平均を上回る水準。
- 純現金が厚く、EVベースでは割安度が変わる可能性がある(数値比較としての指標)。
7. テクニカル分析
- トレンド
- 短期: 直近10日で下落傾向(887円 → 805円)。出来高は10日平均約69千株で3カ月平均約43千株を上回る。
- 位置関係: 50日移動平均(約893円)、200日移動平均(約945円)を下回る。
- 年初来レンジ: 高値 1,218円、安値 708円。現状はレンジ下方寄り。
- 信用需給
- 信用買残 112.6千株(前週比 +17.5千株)、信用倍率 2.51倍。短期の需給バランスには留意余地。
8. 財務諸表分析
- 収益・利益(単位:百万円)
- 2025年9月期 第3Q累計: 売上高 22,306(前年 +8.6%)、営業利益 2,344(+33.8%)
- 2024年通期(LTM系データ含む): 売上 27,669、営業利益 2,394、純利益 2,364
- 2021→2024の推移(通期ベースの主な傾向)
- 売上高: 約2,574億円 → 2,668億円へ緩やか増(注:= 25,740 → 26,681百万円程度)
- 営業利益: 19.3億円 → 8.7億円 → 3.0億円 → 23.9億円とボラティリティが大きいが直近は持ち直し
- 純利益: 2021-2022は赤字、2023黒字転換、2024は大幅増益
- セグメント(2025年 第3Q累計)
- コンテンツ: 売上 12,755、セグ利益 3,039(広告投資で利益圧迫)
- ヘルスケア: 売上 4,880、セグ利益 76(開発費増で減益)
- 学校DX: 売上 1,358、セグ利益 384(大幅黒字転換)
- その他: 売上 3,313、セグ利益 824(DX/AIが寄与)
- 収益性・効率性
- 粗利率(LTM): 約74%(グロス 21.9/売上 29.4)
- 営業利益率(LTM): 約9.5%
- ROE(実績): 16.07%、ROA(LTM): 5.99%
- 安全性・キャッシュ
- 自己資本比率: 約52%
- 現金等: 168.7億円、総有利子負債: 18.8億円(ネットキャッシュ基調)
- 流動比率: 2.76倍
- 注記・一過性
- 第4四半期に消費税還付等(特別利益約8.24億円、対応する税金費用約2.52億円)を計上見込み。
- 持分法投資利益は前年から減少、為替差損益のブレもあり。
9. 株主還元と配当方針
- 配当
- 2024年: 年間17円(中間8円、期末9円)
- 2025年(会社予想): 年間18円(中間9円、期末9円)
- 予想配当利回り: 約2.24%(株価805円)
- 予想配当性向: 約39%
- 自社株
- 自己株式保有比率 約7.9~8.2%(期末自己株式 494.7万株程度)
- 株主構成
- インサイダー保有 約75.8%、浮動株 約9.1百万株(流動性には留意)
10. 株価モメンタムと投資家関心
- モメンタム
- 52週変化率 -24.9%、β値 -0.12(市場連動性は低めの傾向)
- 短期は移動平均線を下回る推移で、下押し圧力が意識されやすい局面。
- 関心材料・今後のイベント
- 2025年8月上旬の決算発表(実施済)と資料公表
- 2025年9月29日: 権利落ち日(配当)
- 政策動向(医療DX・学校DX)、クラウド薬歴/BLENDの受注・導入ペース、広告投資の効率、AI機能の実装状況などが注目点。
11. 総評
- 事業ポートフォリオはコンテンツの安定収益に加え、ヘルスケアDX・学校DXの成長性を取り込みつつある。第3四半期までで売上・営業利益とも堅調、学校DXの黒字転換やその他(DX/AI)の伸長が寄与。
- 一方、ヘルスケア有料会員の減少や開発・広告費の増加など、利益面での負荷も確認される。持分法収益や為替のブレ、税金費用の変動も損益に影響。
- 財務はネットキャッシュで自己資本比率52%と健全。のれん償却負担軽減や特別利益計上見込みも通期に影響し得る。
- バリュエーションは予想PERで業界平均を下回る一方、PBRは上回る。純現金を考慮したEV/EBITDAは約6.7倍。テクニカル面では移動平均下での推移、52週レンジ下方寄り。
- 注目ポイントとして、クラウド薬歴の導入拡大・AI活用の実装効果、学校DXの公立領域での更なる拡大、コンテンツ会員の獲得効率改善、広告投資の最適化、及び政策動向への対応状況が挙げられる。
(注)本資料は公開情報に基づく企業概要・財務データの整理であり、投資勧誘・助言を目的としたものではありません。数値は百万円/億円等の単位混在に注意しつつ、原資料に準拠して記載しています。最新の詳細は同社IR資料をご参照ください。
企業情報
銘柄コード | 9438 |
企業名 | エムティーアイ |
URL | https://ir.mti.co.jp/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
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このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.0)」によって自動生成されました。
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