ラクス(3923)企業分析レポート
注意:本資料は公開情報に基づく客観的な情報整理です。投資助言を目的としたものではありません。
1. 企業情報
- 概要:中小企業向け業務効率化SaaS(クラウド)を主力に提供。経費精算「楽楽精算」、請求書電子発行「楽楽明細」、販売管理「楽楽販売」、問い合わせメール共有「メールディーラー」、メール配信などを展開。サブスクリプション型の継続課金が中心。
- セグメント:クラウド事業(売上構成比 約86%)とIT人材事業(約14%)。IT人材事業は事業譲渡の方針を示唆。
- 特徴:国内SMB領域に特化したプロダクトポートフォリオ、内製開発・直販/パートナー販売の両立、クロスセルでのARPU向上を重視。
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界位置づけ:SMB向けバックオフィスSaaSの主要プレイヤーの一角。経費精算・電子請求・メール共有など特定業務に特化したプロダクトで高い認知度。
- 競争環境:
- 経費精算:大企業向け含め多様な競合(例:Concur、マネーフォワード、freeeなど)。
- 電子請求・インボイス:Sansan系(Bill One)、インフォマート等と競合が増加。
- 問い合わせメール共有:Zendesk系、国産ツール等との競合。
- 競争優位性(示唆):SMB特化の使い勝手、導入支援とカスタマーサクセス、横断的な製品群によるクロスセル余地。
- 課題:一部領域の市場成熟化と価格競争、上位レンジ顧客への機能対応の継続投資、競合増加による獲得効率の変動。
3. 経営戦略と重点分野
- ビジョン・方針:クラウド事業を成長エンジンとして継続投資し、収益性の高い成長を追求。IT人材事業は資源の最適配分の観点から譲渡検討。
- 中期目標(2026年3月期):
- 5年CAGRで売上高31~32%目標
- 親会社株主に帰属する当期純利益:100億円以上
- 純資産:200億円以上
- 2026年3月期会社計画(連結):売上高59,400百万円、営業利益15,000百万円、純利益11,690百万円(投資有価証券売却益を含む)。
- 重点施策(推察を含む):主力プロダクトの機能拡充、クロスセル強化、SMBから中堅企業領域への裾野拡大、販売パートナー強化、サポート/導入体制の拡充。電子帳簿保存法・インボイス制度対応の需要を取り込み。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル:SaaSサブスクリプションによる安定的な継続課金。追加ユーザー/機能によるアップセル、他商材のクロスセルでLTV向上を図る構造。
- 適応力:制度変更(電子帳簿保存法、インボイス)や人手不足背景のDX需要を取り込む形でプロダクトを更新。競争激化領域では投資効率を見極めつつ開発・販促配分を調整。
- リスク:市場成熟化に伴う獲得単価上昇、競合機能の同質化、景況感による中小企業の投資姿勢変動。
5. 技術革新と主力製品
- 主力:楽楽精算(経費精算)、楽楽明細(電子請求/明細配信)、楽楽販売(販売管理)、メールディーラー(共有メール管理)、メール配信、楽楽勤怠等。
- 技術動向:クラウド化・API連携・ワークフロー/承認機能の高度化、電子文書・証憑管理の法対応強化。顧客対応の自動化や分類支援等でのAI活用余地。
- 収益牽引:クラウド事業の高粗利構造(LTMの粗利率約75%)が全社収益性をけん引。Q1のクラウドセグメント利益率は約27.6%。
6. 株価の評価(バリュエーション)
- 前提:株価 2,631円、時価総額 約4,744.6億円、発行株式数 1.803億株
- 1株指標と倍率
- 予想EPS:64.68円 → 予想PER:約40.7倍(会社公表値と整合)
- 実績BPS:120.05円 → PBR:約21.9倍
- LTM EPS(参考):44.20円 → トレーリングPER:約59.5倍
- 売上/株(LTM):285.90円 → PSR:約9.2倍(時価総額/売上:約9.2倍)
- 配当:会社予想1株配当 6.50円(分割前ベース)→ 配当利回り約0.25%、Payout ratio 約10%
- 業界平均との比較(参考):業界平均PER約23.2倍、PBR約2.3倍。相対的にプレミアム水準。
7. テクニカル分析
- トレンド:株価2,631円は50日移動平均2,370円、200日移動平均2,114円を上回る。中期・長期とも上向き基調。
- 位置づけ:52週高値2,722円に近接(約-3%)。年初来レンジ上限付近=高値圏。
- 足元の値動き:8/19に年初来高値更新後、2,600~2,675円でのもみ合い。10日平均出来高は3カ月平均を上回り、短期の売買関心は高め。
- 信用動向:信用倍率0.47倍(売り残>買い残)。需給はやや売り優位な構造。
8. 財務諸表分析
- 成長(連結、百万円)
- 売上高:20,629(2022)→ 27,399(2023)→ 38,408(2024)→ 48,904(2025)[CAGR約33%]
- 営業利益:1,578 → 1,656 → 5,560 → 10,193
- 当期純利益:1,078 → 1,274 → 4,185 → 8,003
- 収益性(LTM・四半期)
- 粗利率:約74.6%(LTM)
- 営業利益率:約26.0%(LTM、Q1ベースの短信計算値も約26%)
- 純利益率:約18.3%(LTM:9.47千億円/売上5,177億円換算)
- 効率性・安全性
- ROE(実績):45.31%
- 自己資本比率:69.4%(実績)、76.2%(2026年3月期Q1短信)
- 流動比率:約2.83(直近四半期)
- 現金同等物:102.6億円(直近四半期)
- キャッシュフロー:四半期CF計算書は未添付(短信注記)。減価償却費は四半期220百万円。
- セグメント収益(2026年Q1)
- クラウド:売上12,065、セグ利益3,328(利益率約27.6%)
- IT人材:売上2,016、セグ利益328(約16.3%)
9. 株主還元と配当方針
- 配当実績:2025年3月期 年間4.50円
- 会社予想(2026年3月期):年間6.50円(分割後表示では3.25円相当)
- 配当性向:目安として約10%(データ提供値)
- 自社株買い:足元で特段の開示なし(自己株式保有はわずか)
- 株式分割:1→2(基準日2025/9/30、効力発生日2025/10/1)
10. 株価モメンタムと投資家関心
- モメンタム:50・200日線上、52週高値圏で推移。直近10日で高値更新後の調整レンジ。
- 取引関心:10日平均出来高が3カ月平均を上回る。株式分割・決算説明会などのイベントが関心材料。
- その他要因:Q1で投資有価証券売却益を計上。IT人材事業の方針(譲渡検討)や中期目標進捗の見極めが注目点。
11. 総評
- 成長性:売上・利益とも高成長を継続。クラウド事業の高粗利構造が収益性改善に寄与。
- 収益性・財務:営業利益率は約26%まで上昇、ROEも高水準。自己資本比率・流動比率は健全。
- 事業の持続性:SaaSサブスクとプロダクトポートフォリオにより継続収益基盤を形成。制度対応需要の追い風が一部継続。
- 課題:一部領域の競争激化・成熟化、獲得効率の維持、IT人材事業の取り扱い(譲渡方針)と全社最適の資源配分。
- 株価評価:PER・PBRは業界平均を上回るプレミアム。52週高値圏で推移。今後は中期目標の実行度、クラウド事業の成長持続性、収益の一過性要因(投資有価証券売却益)を除いた実力値が確認ポイント。
参考データの出所と注記
– 決算短信(2026年3月期第1四半期、2025/8/13公表)、提供データ(株価・各種指標・出来高・信用残等)に基づく。
– 一部指標(LTMの利益率など)は提供データのLTM数値からの単純計算。
企業情報
銘柄コード | 3923 |
企業名 | ラクス |
URL | http://www.rakus.co.jp/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
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このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.0)」によって自動生成されました。
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