図研(6947)企業分析レポート
本資料は提供データに基づく事実整理です。投資助言は行いません。数値は特記なき限り連結・円ベース。
1. 企業情報
- 概要
- 電子機器・自動車等の設計支援ソフトウェアをグローバルに提供。プリント基板(PCB)設計、電気/流体設計、ワイヤハーネス、3Dキャビネット、データマネジメント、MBSE(モデルベースシステムズエンジニアリング)までカバー。
- 主力製品:CR-8000(先進PCB設計)、E3.series(電気/流体・ハーネス)、GENESYS(MBSE)、DS-2(設計データ管理)、eCADSTAR/CADSTAR(PCB設計)。
- 収益源はソフトウェアライセンス、保守・サポート、コンサルティング等。
- 事業構成(2025.3 期の構成比(会社公表の目安))
- 基板設計ソリューション:約12%
- 回路設計ソリューション:約21%
- ITソリューション:約25%
- クライアントサービス:約42%
- 地域:海外売上比率 約31%(日本が約2/3)
- 従業員:1,610名、本社:横浜市都筑区
2. 業界のポジションと市場シェア
- ポジション
- プリント基板用CAD/CAMでは国内最大手、世界でもトップクラス。
- 自動車・産業機器領域での電装設計/ハーネス設計、設計データ管理で強み。
- 競争優位性(例)
- エレクトロニクス設計の上流(要求/アーキテクチャ)~下流(実装/製造)まで一貫で支える製品群。
- 既存設計資産・工程に深く組み込まれる高いスイッチングコスト。
- 高粗利のソフトウェア+保守収益基盤。
- 課題
- 米州など一部地域の採算差(2026年3月期1Qで米州はセグメント損失)。
- 為替、年度末集中(大型案件の検収タイミング)による業績のブレ。
- 海外大手EDA/PLMベンダーとの競争激化。
3. 経営戦略と重点分野
- ビジョン/方向性(開示情報・事業展開からの整理)
- デジタルエンジニアリング基盤の拡張:PCB/電装設計とMBSE/データ管理の連携強化(GENESYS×DS-2×CR-8000/E3)。
- 自動車電動化/ADAS、産業機器の高度化に伴うハーネス・電装設計需要の取り込み。
- サービス・ITソリューション(保守・導入・運用支援等)の強化による安定収益の拡大。
- 2026年3月期 会社計画(2025/5/12公表、継続)
- 売上高 430億円(前年比+5.6%)
- 営業利益 56億円(+3.9%)
- 経常利益 63億円(+6.1%)
- 当期純利益 44.5億円(+14.9%)
- 1株当たり当期純利益(予想)209円
- 資本政策
- 自社株買い枠:上限75万株/30億円(2025/5/13~2026/3/31、市場買付)
- 取得実績(~2025/7/31):177,300株、約9.66億円
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル
- ソフトウェアライセンス+保守・サブスク型サービス+コンサルの組合せ。クライアントサービス比率が高く、安定性が高い収益構造。
- 需要環境
- 製造業のDX、電装化・ソフトウェア化の進展が中長期の需要ドライバー。
- 適応力
- MBSE~詳細設計~データ管理の統合と、クラウド/接続型プラットフォーム(eCADSTAR等)で顧客ニーズ変化に対応。
- 主なリスク
- 為替変動、年度末に大型案件が集中する収益認識の季節性、地域別採算差、研究開発投資の先行負担。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の方向
- 3D/マルチボード、SI/PI等の先進解析連携、MBSE連携、設計データのライフサイクル管理(DS-2)による“デジタルスレッド”強化。
- 収益牽引プロダクト(例)
- CR-8000(ハイエンドPCB設計)
- E3.series(電気/流体・ハーネス設計)
- GENESYS(MBSE)
- DS-2(データ管理)
- クライアントサービス(保守・導入/運用支援等):売上構成の中核
6. 株価の評価(バリュエーション)
- 前提:株価 4,970円、EPS(会社予想)205.86円、BPS 1,820.01円
- 予想PER:約24.1倍(会社公表:24.14倍)
- PBR:約2.73倍
- 益回り(EPS/株価):約4.1%
- 配当利回り(会社予想):2.01%(年間100円)
- 業界平均との比較(提供データ)
- 業界平均PER:24.2倍 → 同社は概ね平均並みの水準
- 業界平均PBR:1.6倍 → 同社は上回る水準
- 補足指標
- 時価総額:約1,105億円
- 売上高(LTM)約407億円 → PSR約2.7倍
- ROE(実績)約13%(PBR水準の裏付け要素)
7. テクニカル分析
- 価格位置
- 年初来レンジ:4,050~5,870円 → 現在値はレンジの中間付近。
- 52週指標:高値 5,870円、安値 3,235円、52週騰落 +44.3%。
- 移動平均
- 50日線:約5,451円、200日線:約4,901円。
- 現在値は50日線を下回り、200日線をやや上回る水準。
- モメンタム(直近10営業日)
- 終値ベースで高値・安値ともに切り下げ基調(5,310円 → 4,970円)、出来高は4~5万株台で推移。
- 信用動向:信用倍率0.71倍(売り残 > 買い残)、買残は前週比+3,000株、売残は横ばい。
8. 財務諸表分析
- 成長(年次、単位:百万円)
- 売上高:31,502(2022)→ 35,073(2023)→ 38,466(2024)→ 40,736(2025 LTM)
- 営業利益:3,904 → 4,428 → 4,797 → 5,392
- 親会社純利益:3,003 → 3,196 → 3,868 → 5,226
- 傾向:売上・利益ともに増加基調。LTM純利益率は約12.8%。
- 収益性
- 粗利率:約68.5%(27,924/40,736)
- 営業利益率:約13.2%(5,392/40,736)
- ROE:約13%、ROA:約5.3%(提供指標)
- 安全性・流動性(2025/6/30)
- 自己資本比率:約62.8%
- 流動比率:約249%
- 現金等:現金及び預金 289.7億円、有価証券 67億円(合計の流動性は厚い水準)
- キャッシュフロー
- 四半期CFは未作成注記あり。現金・預金は前期末比で増加。
- 2026年3月期1Q(前年同期比)
- 売上 +1.1%、営業利益 -3.4%、純利益 -0.3%。
- 将来成長に向けた開発投資や地域別採算差の影響を示唆。
9. 株主還元と配当方針
- 配当
- 年間配当(実績/予想):100円(中間50円+期末50円)、予想配当利回り約2.01%。
- 配当性向(提供データ):約42.2%。
- 自社株買い
- 上限75万株・30億円の枠を設定、2025/7末までに177,300株(約9.66億円)を取得。
- 持株状況
- インサイダー保有:約29.2%、機関投資家保有:約28.1%、フロート:約1,485万株。
- 主要株主に創業関係の持株が多く、浮動株は相対的に限定的。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- モメンタム
- 短期:50日線下で軟調、日々の高安切り下げが続く。
- 中長期:200日線上で推移、52週ではプラス推移。
- 関心材料
- 受注・受注残:1Q受注高約128億円、受注残約247億円(案件の積み上がり)。
- 自社株買い継続枠、9/29の配当権利落ち予定。
- 為替動向、米州の収益性改善、年度後半の大型案件動向。
11. 総評
- 図研は、PCB/電装設計とデータ管理・MBSEを一体で提供する強みを持ち、国内最大手・世界トップクラスの地位を有しています。クライアントサービス比率が高く、安定した収益基盤と高い粗利率を維持しています。
- 財務面では自己資本比率約63%、潤沢な現金水準と良好なROE(約13%)。売上・利益は中期的に増加傾向。1Qは増収ながら投資負担や地域差で営業利益は微減。
- バリュエーションは予想PERが業界平均並み、PBRは平均を上回る水準。配当利回りは約2.0%、自社株買いも実行中。
- テクニカルでは短期軟調(50日線下)ながら、長期の基調は200日線上で中立的。信用需給はやや売り長。
- 留意点は、為替、年度末集中による季節性、大型案件のタイミング、米州の採算改善動向。今後は受注残の消化、MBSE/データ管理領域の拡販、サービス収益の積み上げが注目点となります。
参考データ(主要数値)
– 株価:4,970円、時価総額:約1,105億円、発行株式数:22,249,804株
– 予想EPS:205.86円、予想PER:約24.1倍、BPS:1,820.01円、PBR:約2.73倍
– 予想配当:100円(利回り約2.01%)、配当性向:約42.2%
– LTM売上:約407億円、LTM純利益:約52.3億円、粗利率約68.5%、営業利益率約13.2%
– 自己資本比率:約63%、流動比率:約249%、現金等(現金・預金+有価証券の主要項目):約357億円+67億円
– 海外売上比率:約31%、主要セグメント(1Q):クライアントサービス約47%(売上構成トップ)
今後の主な予定
– 2025年8月上旬:決算発表ウィンドウ(済)
– 2025年9月29日:配当権利落ち日(予定)
– 自社株買い実施期間:~2026年3月31日(枠内)
企業情報
銘柄コード | 6947 |
企業名 | 図研 |
URL | https://www.zuken.co.jp/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 電機・精密 – 電気機器 |
関連情報
証券会社
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.0)」によって自動生成されました。
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