コア(2359)企業分析レポート
株価:2,033円(2025-08-29終値ベース)/市場:東証プライム
1. 企業情報
- 概要
- 独立系の情報サービス企業。創業は1969年、東京本社。
- 事業は「未来社会ソリューション(公共・エネルギー・医療等)」「産業技術ソリューション(メディア、IoT/AI、GNSS、車載・半導体関連装置等)」「顧客業務インテグレーション(金融・流通向けSI等)」の3本柱。
- 組込みソフトやリアルタイム制御に強みを持ち、位置情報(GNSS)、映像、製造・公共領域のソリューションへ軸足を移している。
- 従業員・属性
- 連結従業員数:1,473人、平均年齢:40.6歳、平均年収:664万円。
- 直近のセグメント構成(2025/3期実績の目安)
- 売上構成比と営業利益率(カッコ内):未来社会19%(約10%)、産業技術49%(約16%)、顧客業務インテグレーション32%(約10%)。
2. 業界のポジションと市場シェア
- ポジション
- 大手SIと比べ規模は中堅。独立系の利点を活かし、組込み・リアルタイム系、GNSS/位置情報、映像処理、半導体装置・産業機器などニッチ高付加価値領域に強み。
- 競争優位性
- 組込み×産業領域の技術蓄積、公共・エネルギーなど社会インフラ案件の知見、顧客密着の総合SI機能。
- 自己資本比率が高く(実績73.6%)、財務安全性が高い点は受注力・継続投資の面でプラスに働きやすい。
- 課題
- 大型案件の獲得状況による業績変動、エンジニア採用・単価確保(人手不足環境)への対応、規模の経済で勝る大手SIとの競争。
- 市場シェア
- 公表データに定量的な市場シェア記載はなし(—)。
3. 経営戦略と重点分野
- ビジョン/方針
- 「ソーシャル・ソリューションメーカー」を掲げ、SX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)に資するICTを展開。
- 第14次中期経営計画(最終年度)
- 高付加価値ソリューション拡大。
- GNSSを含む宇宙テック領域の展開。
- 生成AIの活用・内製化促進。
- SX人材育成、M&A等の戦略投資。
- 進捗(会社コメント要旨)
- 産業技術ソリューションが牽引。一方、未来社会ソリューションは医療分野で前年大型案件の反動があり分野差が発生。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル
- 受託開発・保守運用・ソリューション提供が中心。産業機器・車載・半導体・メディア等の継続需要と、公共・エネルギーの社会インフラ更新需要が基盤。
- 耐性・適応力
- DX、IoT/AI、位置情報の中長期テーマに沿う領域で技術蓄積あり。大型案件の波はあるが、複数セグメントのポートフォリオで分散。
- 人員計画・単価是正、パートナー活用、M&A等で供給制約への対応が課題かつ重点。
5. 技術革新と主力製品
- 技術領域
- GNSS/位置情報、IoT/AI、映像処理、車載・産業機器向け組込み、半導体関連装置制御、クラウド・セキュリティ等。
- 直近期のけん引分野(2026/3期 1Q)
- 産業技術ソリューション:メディア、IoT(AI)、半導体関連装置が堅調(増収増益)。
- 未来社会ソリューション:公共・エネルギーは伸長、医療は前年大型案件の反動で減。
6. 株価の評価(バリュエーション)
- 前提
- 株価:2,033円、時価総額:約301.6億円、発行株式:14,834,580株。
- 収益指標との比較
- 予想EPS:174.13円(会社計画、短信)→ 予想PER ≈ 2,033 / 174.13 = 約11.7倍。
- 過去12か月EPS:156.13円 → TTM PER ≈ 13.0倍。
- 実績BPS:1,280.45円 → PBR ≈ 2,033 / 1,280.45 = 約1.59倍。
- 業界平均との比較(参考)
- 業界平均PER:23.2倍、業界平均PBR:2.3倍。
- 当社はPER・PBRともに業界平均より低位の水準(事業構成・成長率・規模差の影響は留意)。
- 配当関連
- 会社予想配当:短信では年55円(中間10円・期末45円)。一方で外部データに60円とするものもあり、会社開示の55円を優先。
- 予想利回り(55円前提):約2.7%(= 55 / 2,033)。外部データ60円では約3.0%。
- 配当性向:TTMベース約35%(55 / 156.13)、会社予想EPSベース約32%(55 / 174.13)。
7. テクニカル分析
- トレンド
- 50日移動平均:1,937.94円、200日移動平均:1,852.15円。株価は両移動平均を上回る上昇トレンド局面。
- 価格帯
- 52週高値:2,058円、直近終値:2,033円。年初来高値圏に接近した水準。
- モメンタム・出来高
- 直近10日で2,000円台に乗せ、8/28は出来高6.0万株と3か月平均(約1.24万株)を上回る増加日あり。
- 信用買残:28,600株、信用倍率:15.05倍(買い長)。短期的な需給の影響には留意。
8. 財務諸表分析
- 成長
- 売上高(億円):2022/3 218 → 2023/3 228 → 2024/3 240 → 直近12か月 246(概ね年率2〜5%成長)。
- 営業利益(億円):23.7 → 27.4 → 31.4 → 31.8(利益率改善を伴う増益基調)。
- 当期純利益(億円):16.2 → 19.7 → 22.7 → 22.4(24/3比で微減も高水準)。
- 収益性(直近12か月)
- 粗利率:約27.6%(= 6,778 / 24,599)。
- 営業利益率:約12.9%(= 3,175 / 24,599)。別データでは約11.6%(定義差に留意)。
- 純利益率:約9.1%(= 2,242 / 24,599)。
- ROE:実績12.63%、ROA:実績8.36%。
- 安全性・効率性
- 自己資本比率:73.6%、流動比率:約265%。
- 現金等:92億円、総有利子負債:約12.6億円、D/E:約6.8%と低レバレッジ。
- 2026/3期 1Q(前年同期比)
- 売上高:+2.4%、営業利益:+14.8%、純利益:+9.5%。産業技術ソリューションが利益を牽引。
9. 株主還元と配当方針
- 配当
- 2025/3期実績:年55円。
- 2026/3期会社予想:年55円(公表変更なし)。外部指標で60円・90円等の表記があるが、会社開示は55円。
- 配当性向:TTM約35%、予想ベース約32%。
- 自社株
- 自己株式:約3%保有(期末自己株式数 約47万株)。直近の追加取得・消却の記載は—。
- 株主構成
- インサイダー保有比率:約50.9%。機関投資家保有:約4.7%。安定株主比率が比較的高く、流動性への影響に留意。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- モメンタム
- 株価は中期移動平均を上抜け、年初来高値に接近。短期的には上昇の勢いが観測される局面。
- 関心材料・要因
- 産業技術ソリューション(IoT/AI、半導体装置、メディア)の伸長、公共・エネルギーの底堅さ。
- 生成AI活用や宇宙テック(GNSS)といったテーマ性。
- エンジニア需給、賃上げ・原価上昇、為替・地政学など外部環境。
- 予定イベント
- 決算発表期間:2025-07-28〜2025-08-01(済)。
- 権利落ち日(予定):2025-09-29。
11. 総評
- 事業面
- 組込み・産業領域と公共インフラに足場があり、産業技術ソリューションが利益をけん引。大型案件の反動によるセグメント間のばらつきはあるものの、ポートフォリオで吸収している様子。
- 財務面
- 売上・利益は過去数年で緩やかな増加、利益率も改善。自己資本比率が高く、現金超過・低レバレッジで財務余力がある。
- バリュエーション
- 予想PER約11.7倍、PBR約1.59倍で、業界平均(PER 23.2倍、PBR 2.3倍)と比し低位。事業構成・成長性・規模の違いに留意しつつ、同業平均との相対水準は把握可能。
- 株価・需給
- 株価は移動平均線上で推移し年初来高値に接近。信用買い残が相対的に多めで、短期の需給変動には注意が必要。
- 留意点
- 大型案件の獲得・期ズレによる変動、エンジニア採用・人件費上昇、為替・地政学的リスクの波及。配当予想は会社開示(年55円)を優先。
本レポートは公開情報に基づく客観的な整理であり、投資勧誘・助言を目的としたものではありません。最新の開示資料(決算短信・有価証券報告書等)をご確認ください。
企業情報
銘柄コード | 2359 |
企業名 | コア |
URL | http://www.core.co.jp/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
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このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.0)」によって自動生成されました。
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