1. 企業情報
- 企業名: 株式会社スマートバリュー (Smartvalue Co., Ltd.)
- 概要: 自治体向けクラウドソリューションを提供する企業。主な事業として、デジタルガバメント、モビリティサービス、スマートベニュー（アリーナ/ベニュー事業）がある。
- 事業内容:
- 連結事業: デジタルガバメント45%、モビリティ・サービス38%、スマートベニュー17%（2024.6）
- 設立年月日: 1947年6月9日
- 住所: 〒541-0045 大阪市中央区道修町3-6-1 京阪神御堂筋ビル
- 代表者名: 渋谷 順
- 従業員数: 283人
- 平均年齢: 37.3歳
- 平均年収: 4,630千円
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界: Software – Infrastructure
- 競争優位性: 自治体向けクラウドソリューションのパイオニアであり、地域社会のデジタル変革を支援するソリューションを提供している。
- 課題: デジタルガバメント市場は成熟しつつあり、競争が激化している。また、モビリティサービスの収益性向上が課題。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営陣のビジョン: スマートシティモデルの全国展開を目指す。
- 中期経営計画:
- デジタルガバメント事業の再編とスマートベニューを軸としたまちづくり主体者への変革を推進。
- モビリティサービスのMRR比率を重視し、安定収益基盤の維持を目指す。
- GLION ARENA KOBEの貸館予約・協賛確保による収益化を目指す。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: クラウドサービス、モビリティサービス、アリーナ事業による多角化収益モデル。
- 市場ニーズへの適応力: デジタルガバメント市場の成熟に伴い、新たな成長領域へのシフトを図っている。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向: モビリティサービスにおけるコネクティッドカー関連サービスの開発に注力。
- 主力製品: SMART L-Gov（自治体向けクラウド）、Kuruma Base（モビリティサービス）
6. 株価の評価
- 株価: 440.0円
- EPS（会社予想）: (連)-6.54
- BPS（実績）: (連)244.74
- PBR（実績）: (連)1.77倍
7. テクニカル分析
- 株価推移: 直近10日間の株価は431円～476円の範囲で推移。現在の株価は50日移動平均線（412.52円）より上昇傾向。
- 高値圏か安値圏か: 50日移動平均線を上回っており、高値圏に位置している。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 2024年6月期 4,361百万円（前期比+14.3%）
- 営業利益: △440百万円（営業損失）
- 経常利益: △733百万円（経常損失）
- ROE（実績）: 43.29%
- 自己資本比率（実績）: 10.2%
- キャッシュフロー: 営業CF +463百万円、投資CF +890百万円、財務CF +1,045百万円
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 2.30%
- 1株配当（会社予想）: 10.00円
- 配当性向: 9.1%
- 自社株買い: 保有株式数 287,490株（自己資本比率への影響を考慮）
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価の直近の変動傾向: 直近10日間で431円～476円の範囲で変動。
- 株価への影響を与える要因: 事業譲渡益、のれん償却、長期借入金・リース債務の増加など。
11. 総評
- 各分析結果のまとめ: 売上高は増加したが、営業・経常損失を計上。事業譲渡益により純利益は黒字化。固定資産・負債が大幅増加し、自己資本比率は低下。事業ポートフォリオの再編と新規事業の開業による短期的コストと中長期的な収益化期待が混在している。
- 全体的な見解: 成熟市場における競争激化と新規事業の開業による短期的課題はあるが、中長期的な成長戦略が明確。株価は高値圏に位置し、投資家関心は高まっている。
企業情報
| 銘柄コード | 9417 |
| 企業名 | スマートバリュー |
| URL | http://www.smartvalue.ad.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
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