ミライト・ワン(1417)企業分析レポート
注:本資料は提供データに基づく企業情報の整理であり、投資助言ではありません。数値は連結ベース中心。不明項目は記載を省略しています。
1. 企業情報
- 概要:通信土木・電気設備・建築・土木を軸に、通信インフラ構築(光ファイバー、モバイル)、社会インフラ整備、街づくり、企業のDX/GX支援までを展開。1946年創業、東京本社。2022年に西武建設を買収し非通信領域を強化。
- 事業セグメント構成(2025.3期 売上比率)
- 環境・社会イノベーション:35%(土木・建築/リノベ、電気・空調 等)
- ICTソリューション:25%(ソフトウェア、物販 等)
- NTT:33%(アクセス・モバイル工事 等)
- マルチキャリア:7%
- 上場市場:東証プライム/建設業(33業種)
- 従業員:17,115人、平均年齢44.2歳、平均年収725万円
- 直近期(2026年3月期1Q)トピック:売上+3.4%(前年同期比)、営業利益は費用増で減少。自己資本比率は53.6%へ改善(期末48.6%→1Q)。
2. 業界のポジションと市場シェア
- ポジション:通信工事の大手。NTT向けを柱に、EXEOグループ、COMSYSホールディングス等と並ぶ上位グループの一角。
- 競争優位性(推定)
- NTT案件の実績と全国施工体制、保守・運用まで含む一貫対応力
- 西武建設や国際航業、システム子会社等を含むグループ総合力(建設×通信×GIS/ソフト)
- 課題
- NTT向け依存度の低下と非通信領域の伸長(分散化)の加速
- 人件費・資材価格上昇、のれん償却など費用構造の最適化
- 受注環境(公共・民間投資サイクル、通信投資の波)への対応
(注)市場シェアの公表数値は資料に無し。
3. 経営戦略と重点分野
- ビジョン:MIRAIT ONE Group Vision 2030、第五次中期経営計画(最終年度:2026年度)
- 重点分野(短信等の記載より)
- データセンター関連、グリーンエネルギー(再エネ等)、ソフトウェア、グローバル
- 社会インフラの老朽化対策、防災・減災、地域脱炭素への対応
- 通信は5G/光の整備・更新、トラフィック増対応
- 具体施策(1Qの文脈)
- ブランディング・成長投資、人材処遇改善の実施(短期的に販管費増)
- M&A後の統合推進(西武建設、国際航業、システム子会社等の連携強化)
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル:受注型(EPC/設計・施工)に加え、保守・運用、リニューアル、ソフトウェア・ソリューション提供を組合せて継続収益を確保。
- 需要ドライバー:通信トラフィック増、インフラ老朽化更新、防災・減災、データセンター投資、脱炭素(GX)。
- リスク対応力:セグメント分散(通信×建設×ICT×GIS)、地域分散、複数キャリア・公共案件対応により景気感応度を相対的に緩和する設計。
5. 技術革新と主力製品・サービス
- 技術・独自性
- 通信(光アクセス、モバイル基地局、FTTH/5G/将来6G対応)の施工・保守ノウハウ
- 建築・土木(DC関連、設備工事)、エネルギー(電気・空調、再エネ)
- 国際航業による測量・空間情報(GIS)、デジタルツイン領域
- システム/ソフト(ミライト・ワン・システムズ)によるDXソリューション
- 収益牽引領域(最近)
- 環境・社会イノベーション(建築/リノベ、電気・空調)の伸長
- NTT向けアクセス/モバイル工事の堅調
- ソフトウェア・物販(ICTソリューション)の受注増
6. 株価の評価(相対比較の目安)
- 前提データ
- 株価:2,850円
- 予想EPS:234.48円、予想PER:12.18倍
- 実績BPS:2,849.99円、実績PBR:1.00倍
- 業界平均:PER 14.0倍、PBR 1.1倍
- 相対評価(単純計算)
- PER比較:234.48円 × 14.0倍 ≒ 3,283円(業界平均PER適用の参考水準)
- PBR比較:2,849.99円 × 1.1倍 ≒ 3,135円(業界平均PBR適用の参考水準)
- EV/EBITDA(概算)
- 時価総額 約2,609億円、純有利子負債 約307億円 → EV 約2,916億円
- EBITDA 約421億円 → EV/EBITDA ≒ 6.9倍
(注)上記は相対比較の参考値であり、投資判断を示すものではありません。
7. テクニカル分析(短期)
- トレンド
- 200日移動平均:2,379円、50日:2,684円、現値:2,850円 → 中長期とも上方推移。
- 年初来高値:2,949円(現値は高値圏に近い水準)
- 需給・出来高
- 直近10日平均出来高 約36.2万株、3カ月平均 約33.6万株 → 関心はやや高め。
- 信用倍率 6.83倍、信用買残増加傾向(+8.5千株) → 短期では需給の振れに留意。
- 水準感:52週安値1,860円からの上昇トレンド継続、2,900円台に上値抵抗帯。
8. 財務諸表分析
- 損益(連結、年度)
- 売上高:470,385(2022)→ 483,987(2023)→ 518,384(2024)→ 578,599百万円(2025/3)
- 営業利益:32,805 → 21,804 → 17,831 → 27,985百万円(回復)
- 当期純利益:25,163 → 14,781 → 12,535 → 17,179百万円
- 営業利益率(TTM):約4.8%(27,985 / 578,599)
- 2026年3月期1Q(4–6月)
- 売上高 121,374百万円(+3.4%)、営業利益 1,027百万円(率 約0.85%)
- 販管費・のれん償却・人件費増・ブランディング費で利益率が低下(短信記載)
- 効率・収益性
- ROE(実績):6.69%、ROA(資料):3.66%
- EBITDA(TTM):約423.8億円、減価償却増(M&A後の償却負担)
- 財政状態・安全性
- 自己資本比率:48.6%(期末)→ 53.6%(1Q末、短信)
- 現金・預金:588億円、有利子負債:895億円、D/E(1Q):約34%
- 流動比率:約246%
- 利払能力(概算):EBIT 286億円 / 金融費用 6.6億円 ≒ 43倍
- キャッシュフロー:1QのCF計算書は未作成(短信注記)
9. 株主還元と配当方針
- 2025年3月期(実績):年間75円
- 2026年3月期(会社予想):年間85円(中間40円、期末45円)
- 予想配当利回り:約2.98%(85円/株価2,850円)
- 配当性向(参考):約39.6%
- 自己株式取得:2025年5月に約47.64万株・総額約11.8億円を実施(1Q末自己株式2,091,311株)
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 52週騰落率:約+39.5%(上昇基調)
- 直近の値動き:2,700円台後半〜2,900円近辺での推移、年初来高値2,949円を意識した値動き。
- 需給面:信用買い優位(倍率6.83倍)、買い残やや積み上がり。イベント(権利落ち日:2025/9/29)前後の変動に留意。
11. 総評
- 通信工事の大手としての基盤に、建設・GIS・ソフトを取り込んだ総合インフラ/ソリューション体制を構築。非通信の拡大でポートフォリオ分散を進めている。
- 2025/3期は増収・増益に転じ、収益性が改善。2026/3期1Qは費用先行で利益率が一時的に低下しており、通期では会社計画(売上6.2千億円、営業利益340億円)達成に向けた後半の挽回が注目点。
- バリュエーションは業界平均比でPER・PBRともにやや下方、水準面ではPBR約1倍・BPS近辺。EV/EBITDAは概算で約6.9倍。
- テクニカルは上昇トレンド内で高値圏に接近。需給は信用買い優位で短期の振れに注意。
- 配当は増配方針(年間85円予想)と自己株買いの実施で総還元を実行。財務安全性は概ね良好(流動比率・自己資本比率・利払能力)。
参考イベント
– 権利落ち日:2025年9月29日
– 決算発表予定:2025年11月13日(2026年3月期 第2四半期)
企業情報
銘柄コード | 1417 |
企業名 | ミライト・ワン |
URL | https://www.mirait-one.com/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 建設・資材 – 建設業 |
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このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.0)」によって自動生成されました。
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