2025年3月期 決算説明会資料及び新中長期経営計画ローリングプラン(FY76-FY80)の進捗状況
Cominix:決算説明(要約:提供資料に基づく整理)
※本資料は提供された決算説明資料(2025年5月26日版)をもとに整理しています。不明な項目は「–」と記載しています。
基本情報
- 企業概要
- 企業名:株式会社Cominix(Cominix Co., Ltd.)
- 主要事業分野:切削工具を中心とする機械工具・生産財の卸売(切削工具事業、耐摩工具事業、海外事業、光製品事業、KMS事業、eコマース等)
- 代表者:柳川 重昌、柳川 修一(資料記載)
- 本社所在地:大阪市中央区南本町1-8-14 JRE堺筋本町ビル
- 資本金:350,190,000円(2025年3月末)
- 連結従業員数:連結683名(2025年3月末)
- 連結売上高(2025年3月期実績):約301億円
- 説明会情報
- 開催日:2025年5月26日(資料日付)
- 説明会形式:–(オンライン/オフラインの明示なし)
- 参加対象:–(投資家説明用資料のため機関・個人投資家向け想定)
- 説明者
- 発表者(役職):資料上の個別発表者は明示されていません(経営企画等による説明を想定)。連絡先は管理本部 経営企画室(資料末尾)記載。
- 発言概要:決算ハイライト、次期業績予想、中長期経営計画(FY76–FY80)ローリングプランの進捗、資本政策・株主還元方針等を説明
- 報告期間
- 対象会計期間:2025年3月期(通期)実績の報告および2026年3月期の計画(翌期予想)
- 配当支払開始予定日:–(ただし、配当額は資料記載:1株当たり33円、定時株主総会(6/20)決議予定)
- セグメント(報告セグメント)
- 切削工具事業:超硬・特殊鋼切削工具、測定機器、工作機械等。主力セグメント(2025年3月期セグメント売上高:167億円)。
- 耐摩工具事業:製罐工具、破砕刃、電池向け金型等(21億円)。
- 海外事業:中国・東南アジア・インド・北中米等の現地法人を通じた販売(72億円)。
- 光製品事業:マシンビジョン向け光学部品・光源等(14億円)。
- KMS事業:2024年12月に連結子会社化したKamogawaグループ(切削工具・研削砥石等の製造・PB・再研磨等、セグメント売上高:15億円(※一部4Q実績を取り込み))。
- eコマース事業:さくさく株式会社によるEC販売(2025年3月期売上:88百万円)。
- その他:製造事業等(川野辺製作所等)。
業績サマリー(2025年3月期 実績 → 前期比)
(単位:百万円)
– 連結売上高:28,644 → 30,127(+1,483、+5.2%)
– 売上原価:22,292 → 23,372(+1,080、+4.8%)
– 売上総利益:6,351 → 6,754(+403、+6.3%)
– 販管費:5,599 → 6,200(+601、+10.7%)
– 営業利益:752 → 554(▲198、▲26.3%)
– 経常利益:840 → 563(▲277、▲32.9%)
– 税引前当期純利益:809 → 244(▲565、▲69.7%)
– 当期純利益:539 → 36(▲503、▲93.2%)
– 1株当たり利益(EPS):–(資料に明示なし)
– 主要要点(要約)
– 売上・売上総利益は前年並み〜増加したが、固定費・販管費(人件費のベースアップ、M&A関連のDD費用、のれん償却等)増加により営業利益は大幅減。
– 2024年12月のKamogawaグループ子会社化が売上寄与(KMS事業で4Qの実績を一部取り込み)。
– セグメント別では光製品が営業増益、切削工具・耐摩・海外が利益減。
– 進捗状況(中期計画に対する達成状況)
– 新中長期経営計画ローリングプラン(FY76–FY80)の目標(最終年度2029/3:連結売上高500億円、営業利益25億円)について、現時点で方針は変更なし。
– 2025/3期は計画1年目として「概ね計画通りに重点施策を実行」との説明。なお、Kamogawa M&Aにより連結売上高ベースで約100億円上積みされている点を勘案し、最終目標の前倒し達成も視野に入れて取り組む旨。
– 定量的な達成率は資料上で明示されていない(–)。
セグメント別業績(売上・営業利益 2024/3→2025/3)
(単位:百万円/前期比)
– 切削工具事業:売上 16,419 → 16,760(+341、+2.1%)/営業利益 141 → 118(▲24、▲16.4%)
– 主要顧客(自動車・建機等)の設備投資低迷が影響。航空機・重電などスポットにより下支え。直販部門は重点顧客のスポット案件で維持。
– 耐摩工具事業:売上 2,673 → 2,182(▲491、▲18.4%)/営業利益 219 → 162(▲58、▲26.0%)
– 製罐業界の投資一巡、主要顧客の生産調整で軽量缶分野等の受注低調。破砕・電池分野の大型案件はある。
– 海外事業:売上 7,380 → 7,291(▲89、▲1.2%)/営業利益 284 → 192(▲92、▲32.2%)
– 中国での景況悪化が影響。インド・メキシコ・米国等は堅調で、鉱物資源販売も貢献。
– 光製品事業:売上 1,348 → 1,458(+110、+8.2%)/営業利益 52 → 95(+43、+83.1%)
– マシンビジョン関連、通信・映像分野で好調。新規顧客の開発・量産案件が進展。
– eコマース事業:売上 50 → 88(+37、+75.6%)/営業利益 -72 → -73(▲1)
– 会員数増加等で売上は増加するも販促施策により粗利率圧迫、通期での収益改善には至らず。
– KMS事業(Kamogawa):売上 ― → 1,561(+1,561)/営業利益 ― → ▲27(営業損失)
– 子会社化の効果で売上寄与がある一方、M&A関連費用・のれん償却等でセグメント損失。
– その他・調整:売上 773 → 784(+11)/営業利益 124 → 82(▲43)
業績の背景分析
- 業績ハイライト/トピックス
- 売上は増収(+5.2%)だが、販管費増(人件費のベースアップ、M&A関連費用等)で営業利益・当期利益が大幅減。
- KamogawaグループのM&A(2024年12月)が第4四半期より連結に寄与(売上ベースで上積み)。
- 光製品事業は回復・拡大、海外事業は国別で差(中国低迷、一部国は回復)。
- 増減要因(主要)
- 増収要因:Kamogawa連結化による売上増、光製品の案件増、eコマース会員増等。
- 減益要因:販管費増加(人件費増、M&A関連のデューデリジェンス費用・のれん償却)、主要市場(自動車・建機等)の設備投資低迷、中国の景況下振れ、販促による粗利率低下(eコマース)。
- 競争環境
- 切削工具・工作機械分野は国内で成熟市場・淘汰が進む一方、EVや半導体関連の投資拡大が見込まれるため市場構造の変化が進行。Cominixは提案型営業(生産性向上提案)で差別化を図る。
- 競合他社との直接比較数値(市場シェア等)は資料に明示なし(–)。
- リスク要因(主な外部リスク)
- 為替変動(海外売上比率の影響)、中国景況の悪化、米国の関税政策や貿易環境、不確実な設備投資動向、サプライチェーン問題、原材料価格変動、M&Aに伴うのれん影響や統合作業リスク。
戦略と施策(中長期計画ローリングプラン FY76–FY80)
- 基本方針: 「真の生産性向上に貢献する高度専門商社への変革」
- 5つの戦略骨子
- M&A・海外マーケット等への戦略投資加速(最注力:海外事業、インド・北米等)
- 実施事項:Kamogawaグループの連結化(2024年12月)、M&A探索継続、グローバル展開強化
- 新領域・成長分野への積極展開
- 実施事項:工作機械販売部の強化(直近で体制拡充)、EV関連・サステナビリティ関連商材探索、部門横断PJ
- 収益性向上・強靭な財務体質の実現
- 実施事項:在庫最適化(名古屋ロジ統合:2024年11月)、EC改善、注力メーカー選定による販売・在庫戦略
- 人材戦略・働き方改革・DX推進
- 実施事項:ワーク・エンゲージメント調査、キャリア採用強化、技術営業育成、DX(業務の可視化・RPA等)
- サステナビリティ経営(ESG)・IR・ガバナンス強化
- 実施事項:パーパス浸透、マテリアリティ対応、CG(コーポレートガバナンス)整備、IR強化(英語開示等検討)
- 進行中の施策(トピック)
- Kamogawaグループ(PB・再研磨・製造機能)を組み合わせたクロスセリング・製造+商社機能でのシナジー創出。
- 海外市場:インド、北米、メキシコで営業・人員拡充。中国は依然厳しいが底打ち感を注視。
- EC:会員向け・一般向けのECサイト改修と利用率向上施策実施。
- ロジ/在庫:名古屋ロジの機能統合により在庫効率化を推進。
- 人事・DX:人材育成制度の見直し、IT教育、RPA/AIOCR等による業務効率化。
- セグメント別施策と成果
- 切削工具:重点顧客への提案営業強化、工作機械・FA等周辺商材の一気通貫受注体制を目指す(機械販売部の体制強化)。
- 海外事業:成長国(インド、北米等)に経営資源集中、現地ニーズに合わせた商材拡充。
- 耐摩工具:EV・電池関連等の開拓、破砕・電池分野で大型案件取得を目指す。
- 光製品:マシンビジョン関連で新規顧客・量産案件を獲得し、拡大継続。
- KMS(Kamogawa):PB・再研磨・製造機能により商品開発・現場ソリューション強化(ただし当面はM&A費用等で損益に影響)。
- eコマース:顧客基盤拡大・会員獲得は進むが、販促最適化で収益性改善が課題。
将来予測と見通し(次期:2026年3月期)
- 2026年3月期(26/3期)業績予想(単位:百万円)
- 連結売上高:30,127 → 40,000(計画、+9,873、+32.8%)
- 営業利益:554 → 1,000(+446、+80.3%)
- 経常利益:563 → 962(+399、+70.7%)
- 当期純利益:36 → 590(+554、+1,638.9%)
- ROE:0.5% → 7.5%
- 予想の根拠(資料記載の方針)
- 新中長期計画の2年目として、M&A・海外展開・成長投資(設備、ロジ、IT等)や収益性改善施策を加速し、売上・利益の拡大を目指す。
- 海外事業を最注力セグメントと位置付け、インド・北米などに集中投資。
- ROE向上のため、成長投資に加え資産効率化・キャピタルアロケーションの最適化を実行。
- 中長期計画(FY76–FY80)の見通しと達成可能性
- 最終年度(2029/3)目標:連結売上高500億円、営業利益25億円(方針変更なし)。
- Kamogawa連結化分などで既に売上基盤は拡大しており、計画前倒し達成も視野に入れていると説明。ただし経済環境・M&A統合リスク等は影響要因。
- マクロ経済の影響
- 為替、主要国(特に中国)の景況、世界的な設備投資動向(EV、半導体等)や関税政策が業績に影響すると明記。
配当と株主還元
- 配当方針
- 基本方針:連結配当性向30%を目安に、将来の成長に必要な内部留保を確保しつつ継続的・業績連動の株主還元を行う方針。
- キャッシュアロケーション方針:成長投資(M&A、設備投資、ロジ等)を継続しつつ、資本コストを意識した有利子負債の機動的活用および株主還元の両立を図る。
- 配当実績(2025年3月期)
- 2025年3月期(76期):配当金額(予定)33 円(定時株主総会で決議予定)。資料では配当性向が高く(614.3%)表示されているが、これは当期純利益が低水準であることによる数値のための事情説明(特別損失計上等)を伴うもの。
- 特別配当:資料上は特別配当の記載なし(特別配当:なし)。
- 今後の方針
- 中長期では配当性向30%目安としつつ、成長投資と株主還元のバランスを取り、総還元性向の引上げを目指す旨。
製品・サービス・協業
- 主要製品・サービス
- 切削工具(超硬工具、特殊鋼工具)、測定工具(ノギス・三次元測定機・マイクロ)、作業工具(スパナ等)、伝導工具(ベアリング等)、工作用工具(チェーンブロック、コンプレッサー等)、研削砥石(Kamogawa)等。
- サービス:提案型技術営業(生産性向上提案)、工具再研磨(リノベート事業)、機械販売(工作機械・FA提案)、EC販売(CominixOnline・さくさくEC)、現地サポート(海外拠点)。
- 新製品・開発
- Kamogawaグループとの連携でプライベートブランド(PB)開発や研削・再研磨等の製造機能を活用した新商品拡充を計画。
- 協業・提携
- M&A:Kamogawaグループの連結化(2024年12月)を実施。今後も既存事業と親和性の高い周辺領域でのM&A・資本業務提携を追求。
- 顧客・メーカー連携:注力メーカーとの協調による在庫戦略・販売戦略推進、グローバル企業(ゲストベンダー等)との連携強化を推進。
重要な注記
- 会計方針・区分の変更
- 2023年3月期第1四半期連結会計期間より、従来「その他事業」に含まれていた「eコマース事業」を報告セグメントとして記載する方法に変更している旨。
- リスク・特記事項
- 資料末尾にある通り、計画・見通しは現時点の合理的な前提に基づく予想であり、リスク/不確実性を含むため、将来の実績を保証するものではない旨の開示あり。
- M&A関連ではデューデリジェンス費用・のれん償却等が業績に影響する点を明記。
- その他(今後イベント等)
- 2025年6月20日:定時株主総会にて配当(33円等)決議予定(資料記載のスケジュール)。
連絡先(資料掲載)
– 株式会社Cominix 管理本部 経営企画室
〒541-0054 大阪市中央区南本町1-8-14 JRE堺筋本町ビル
TEL 06-7663-8323 / FAX 06-7663-8228
(注)本要約は資料記載の事実・数値を整理したものであり、投資助言や推奨を行うものではありません。不明箇所は「–」で示しています。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
銘柄コード | 3173 |
企業名 | Cominix |
URL | https://www.cominix.jp/ |
市場区分 | スタンダード市場 |
業種 | 商社・卸売 – 卸売業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.0)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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