大垣共立銀行(8361)企業分析レポート
免責:本資料は提供データに基づく事実整理であり、投資勧誘・投資助言を目的とするものではありません。数値は原則として連結ベース。判明しない項目は「—」とします。
1. 企業情報
- 概要:岐阜県西部を地盤とする地域金融機関。愛知・三重・滋賀へ展開。預金・貸出のほか、信託(相続・資産承継)、資産運用、決済(キャッシュレス・Pay-easy・OKBデビット)、外為(外貨宅配・送金)、スマホ通帳・OKBアプリ等のデジタルサービスを提供。1878年創業、本社は岐阜県大垣市。
- 事業構成(短信セグメント):銀行業(中核)、リース、信用保証、その他(コンピュータ関連・証券・クレカ等)
- 預金・資産・融資の構成(2025/3の開示比率)
- 資金(預金)内訳:普通64%、定期26%、当座7%、他3%
- 資産内訳:貸出金70%、有価証券17%、現預け金12%、他1%
- 融資内訳(参考):中小企業等向け74%、住宅・消費者向け42%(注:定義上の重複含む可能性)
- 従業員:2,960名、平均年齢39.2歳、平均年収657万円
2. 業界のポジションと市場シェア
- ポジション:岐阜県で高いプレゼンスを持つ地銀大手。近隣県へ店舗・ローンプラザを配置し広域展開。
- 強み
- 地域密着の中小企業取引と個人向け住宅・消費者ローンの残高基盤
- 信託業務(相続・遺言信託等)や決済・デジタル領域まで含む総合金融機能
- 多角化(リース・保証等)による収益源の複線化
- 課題
- 預金金利上昇に伴う調達コスト増(2026/3期1Qで顕在化)
- 地域人口動態や中小企業の信用コスト動向への影響
- 金利・債券市況の変動による評価損益の振れ
(市場シェアの定量データは—)
3. 経営戦略と重点分野
- 方針・重点
- 相続・承継ニーズの取り込み(信託・資産管理)
- 中小企業支援(事業・創業・農業・サステナビリティ対応支援、私募債)
- デジタルチャネルの利便性向上(OKBアプリ、スマホ通帳、キャッシュレス)
- 近隣県への営業拡大とローンプラザ活用
- 2026/3期1Q短信の示唆
- 貸出金利息の増加と債券損益改善で増益
- 調達コスト(預金利息等)上昇への対応を継続
- 中期計画の数値・進捗:—(短信に具体記載なし)
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル:預貸利鞘+手数料(信託・決済・証券等)+関連(リース・保証)。
- 環境変化への適応:
- 金利上昇局面で資産利回り改善が進む一方、預金金利上昇が利鞘を圧迫する可能性。1Qは総じて純利益増。
- 相続・資産運用やキャッシュレス等の非金利ビジネス強化で収益源の多様化を図る体制。
- 安定性の観点:預金基盤の地域密着性と与信分散(中小企業・個人)に加え、保証・リースの補完が下支え。信用コストや債券評価の市況影響には留意。
5. 技術革新と主力製品
- デジタル:OKBアプリ、スマホ通帳、口座連携、キャッシュレス・Pay-easy等。顧客接点の強化と業務効率化に資する施策を継続。
- 主力収益源:貸出金(中小企業向け・住宅向け)、信託・資産管理、決済関連、リース・保証。
- 第1四半期セグメント利益(概況):銀行業が利益の大宗。リース・保証・その他も黒字で寄与。
6. 株価の評価(バリュエーション)
- 株価:3,170円
- 会社予想EPS:360.29円 → 予想PER約8.80倍(提供値と一致)
- 業界平均PER:10.7倍 → 同業平均比では低位水準
- 実績BPS(連結):7,860.83円 → PBR約0.40倍(提供値と一致)
- 業界平均PBR:0.4倍 → 同業平均並み
- 配当:年90円(予想)→ 予想配当利回り約2.84%
- 5年平均利回り:3.56%(足元は平均を下回る水準)
- 参考:RPS(過去12か月)2,908円 → PSR約1.09倍(銀行では参考指標)
(注)数値は提供データ準拠。評価は水準比較に留める。
7. テクニカル分析
- トレンド:50日移動平均2,889円、200日移動平均2,349円。株価は両線を上回り上昇トレンド継続の形。
- 位置:52週高値3,270円に近接(現値3,170円)。高値圏に位置。
- 直近10日値動き:3,100円台前半〜3,200円台でのレンジ推移。短期はもみ合い。
- 出来高:3カ月平均約13.4万株、直近10日平均約11.0万株、当日9.5万株と平均並〜やや控えめ。
- 信用需給:信用買残40.7万株、売残1.6万株、信用倍率25.44倍。買い残優位で、短期の値動きに影響する可能性。
8. 財務諸表分析(トレンド)
- 売上等(経常収益相当・連結)
- 2022/3:1,069億円
- 2023/3:1,094億円
- 2024/3:1,195億円
- 2025/3:1,140億円(提供値)
- 過去12か月:—(提供テーブルは2025/3と同数値)
- 結果(利益)
- 税引前利益:2023/3 86.8億 → 2024/3 135.9億 → 2025/3 200.1億
- 当期純利益:2023/3 48.3億 → 2024/3 94.7億 → 2025/3 147.2億
- 2026/3期1Q:四半期純利益41.2億(前年同期比+31.4%)
- 収益性指標(過去12か月・提供)
- 営業利益率19.2%、純利益率13.0%
- ROE 4.78%(実績開示4.48%)、ROA 0.23%
- 財務安全性
- 自己資本比率(連結・実績表示):4.8%
- 資本適正(国内基準・連結、短信別表):10.01%(2025/6末)
- 総資産:6.59兆円、純資産:3,274億円(2025/6末)
- キャッシュフロー:—(四半期CF計算書未作成)
(注)銀行の勘定特性上、製造業等のPL/CF指標解釈とは異なる点に留意。
9. 株主還元と配当方針
- 配当実績(2025/3):年90円(中間35・期末55)
- 配当予想(2026/3):年90円(中間45・期末45)
- 予想配当性向:25.5%
- 自社株買い:—(自己株式比率0.48%の記載のみ。新たな取得公表は—)
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 52週騰落:+70.16%(業界再評価・金利環境変化の影響が背景要因の一つ)
- 直近:年初来高値3,270円接近後、3,100円台後半で推移。モメンタムは維持しつつ短期はレンジ色。
- 需給:信用買い優位(倍率25倍超)で短期の振れが生じやすい局面。
- 材料
- ファンダメンタルズ:1Qは増益、通期予想据え置き
- マクロ:金利・イールドカーブ、債券評価、信用コストの見通し
- イベント:決算発表(2025/8上旬実施済)、配当権利落ち(2025/9/29予定)
11. 総評
- 大垣共立銀行は、岐阜を中心に中小企業・個人向け貸出と信託・決済等を組み合わせた地域密着型の総合金融モデル。リース・保証等の多角化も進む。
- 2026/3期1Qは貸出金利息増・債券損益改善で増益。預金金利の上昇による調達コスト増は継続的な注視点。
- バリュエーションは、予想PER約8.8倍で業界平均PER(10.7倍)比で低位、PBRは約0.40倍で業界平均並み。配当利回りは約2.8%(5年平均3.56%)。
- テクニカル面では52週高値圏で推移し、50日・200日線を上回る上昇基調。信用買い残は多めで短期の値動きに影響し得る。
- 主要な留意点は、金利動向・債券市況・信用コスト、地域経済の動向、ならびに資本規制(自己資本比率の定義差)への理解。
(参考データ)
– 時価総額:約1,326億円、発行株式数:41,831,897株
– 単元株数:100株、最低購入代金:約31.7万円
– 直近イベント:配当権利落ち 2025/9/29予定
以上。
企業情報
銘柄コード | 8361 |
企業名 | 大垣共立銀行 |
URL | https://www.okb.co.jp/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 銀行 – 銀行業 |
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このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.0)」によって自動生成されました。
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