1852 淺沼組 分析レポート(プライム上場)
以下は公開データに基づく企業分析であり、投資判断を目的とした助言ではありません。不明な項目は記載を省略しています。
1. 企業情報
- 概要
- 関西地盤の老舗中堅ゼネコン(1892年創業、大阪本社)。学校・病院・官公庁などの建築に強み。全国展開、リニューアル(維持更新)にも積極。
- 事業構成(連結、2025/3期):建築85%、土木13%、その他2%
- 基本データ
- 従業員:1,796人(平均年齢45.0歳、平均年収896万円)
- 代表者:浅沼 誠
- 市場区分:東証プライム/業種:建設業(建設・資材)
- 直近イベント:権利落ち予定日 2025/9/29
2. 業界のポジションと市場シェア
- ポジション:関西系の中堅ゼネコン。官公庁建築や学校案件の実績が豊富で、再開発・維持更新需要を取り込むポジショニング。
- 競争優位の要素
- 公共建築分野の実績・信頼、関西を中心とした地域ネットワーク
- リニューアル・メンテナンス分野への取り組み
- 課題
- 建設資材価格の高止まり、人手不足・技能者確保、労働時間規制(いわゆる2024年問題)対応
- 市場シェア:定量的データの記載なし(—)
3. 経営戦略と重点分野
- 中期経営計画(2024–2026年度)を推進中(2025年度は2年目)
- 重点:人材の獲得・確保・育成(奨学金返還支援、初任給引上げ、研修強化)
- 知名度向上:大阪・関西万博の施工実績を活用したPR
- セグメントの方向性:建築がボリュームと利益の中核、土木は官庁・民間とも増勢(Q1時点)
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル:受注産業(受注→施工→出来高計上)。官公需・民間需の両輪。維持更新(リニューアル、メンテナンス)を補完軸に。
- 市場ニーズ適応
- 都市再開発・老朽インフラ更新需要の継続を前提に、公共・民間のバランスで対応
- Q1受注高5,516億円(+7.6%)でパイプラインは堅調
- リスク耐性
- 資材・労務コスト変動や工程管理リスクが構造的課題
- 流動性指標は良好(流動比率約198%、自己資本比率42.0%:2025/6末)
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の具体記載:—(資料上の明示は限定的)
- 収益ドライバー
- 主力:建築セグメント(官公庁・学校・病院・ホテル等)
- 補完:土木(官庁・民間)、メンテナンス・不動産(規模は小さめ)
6. 株価の評価(2025/9/10 終値 889円)
- バリュエーション
- 時価総額:718億円
- 予想EPS:59.17円 → 予想PER:約15.02倍(会社公表値一致)
- 実績BPS:548.64円 → PBR:約1.62倍
- 業界平均との比較(参考)
- 業界平均PER:14.0倍 → 当社は約7%高い水準
- 業界平均PBR:1.1倍 → 当社は約47%高い水準
- 配当
- 会社予想配当:年41.5円(利回り約4.67%)
- 5年平均利回り:5.86%(現状は平均を下回る)
- 予想配当性向:70.43%
7. テクニカル分析
- トレンド
- 年初来高値:928円、年初来安値:622円
- 現在値は高値から約▲4%の位置、50日線(817円)、200日線(725円)を上回る上昇局面
- 出来高・モメンタム
- 直近10日平均出来高40.5万株 > 3カ月平均29.0万株(売買活性化)
- 直近で年初来高値を更新後の押し目水準に位置
- 信用動向
- 信用買残47.3万株(前週比+1.8万株)、信用倍率39.44倍(買い残優位)
8. 財務諸表分析
- 成長と収益性(連結)
- 売上高(億円):13,548(2022)→14,444(2023)→15,268(2024)→16,700(過去12カ月/会社データ基準)
- 営業利益(百万円):4,835(2022)→5,691(2023)→4,058(2024)→6,868(過去12カ月)
- 当期純利益(百万円):3,748(2022)→4,200(2023)→4,670(2024)→4,692(過去12カ月)
- 四半期(2026/3期Q1):売上+32.7%、営業利益+105.5%、純利益+97.5%(前年同期比)
- 利益率(過去12カ月、参考)
- 粗利率:約10.8%(粗利191億円/売上1,775億円)
- 営業利益率:2.57%(提供指標)
- 純利益率:2.84%
- 効率・安全性
- ROE:実績10.05%、直近期LTM 11.60%
- ROA(LTM):4.76%
- 自己資本比率:39.7%(期末)→42.0%(2025/6末)
- 流動比率:約198%
- ネット有利子負債:約33億円(借入171.8億-現預金138.5億、2025/6末)
9. 株主還元と配当方針
- 配当:2025/3期 年間41.0円 → 2026/3期 会社予想 年間41.5円(中間16.0円、期末25.5円)
- 配当性向:予想70.43%
- 自己株式:発行株式の約0.22%保有(買い戻し方針の明記は—)
- 株式分割:2024/7/30に5分割実施
- 大株主:マスタートラスト信託(13.42%)ほか。インサイダー保有比率約15.86%、機関保有約16.71%(参考指標)
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 52週騰落:+32.44%、ベータ0.08(市場連動性は低めの傾向)
- 直近モメンタム:高値圏寄りで推移、出来高増加
- 関心材料
- 強いQ1決算(売上・利益の大幅増)
- 公共投資・都市再開発・インフラ更新需要
- 近接イベント:権利落ち日(2025/9/29)
- 留意点:資材価格、人手不足、労働規制強化、地政学・資源価格等の外部環境
11. 総評
- まとめ
- 公共建築・学校案件に強みを持つ中堅ゼネコン。2026/3期Q1は受注・売上・利益がいずれも好調で、採算も改善傾向。
- 財務安全性は良好(自己資本比率の上昇、流動比率高水準)。人材投資を中計の柱に据え、リニューアル・メンテ領域も補完。
- バリュエーションは業界平均に対してPER・PBRともプレミアム水準、配当利回りは5年平均を下回る一方で4%台後半を維持。
- 株価は移動平均線上で高値圏寄り、出来高増・信用買い残増で投資家関心は高い状態。
- リスク・注記
- 原価上昇・人手不足・工程管理リスク、地政学・資源価格や法規制動向の影響に留意。
- 本稿は公開情報に基づく整理であり、将来予想の確実性を保証するものではありません。
企業情報
銘柄コード | 1852 |
企業名 | 淺沼組 |
URL | http://www.asanuma.co.jp/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 建設・資材 – 建設業 |
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このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.0)」によって自動生成されました。
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