企業情報
- 企業名: 阿波製紙株式会社
- 概要: 特殊紙製造企業。自動車エンジン用フィルターと水処理関連が主。非木材紙に特色。和紙発祥の特殊紙企業。エンジン用濾材など自動車関連、水処理関連が2本柱。
- 設立年月日: 1916年2月12日
- 住所: 〒770-0005 徳島市南矢三町3-10-18
- 代表者名: 三木 康弘
- 従業員数: 645人
- 平均年齢: 40.7歳
- 平均年収: 5,180千円
業界のポジションと市場シェア
- 業界内での競争優位性や課題: 自動車関連資材と水処理関連資材の2本柱で事業を展開。自動車関連ではエンジン用フィルター、水処理関連では分離膜支持体用不織布の拡販が強み。しかし、自動車産業のEV化による需要変化や、新工場の稼働率・コストに関する不確実性は課題。
経営戦略と重点分野
- 経営陣が掲げるビジョンや戦略: 中長期計画では、通期売上高19,400百万円、営業利益280百万円、当期純利益700百万円、EPS 70.15円を目標としている。
- 中期経営計画の具体的な施策や重点分野: 新小松島工場の段階的な立ち上げと稼働率の向上、水処理関連資材の拡販、自動車関連資材の市場動向への対応。
事業モデルの持続可能性
- 収益モデルや市場ニーズの変化への適応力: 自動車関連と水処理関連の2本柱で事業を展開。水処理関連は海水淡水化・工業用プロセス水・廃水処理で堅調な需要が継続。自動車関連はEV化による需要変化への対応が重要。
技術革新と主力製品
- 技術開発の動向や独自性: 技術革新により、自動車関連ではエンジン用フィルター、水処理関連では分離膜支持体用不織布の開発を進めている。
- 収益を牽引している製品やサービス: 自動車関連資材と水処理関連資材が主力。特に水処理関連資材の分離膜支持体用不織布の拡販が強み。
株価の評価
- EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較: 会社予想EPS 70.15円。現在の株価397円。PERは5.66倍。業界平均PER 8.0に対して割安。
テクニカル分析
- 株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か: 52週高値535.00円、52週安値330.00円。現在の株価397円は安値圏。
財務諸表分析
- 売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標を評価:
- 売上高（過去12か月）: 17,740百万円
- 利益率（過去12か月）: -0.43%
- ROE（過去12か月）: 2.69%
- ROA（過去12か月）: 0.93%
- キャッシュフロー（直近四半期）: 842百万円
- 過去数年分の傾向がわかる場合、比較する: 売上高は増加傾向。利益率は低下。ROEとROAは比較的安定。
株主還元と配当方針
- 配当利回りや配当性向の分析: 配当利回り0%。配当性向0%。
- 自社株買いなどの株主還元策: 自己株式保有数193,933株。
株価モメンタムと投資家関心
- 株価の直近の変動傾向（上昇・下降の勢い）: 直近10日間の株価は横ばい。
- 株価への影響を与える要因: 新工場の稼働率・コストに関する不確実性、自動車産業のEV化による需要変化、為替の影響。
総評
- 各分析結果を簡潔にまとめ、全体的な見解を整理: 阿波製紙は自動車関連資材と水処理関連資材の2本柱で事業を展開。水処理関連資材の拡販が強みだが、自動車産業のEV化による需要変化への対応が課題。中長期計画では売上高19,400百万円、営業利益280百万円、当期純利益700百万円を目標としている。株価は安値圏で、PERは業界平均に対して割安。財務面では売上高は増加傾向だが、利益率は低下。株主還元は行われていない。直近の株価は横ばい。新工場の稼働率・コストに関する不確実性や自動車産業のEV化による需要変化が株価への影響を与える要因。
企業情報
| 銘柄コード | 3896 |
| 企業名 | 阿波製紙 |
| URL | http://www.awapaper.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 素材・化学 – パルプ・紙 |
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