2025年3月期 決算説明資料
エスペック株式会社(決算説明 要約)
(資料:2024年度(2025年3月期)決算説明会、発表日 2025年5月26日)
基本情報
- 企業概要
- 企業名:エスペック株式会社(ESPEC CORP.) 証券コード 6859
- 主要事業分野:環境試験器・エナジーデバイス装置・半導体関連装置の製造販売、アフターサービス、受託試験、植物育成装置、環境保全事業 等
- 代表者名:代表取締役 執行役員社長 荒田 知(あらた さとし)
- 本社:大阪市北区天神橋3-5-6
- 説明会情報
- 開催日時:2025年5月26日(決算説明)
- 説明会形式:–(資料に明記なし)
- 参加対象:投資家・アナリスト向けの決算説明資料(IR向け)※資料・お問い合わせ先にIR連絡先あり
- 説明者(資料に記載の主な担当)
- 荒田 知(代表取締役 執行役員社長) — 決算概要、戦略・中期計画の説明(ハイライト:受注・売上・利益は過去最高、PROGRESSIVE PLAN 2025 前倒し達成、新中期計画発表)
- サステナビリティ推進部 部長 中川、IR・広報グループ(大川・貝川) — ESG/IR関連問合せ窓口(連絡先資料に記載)
- 報告期間
- 対象会計期間:2024年度(2025年3月期)通期実績、および2025年度(2026年3月期)予想、並びに中期経営計画 PROGRESSIVE PLUS 2027(2025~2027年度)
- 配当支払開始予定日:–(配当金額・方針は下段参照)
- セグメント(主要)
- 装置事業:環境試験器(恒温恒湿器、冷熱衝撃装置、急速温度変化チャンバー等)、エナジーデバイス装置(充放電試験等)、半導体関連装置(バーンイン等)
- サービス事業:受託試験、レンタル、アフターサービス、エンジニアリング(国内外受託試験所運営含む)
- その他事業:環境保全(森づくり・水辺づくり)、植物育成装置(植物工場等)
業績サマリー(単位:百万円、注記のない率は%)
- 主要指標(2024年度通期 実績 vs 前期)
- 受注高:67,514(+8.4%)
- 売上高:67,288(+8.3%)
- 売上総利益:23,987(率 35.6%)
- 販管費:16,460
- 営業利益:7,526(+14.3%、営業利益率 11.2%)
- 経常利益:7,793(+12.6%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:6,003(+20.8%)
- 1株当たり当期純利益(EPS):274.97円
- ROE:11.0%(+1.0pt)
- 進捗状況(中期計画に対する達成)
- PROGRESSIVE PLAN 2025(2022–2025):2024年度に売上高・営業利益いずれも目標(売上650億、営業75億)を前倒しで達成(2024実績:売上672億、営業75億)
- 新中期計画 PROGRESSIVE PLUS 2027(2025–2027)を新たに策定(目標:2027年度 売上700億、営業利益105億、営業利益率15.0%、当期純利益76億、ROE ≥12%)
- セグメント別(2024年度実績)
- 装置事業:受注高 57,283、売上高 57,507、営業利益 6,610(営業利益率 11.5%)
- サービス事業:受注高 8,532、売上高 8,425、営業利益 793(営業利益率 9.4%)
- その他事業:受注高 2,170、売上高 1,758、営業利益 126(営業利益率 7.2%)
- 備考:装置事業が収益の大半(売上構成比 約85%)を占める
業績の背景分析
- 業績概要(ハイライト)
- 受注高・売上高・利益ともに過去最高を更新(受注4期連続、売上3期連続の過去最高更新)
- 主因は国内のEV・バッテリー関連(生産能力増強)を中心に顧客投資継続、ならびにサービスの受託試験増加等
- 営業利益改善は売上増に加え原価率改善が寄与。政策保有株式の売却益も特別利益寄与し当期純利益が大幅増加
- 増減要因(主な寄与)
- 増収効果(装置・サービスとも増加)、装置事業の環境試験器およびサービス(受託試験)の増加
- 原価率の改善、販管費増(人件費・研究開発費・販促等)による一部押し下げだが増収・原価改善で営業増益
- その他事象:政策保有株式売却益が純利益を押し上げ
- 競争環境
- 環境試験器で世界トップシェア(同社推定で世界30%以上、国内60%以上)を維持。ブランド力・カスタム対応力・グローバル生産販売サービス体制が強みと位置付け
- リスクとしては中国・台湾製低価格競争、米中対立による世界経済低迷、EVバッテリー投資の減速等を提示
- リスク要因(資料記載)
- 為替変動(想定レート:USD 145円、EUR 160円、CNY 20円。1円の変動による感応度提示)、サプライチェーン・部材価格のインフレ、規制(安全基準等)変化、事業領域別の投資減速(例:EVバッテリー)など
- 米国の相互関税政策については、米国現地生産比率が高く直接影響は軽微と説明。ただし世界経済低迷による間接的投資抑制は注視すると記載
戦略と施策
- 現在の戦略(PROGRESSIVE PLUS 2027 の方針)
- 基本方針:質の向上と利益成長で「筋肉質な企業」を目指す(ターゲット市場:AI半導体、自動運転、衛星通信)
- 中期目標(2027):売上700億、営業利益105億、営業利益率15%、当期純利益76億、ROE ≥12%
- 3つの戦略柱:1) 事業戦略(装置・サービス・新規事業・モノづくり)、2) 財務資本戦略(キャッシュ配分、IR)、3) 非財務戦略(人的資本・環境・ガバナンス)
- 進行中の施策(主な施策と進捗)
- 製品開発:低GWP冷媒搭載製品や急速温度変化チャンバー、超低温ショックフリーザー等の新製品投入(2024–2025年発売/拡充)
- 設備・生産力強化:福知山工場の生産設備増強、国内子会社の生産能力強化(事業所移転等)
- サービス拡充:受託試験拠点(とちぎ、豊田、あいち次世代モビリティ・テストラボ等)の整備・拡充、保守契約/遠隔監視サービス(エスペックオンライン)拡大
- モノづくり改革・DX:福知山工場を中心に省力化・自動化、DXで生産プロセス最適化
- セグメント別施策と期待成果
- 装置事業:ターゲット市場(AI半導体・自動運転・衛星通信)向け高付加価値製品拡充、研究開発投資増(R&D拡充を明示)で収益性改善・原価率改善を目指す
- サービス事業:受託試験の売上拡大(とくに車載バッテリー安全試験)、保守契約の拡販により収益性向上
- その他事業:植物育成装置・環境保全事業は堅調な案件を継続
将来予測と見通し
- 2025年度(2026年3月期)業績予想(通期)
- 受注高:66,000(前期比 △2.2%)
- 売上高:68,000(+1.1%)
- 売上総利益:25,400(率 37.4%、+1.8pt)
- 販管費:16,900(販管費率 24.9%)
- 営業利益:8,500(+12.9%、営業利益率 12.5%)
- 経常利益:8,650(+11.0%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:6,190(+3.1%)
- EPS:283.53円(+3.1%)
- ROE:11.0%(計画)
- 中長期計画(PROGRESSIVE PLUS 2027)と達成可能性
- 2027年度目標:売上700億、営業105億(営業率15%)、当期純76億、ROE ≥12%
- 実行の柱:ターゲット3分野での需要獲得、商品価値向上・生産効率改善(原価率改善)、サービス事業拡大、戦略的投資(研究開発・設備)
- 会社側イメージ:2024→2027に営業利益 +30億(主に原価率改善と売上増)と想定
- マクロ経済の影響
- 想定為替レート(2025年度):USD 145円、EUR 160円、CNY 20円(感応度:USD 1円で売上 +74百万円、営業利益 +11百万円等の提示)
- マクロリスク:世界経済低迷、米中対立、インフレ、部材価格上昇等を想定し注視
配当と株主還元
- 配当方針(改定)
- (2025年5月15日開示)連結配当性向を40%以上とし、自己株式取得を機動的に実施。PROGRESSIVE PLUS 2027 期間(3年間)は総還元性向(3年間累計)で50%以上、減配は行わない旨
- 基本方針(従来):配当性向30%に加え余剰資金の1/3を上乗せの目安、安定配当として年20円は維持方針(但し連続赤字の場合見直し)
- 配当実績・予想
- 2024年度(2025年3月期)実績(最終修正):中間 35円、期末 60円、年間 95円(期末は期初計画から15円増配)
- 2025年度予想:年間115円(中間45円、期末70円)、配当性向 40.6%(予想)
- 自社株買い・総還元
- 中期(2025–2027)キャッシュ・アロケーション方針:営業CFを成長投資等(約100億)と配当・自社株買い(約100億)に配分。3年間累計の総還元性向50%以上を目標
製品・サービス(主要)
- 主要製品・新製品
- 低GWP冷媒搭載 低温恒温(恒湿)器 プラチナスJシリーズ ECOタイプ(2024/11発売) — 消費電力最大70%削減、低GWP冷媒 R-449A 搭載等
- 急速温度変化チャンバー(ハイパフォーマンスモデル) — 試料温度を20℃/分で制御可能(2025/4ラインアップ)
- 超低温ショックフリーザー(-70℃)等(2025/4発売)
- 高発熱負荷対応バーンインチャンバー、熱変形計測システム、受託計測サービスの拡充(2024–2025で複数開発・発売)
- サービス・受託試験
- 受託試験拠点:国内(宇都宮・豊田・刈谷・常滑・神戸等)および海外(中国、タイ)で展開。とちぎバッテリー安全認証センター、あいちバッテリー安全認証センター(2025年2月開設、国内最大級)など車載バッテリー専門試験体制を強化
- 再生可能エネルギー(100%)での受託試験提供、国連規則(ECE-R100等)に対応するワンストップ認証サービスを提供
- 協業・提携
- テュフズードジャパン等との協業(バッテリー安全認証関連)、農研機構等との共同開発(栽培環境エミュレータ等)等、学・公・民との共同研究・提携例あり
重要な注記(会計・リスク等)
- リスク要因(資料の特記事項)
- マクロ経済変動、為替、規制変更、サプライチェーン制約、顧客投資環境の変化(とくにEVバッテリー投資の減速)、競合の価格競争等を挙げており、今後の業績はこれらにより変動し得る旨の注記あり
- その他重要告知
- 2024年度実績は中期目標(PROGRESSIVE PLAN 2025)を前倒し達成。新中期計画(PROGRESSIVE PLUS 2027)を策定し、目標・資本配分方針(配当性向40%以上、総還元性向50%以上 3年間累計)を公表
補足(財務・キャッシュ)
– 財務状況(要点)
– 総資産は約75,847百万円(2024年度末)、前期末比で約24億円減少(売上債権増・固定資産増がある一方、短期借入金返済等により減少)
– 営業キャッシュフロー:資料では「営業CFは約44億円のキャッシュイン」と表記(設備投資や短期借入返済により資金は約40億円減少)
– 2025年度投資(計画):設備投資額 2,590百万円(2024実績 3,690百万円)、研究開発費 1,830百万円(+36.2%)、減価償却費 1,990百万円(+15.9%)
注記
– 本まとめはご提示の決算説明資料(スライド)に基づき作成しています。資料に明記のない項目は「–」としています。
– 金額は資料表記に従い百万円単位で示しています。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
銘柄コード | 6859 |
企業名 | エスペック |
URL | http://www.espec.co.jp/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 電機・精密 – 電気機器 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.0)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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