2026年3月期第1四半期決算説明

決算説明(要約)

資料: 三菱ケミカルグループ 2026年3月期 第1四半期 決算説明(2025年8月1日)

基本情報
  • 企業概要
    • 企業名: 三菱ケミカルグループ株式会社
    • 主要事業分野: スペシャリティマテリアルズ、MMA&デリバティブズ、ベーシックマテリアルズ&ポリマーズ、ケミカルズ事業、産業ガス 等(事業は石化・機能材料・炭素製品・産業ガス・医薬等を含む)
  • 説明会情報
    • 開催日時: 2025年8月1日(資料冒頭)
    • 説明会形式: –(資料上にオンライン/オフラインの明記なし)
    • 参加対象: –(資料上の明記なし)
  • 説明者
    • 発表者(役職): –(個人名・役職の明記なし)
    • 発言概要(資料より要旨): 事業環境は一部(ディスプレイ関連等)で好調だったが全体は不透明感の中で軟調。中期経営計画2029の方針に基づきポートフォリオ改革と収益改善を速やかに実行する旨を表明。第2四半期に田辺三菱製薬(譲渡)に伴う利益を計上予定。業績予想と配当予想は期初公表値を据え置く。
  • 報告期間
    • 対象会計期間: 2026年3月期 第1四半期(26/3期 1Q 実績)
    • 配当支払開始予定日: –(期末配当予想は記載あり)
  • セグメント(名称と概要)
    • スペシャリティマテリアルズ(アドバンストフィルムズ&ポリマーズ、アドバンストソリューションズ、アドバンストコンポジット&シェイプス 等): ディスプレイ関連、半導体向け材料、炭素繊維・複合材料等を含む。
    • MMA&デリバティブズ: MMA(メタクリル酸メチル)等のモノマー・誘導品、コーティング・添加剤等。
    • ベーシックマテリアルズ&ポリマーズ: ポリオレフィン等の汎用樹脂・原料、コークス等。
    • ケミカルズ事業: 上記化学品群をまとめた事業領域(資料上ではケミカルズ事業として集約)。
    • 産業ガス: 各種産業用ガスの供給・サービス。
    • その他: 上記に含まれない事業等(資料注記あり)。
    • 備考: 25/3期の一部事業(ファーマ)は非継続事業へ組替済(田辺三菱製薬譲渡に伴う表示変更)。
業績サマリー(第1四半期:26/3期 1Q 実績)
  • 主要指標(単位:億円)
    • 売上収益: 8,807(対前年1Q:10,170、△1,363、△13%)
    • コア営業利益: 566(対前年1Q:636、△70、△11%)
    • 非経常項目: 43(前年1Q:36、増7)
    • 営業利益: 609(前年1Q:672、△63、△9%)
    • 税引前利益: 502(前年1Q:586、△84、△14%)
    • 継続事業からの四半期利益: 330(前年1Q:422、△92)
    • 非継続事業からの四半期利益: 30(前年1Q:141、△111)※ファーマ関連譲渡の影響を反映
    • 四半期利益(当期利益): 360(前年1Q:563、△203)
    • 親会社所有者に帰属する四半期利益: 196(前年1Q:397、△201、△51%)
    • 1株当たり利益: –(資料に明記なし)
  • 進捗状況(中期計画/年度目標に対する達成率)
    • コア営業利益の上期予想(上期:1,210 億円)に対する第1四半期進捗率: 47%(資料記載)
    • 売上収益の上期想定(上期:18,030 億円)に対する進捗率: 49%
  • セグメント別状況(25/3期 1Q → 26/3期 1Q、主要数値:売上/コア営業利益、単位:億円)
    • 全社合計: 売上 10,170 → 8,807(△1,363、△13%)/コア営業利益 636 → 566(△70、△11%)
    • スペシャリティマテリアルズ: 売上 2,750 → 2,587(△163、△6%)/コア 115 → 141(+26、+23%)
    • アドバンストフィルムズ&ポリマーズ: 売上 1,196 → 1,141/コア 92 → 118(増)
    • アドバンストソリューションズ: 売上 872 → 825/コア 31 → 37(増)
    • アドバンストコンポジット&シェイプス: 売上 682 → 621/コア △8 → △14(悪化)
    • MMA&デリバティブズ: 売上 1,119 → 912(△207、△18%)/コア 110 → 39(△71、△65%)
    • 主因:MMA市況下落による売買差悪化等
    • ベーシックマテリアルズ&ポリマーズ: 売上 2,714 → 1,911(△803、△30%)/コア △71 → △36(赤字縮小 +35)
    • マテリアルズ&ポリマーズ: 売上 1,957 → 1,663/コア 11 → △7
    • 炭素: 売上 757 → 248(大幅減)/コア △82 → △29(赤字縮小)
    • ケミカルズ事業(合計): 売上 6,895 → 5,677(△1,218、△18%)/コア 162 → 116(△46、△28%)
    • 産業ガス: 売上 3,275 → 3,130(△145、△4%)/コア 474 → 450(△24、△5%)
  • 売買差・在庫評価等の影響: 在庫評価損益差合計 △113億円(25/3 1Q: +29 → 26/3 1Q: △84)
業績の背景分析
  • 業績概要(ハイライト・トピックス)
    • 事業環境: ディスプレイ関連は中国の補助金政策等で好調継続。半導体関連やバリア包材用途も堅調。一方、米国通商政策(関税)等による景気不透明感で全体は軟調。
    • ケミカルズ事業のコア営業利益は第1四半期で116億円の黒字。ただし前年同期比で28%の減益。主因は原料ナフサ価格下落に伴う在庫評価損とMMA市況下落による売買差の悪化。
    • グループ全体の親会社帰属当期利益は、ファーマの非継続事業から生じる四半期利益の減少等により前年同期比で51%減少。
  • 増減要因(主要因)
    • マイナス要因: MMA市況下落による売買差悪化、原料ナフサ価格の下落に伴う在庫評価損、米国の関税・通商政策による需要不透明感、為替影響(地域別のドルベース売上の翻訳差)等。
    • プラス要因: ディスプレイ関連需要(中国補助金)による増販、各事業における構造改革・合理化によるコスト削減効果、定修(定期修理)規模の縮小による数量改善や稼働改善、コークス事業の構造改革による売買差改善 等。
    • 在庫評価差・持分法投資損益差の影響(在庫評価損益差 △113億円、持分法投資損益差 △5億円 等)。
  • 競争環境(資料からの示唆)
    • 半導体やAI向け最先端需要は堅調で市場成長ドライバー。ディスプレイは地域別の政策(中国補助金)に依存する側面あり。EV・モビリティ向けは地域差(中国/ASEANは下支え、一方で欧米・国内は弱含み)など、需要回復に地域・用途差あり。
    • 競争優位性の変化や他社比較については資料に限定的な記載のみ(個別競合比較は明記なし)。
  • リスク要因(外部影響)
    • 為替変動(円ドルレートの変動。資料では為替レート:25/3期 158.2 → 26/3期 143.8)
    • 原燃料価格(ナフサ・原油等)の変動と在庫評価への影響(在庫評価損益の発生)
    • サプライチェーン問題、各国の規制・通商政策(関税等)、訴訟・製造物責任、薬価改定(医薬事業関連)、マクロ経済の需要動向 等(資料の注記参照)
戦略と施策
  • 現在の戦略(中期方針)
    • 中期経営計画2029に基づく基本方針: 「事業選別の3つの基準」と「規律ある事業運営の3原則」に基づき、ポートフォリオ改革と収益改善をスピード感を持って実行。
    • ファーマ事業(田辺三菱製薬)の譲渡による事業再編を反映。
  • 進行中の施策(具体例・進捗)
    • 各事業での構造改革・合理化(生産拠点見直し、コスト削減活動)によりコスト削減効果を積み増し。
    • コークス事業等での事業構造改革による売買差改善。
    • MMA事業では定修規模縮小などにより数量面で改善努力。
    • 第2四半期に予定通り田辺三菱製薬の譲渡益計上を予定(資料中の見込み)。
  • セグメント別施策と成果(資料の主な言及)
    • スペシャリティマテリアルズ: ディスプレイ向け需要増で増産・増販、販売価格維持・向上による売買差改善、拠点見直しによる合理化。結果:コア営業利益 +26億円(前年1Q比)。
    • MMA&デリバティブズ: 市況下落で売買差悪化(MMAで△73億等)、一方でアジアでの定修縮小は数量面でプラス。結果:コア営業利益 △71億円。
    • ベーシックマテリアルズ&ポリマーズ: ポリオレフィンの価格改定時期ズレや定修縮小により売買差改善、原料価格下落による在庫評価損が一部マイナスも赤字縮小(+35億)。
    • 産業ガス: 為替や需要軟化で販売数量減等があったが、DX・プラント最適化などで生産性向上活動を実施(コア利益△24億)。
将来予測と見通し
  • 業績予想(会社見通し・方針)
    • 2026年3月期 通期(期初公表予想)は据え置き。上期予想(5/13発表ベース)に対し第1四半期のコア営業利益は進捗47%。MMA市況は想定より低調だが、スペシャリティマテリアルズのディスプレイ需要が想定を上回っていること等で概ね上期業績予想達成に向け進捗していると説明。
    • 第2四半期に田辺三菱製薬譲渡に伴う利益を予定どおり計上する見込み。
  • 主要予想値(資料の上期想定等)
    • 上期(期初公表)売上収益(上期想定): 18,030 億円(資料の「上期予想」欄)
    • 上期 コア営業利益(期初): 1,210 億円(第1四半期進捗47%)
    • 会社は期初の通期見通しを維持(具体の通期数値は資料中に記載あり/据え置き)。
  • 中長期計画(進捗可能性)
    • 中期経営計画2029に基づく事業選別・規律ある運営を継続実行。資料では計画に基づくポートフォリオ改革と収益改善をスピード感を持って実行すると表明。詳細な数値進捗(中期の定量評価)は資料内でセグメント別の30/3期目標等を示している(産業ガス等で目標設定あり)。
  • マクロ経済の影響
    • 為替(¥/$)やナフサ等原燃料価格が業績に大きく影響。資料は為替やナフサ単価の変動が利益に与える影響を説明(例:為替レート 158.2→143.8、ナフサ単価 79,000→66,300 円/kl 等)。
配当と株主還元
  • 配当方針: 期初方針を継続(中期計画等に基づく還元方針の記載あり)。
  • 配当実績(予想): 期末配当金予想 16円、年間配当金予想 32円(期初予想を据え置き)。中間配当の記載は第1Q資料上には明確な支払開始日はなし。
  • 特別配当: 第1四半期時点で特別配当の記載なし。
製品やサービス(主要)
  • 主要製品(資料「主な市場動向」より)
    • EV/モビリティ: 電解液・負極材、炭素繊維・コンポジット、ポリマー・コンパウンド 等。
    • 半導体: 合成石英、高機能洗浄剤、フォトリソグラフィー関連材料 等(AI向け先端プロセス向けは堅調)。
    • エレクトロニクス: 光学用フィルム、ディスプレイ関連材料(ディスプレイは中国補助金等により一時的な高稼働)。
    • メディカル: インプラント用樹脂・素材 等(高齢化等で中長期需要見通しあり)。
    • 食品: バリア性フィルム・樹脂、乳化剤 等(食品包装は短期軟調だが中長期で需要回復見込み)。
  • サービス・提供エリア・顧客層: 資料は製品用途別にグローバル需要の見通しを提示(例:ディスプレイ・半導体・食品包装・医療用途等の産業分野)。
  • 協業・提携: 資料中に特定の共同事業・提携の詳細記載は限定的(ジェレスト社の設備減損言及等はあるが、明確な新規提携情報はなし)。
重要な注記
  • 会計方針・表示変更等:
    • 25/3期においてファーマ事業を非継続事業に組替(田辺三菱製薬の譲渡に伴う表示変更)しており、比較数値にも組換え表示を適用している。これに伴う修正が5/13発表時点の数値から一部変更されている旨の注記あり。
    • 「コア営業利益」は営業利益から事業撤退や縮小に伴う非経常的損益等を除いて算出する定義で記載。
  • リスク要因(特記事項): 為替、ナフサ・原油価格、調達数量、製品市況、技術革新の速度、薬価改定、法規制、訴訟・製造物責任 等(資料22ページの注記にて列挙)。
  • その他(今後のイベント等): 第2四半期に田辺三菱製薬譲渡に伴う利益計上を予定。中期経営計画2029に基づく施策実行を継続。

(注)
– 本要約は提供資料(スライド)に基づき作成しています。資料に記載のない項目は「–」としています。


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 4188
企業名 三菱ケミカルグループ
URL https://www.mitsubishichem-hd.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 素材・化学 – 化学

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.0)」によって自動生成されました。

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By シャーロット

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