概要
寺崎電気産業株式会社は、船舶および産業用配電制御システム、機器製品、医療機器を製造・販売する日本の企業です。主な製品には、中電圧開閉装置、低電圧開閉装置、制御機器、医療機器などがあります。1923年に設立され、現在は大阪市に本社を置いています。
事業内容
- 連結事業: システム58%、機器42%
- 海外事業: 63%（2025年3月期）
- 市場区分: スタンダード（内国株式）
- 業種区分: 電気機器
業界内でのポジション
寺崎電気産業は国内の船舶および産業用配電制御システム市場で首位に位置し、海外市場でも積極的な展開を行っています。特に、船舶用システム製品、産業用システム製品、医療機器において高いシェアを有しています。
競争優位性と課題
- 競争優位性: 豊富な技術と長年の経験、高品質な製品、グローバルなネットワーク。
- 課題: 為替変動の影響、地域別・製品別の需要変動、競合他社の動向。
経営陣のビジョンと戦略
寺崎電気産業は、グローバルな事業拡大と技術革新を推進する経営戦略を掲げています。特に、中東地域でのエンジニアリングサービスの強化と製品保守サービスの迅速提供を目指しています。
中期経営計画
- 重点分野: 船舶用システム製品、産業用システム製品、医療機器、エンジニアリングサービス。
- 具体施策: 新たなGlobal Service Network拠点の開設、技術革新の推進、市場ニーズへの適応。
収益モデルと市場ニーズへの適応力
寺崎電気産業は、船舶および産業用配電制御システム、医療機器の製造販売を通じた収益モデルを維持し、市場ニーズの変化に適応しています。特に、造船需要の背景による船舶用システム製品の受注増加が顕著です。
技術開発の動向
技術革新は、製品の品質向上と市場競争力の強化に不可欠です。寺崎電気産業は継続的な技術開発に注力しており、特にエンジニアリングサービスの強化に力を入れています。
主力製品
- 船舶用システム製品: 造船需要の背景による受注増加。
- 産業用システム製品: 産業用配電制御システム。
- 医療機器: 医療関連製品。
EPSとBPSに基づく評価
- EPS（会社予想）: 319.29円
- BPS（実績）: 4,012.24円
- PER（会社予想）: 11.81倍
現在の株価（3,770円）と比較すると、PERに基づく割安評価が示唆されます。
株価推移
直近10日間の株価は、3,730円から3,775円の間で変動しており、上昇傾向が続いています。50日移動平均（3,851.30円）と200日移動平均（2,833.81円）の比較では、株価は50日移動平均より高値圏にあります。
主要指標
- 売上高（過去12か月）: 56,970百万円
- 利益率（過去12か月）: 7.61%
- ROE（過去12か月）: 8.58%
- ROA（過去12か月）: 4.80%
- キャッシュフロー: 詳細は不明（–）
過去数年比較
- 売上高: 増加傾向（2022年37,856百万円 → 2025年56,970百万円）
- 利益率: 増加傾向（2022年7.61% → 2025年8.61%）
配当利回りと配当性向
- 配当利回り（会社予想）: 1.14%
- 1株配当（会社予想）: 43円
- 配当性向: 11.71%
株主還元策
- 自社株買い: 自己株口（1,100株）保有
- その他: 従業員持株会、共栄会による株式保有
株価の変動傾向
直近10日間の株価は上昇傾向にあり、特に9月12日以降の株価上昇が顕著です。
影響要因
- 為替変動: 円高による利益への影響
- 業績見通し: 中長期計画の進捗状況
11. 総評
寺崎電気産業は、船舶および産業用配電制御システム市場で高いシェアを持ち、グローバルな事業拡大と技術革新を推進する経営戦略を掲げています。財務面では健全な成長が見られ、株価も割安評価が示唆されます。しかし、為替変動や地域別・製品別の需要変動などのリスクに注意が必要です。
企業情報
| 銘柄コード | 6637 |
| 企業名 | 寺崎電気産業 |
| URL | http://www.terasaki.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 電機・精密 – 電気機器 |
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