2025年6月期 決算説明会資料
2025年6月期 決算説明会(要約)
(出典:株式会社キャンバス 決算説明資料/2025年8月19日)
基本情報
- 企業概要
- 企業名:株式会社キャンバス(英表記:CanBas Co., Ltd.)
- 主要事業分野:抗がん剤の研究開発(創薬ベンチャー、がん免疫領域に特化)
- 代表者名:河邊 拓己(代表取締役社長 M.D., Ph.D.)
- 説明会情報
- 開催日時:2025年8月19日
- 説明会形式:–(資料はIR説明会形式で提供。オンライン/オフラインの明示なし)
- 参加対象:個人投資家・投資家向け説明(想定。資料内に明記なし)
- 説明者
- 主な発表者:河邊 拓己(代表取締役社長)
- 発言概要:CBP501の欧州第3相試験開始申請の現状と対応方針、CBS9106のライセンス返還後の取り扱い、CBT005など前臨床パイプライン状況、2025年6月期の損益・貸借の状況、開発資金確保に関する認識と今後のニュースフロー等を説明
- 報告期間
- 対象会計期間:2025年6月期(2024年7月〜2025年6月想定)
- 配当支払開始予定日:–(配当方針/期別配当の記載なし)
- セグメント
- 事業セグメント:単一(抗がん剤研究開発)
- 概要:自社創出の複数パイプライン(CBP501, CBS9106, CBT005, CBP-A08, IDO/TDO阻害剤 等)を保有し、臨床開発を進める創薬企業。売上は現状ほぼなしで研究開発投資中心。
業績サマリー(2025年6月期)
- 主要指標(通期・百万円)
- 事業収益(売上高):―(事業収益計上なし)
- 営業利益(損失):△1,109 百万円(損失縮小:前年差 −153 百万円)
- 経常利益(損失):△1,156 百万円(損失縮小:前年差 −52 百万円)
- 当期純利益(損失):△1,157 百万円(損失縮小:前年差 −52 百万円)
- 1株当たり利益(EPS):–(記載なし)
- 前年同期比:営業損失・経常損失・当期損失ともに縮小
- 進捗状況(中期経営計画/年度目標に対する達成率)
- CBP501の「2027年上市(当初目標)」については、現時点で実現可能性に変化なしと説明(ただし欧州での第3相開始承認取得時期には不確実性があると明記)。
- 進捗は「欧州第3相試験開始申請の準備集中」が最優先。定量的達成率は明示なし。
- セグメント別状況(売上・構成・貢献度)
- 事業収益は無く、セグメント別売上計上なし。収益構成(現状)は研究開発中心の支出構造。
業績の背景分析
- 業績概要(ハイライト/トピックス)
- 事業収益ゼロの状態で、研究開発(CBP501中心)の先行投資を継続。事業費用合計は1,109百万円。
- CBP501:第2相の学会発表・論文発表(European Journal of Cancer)を経て、欧州第3相試験の開始申請準備を最優先で進行中。第3相開始承認の「時期」には不確実性あり。
- CBS9106:2025年6月にStemline社とのライセンス契約を解消し、全権利を返還。今後は当社での基礎研究を行い、財務状況等を勘案して開発方針を検討。
- CBT005:PDC型の免疫スイッチ作動薬として前臨床試験準備段階を狙う。
- 増減要因(業績増減に寄与した要因)
- 研究開発先行投資(臨床開発費が増加)により営業損失を計上。ただし費用増加の多くはCBP501欧州第3相試験準備関連費用。
- 研究開発費内訳(事業費用合計 1,109 百万円)
- 基礎研究費:216 百万円(前年より約13%増、CBS9106契約終了に伴うターミネーションフィー等を含む)
- 臨床開発費:603 百万円(全額CBP501関連)
- 販管費(販売費及び一般管理費):289 百万円(前年並み)
- 営業外損益:受取利息・為替差損・株式交付費の影響
- 競争環境
- XPO1阻害剤分野:既存薬 XPOVIO(selinexor、Karyopharm)がありますが副作用が大きいとされる。CBS9106(Felezonexor)は臨床第1相で安全性・有効性の兆候が示され、経口剤として「使いやすさ」や副作用の相対的優位性を主張。
- CBP501は「化学免疫併用」で免疫を活性化し免疫チェックポイント阻害薬の効きを改善する戦略(免疫コールド → ホット化)。第2相臨床で示したPFS/OS等のデータを公表済み。
- リスク要因(外的)
- 規制/承認関連:欧州当局による第3相開始承認の時期は同社のコントロール外で不確実性あり。
- 開発資金:第3相試験に要するコストは見込みで45〜50億円程度。支出タイミングの変動と追加資金調達時の株主価値希薄化リスク。
- 臨床実施リスク:被験者募集、プロトコル変更、国・施設間の実施状況による費用増減。
- その他:一般的な為替、供給(製剤・製造)等のリスクは想定されるが資料上の詳細記載は限定的。
戦略と施策
- 現在の戦略(中期経営計画/事業戦略)
- 最優先はCBP501の欧州第3相試験開始(および2027年承認・上市目標の維持)。開発資源を欧州臨床試験開始に集中する方針。
- 欧州での承認時期遅延リスクに備え、必要に応じて米国第2b相試験の実施を検討(バックアップ戦略)。
- パイプライン強化:CBS9106返還後の基礎研究、CBT005やCBP-A08、IDO/TDO阻害剤等の研究継続。
- 企業価値向上策:開発進捗の透明化・IR強化、開発資金確保方法の検討(株主価値毀損の最小化を重視)。
- 進行中の施策(具体的プロジェクト)
- CBP501:欧州第3相試験開始申請準備(試験プロトコル・薬剤製造・主要国でのサイト契約など)。第3相費用見通しは45–50億円(2023年想定から変動なし)。
- CBS9106:権利返還後に基礎研究を実施(短期的に業績への影響は小さい)。将来的な開発方針は研究成果と財務状況を勘案して決定。
- CBT005:前臨床試験準備のための基礎研究を実施中。免疫スイッチ(PDCアプローチ)の検証を継続。
- CBP-A08:最適化完了、前臨床試験開始を模索。
- IDO/TDO二重阻害剤:静岡県立大学と共同で最適化を進め、特許成立。外部アライアンス(ファルマバレーセンター)等の活動あり。
- セグメント別施策
- 単一セグメント(研究開発)内でパイプライン毎に上記施策を実施。収益化は後工程(臨床成功・導出・上市)を見据えた資本政策と連動。
将来予測と見通し
- 業績予想(次期)
- 次期業績予想(売上高、営業利益、純利益など):–(資料上で数値開示なし)
- 根拠:引き続き収益化前の研究開発投資段階であり、CBP501の臨床進展により中長期で価値実現を目指す旨の方針。
- 中長期計画
- 中期目標:CBP501の2027年承認・上市目標を維持。達成可能性は「現時点で変化なし」と表明。ただし欧州での第3相開始時期には不確実性あり。
- 中期的な成功要素:第3相完遂(成功確率)、承認取得、主要市場でのシェア・薬価など。
- マクロ経済の影響
- 為替・金利等のマクロ要因:開示は限定的。開発費や製剤調達に関わるコスト変動、海外試験実施に伴う為替影響は留意すべき要因として暗黙に存在。
配当と株主還元
- 配当方針:–(資料に記載なし)
- 配当実績(中間/期末/年間):–(記載なし)
- 特別配当:–(記載なし)
製品やサービス(パイプライン詳細)
- 主要製品(候補化合物)
- CBP501(免疫着火剤)
- 臨床状況:第2相試験で主要評価項目(3ヶ月無増悪生存率)達成。European Journal of CancerでPFS/OSデータを論文発表。欧州第3相試験開始申請・準備中。臨床ではシスプラチン+ニボルマブとの3剤併用で検討。
- 目標:2027年上市(会社目標、条件付きで継続)。
- CBS9106(可逆的XPO1阻害剤 / Felezonexor)
- 状況:Stemline社とのライセンス契約を2025年6月に解消、全権利を返還。過去に臨床第1相試験を終了(有望なデータ)。当社で基礎研究を実施し、今後の方針を検討。
- 優位性として「安全性」「有効性の兆候」「経口剤で使いやすい」点を主張。
- CBT005(免疫スイッチ作動薬、PDC)
- 構造:ホスファチジルセリン結合ペプチド×4とTLRアゴニスト等をリンクしたPDC。前臨床試験準備段階。免疫コールド腫瘍をホット化することを狙う。
- CBP-A08、IDO/TDO阻害剤、NEXTプロジェクト等:基礎〜前臨床段階での探索・最適化継続。
- サービス:臨床開発の実施・アライアンス模索(外部との共同研究やライセンス導出を想定)
- 協業・提携
- 過去:CBS9106はStemlineへ導出していたが2025年6月に返還(契約解消)。
- 共同研究:静岡県立大学(IDO/TDO等)、インテージヘルスケア(AI創薬共同研究)等。
重要な注記
- 会計方針:特段の変更記載なし。ただし基礎研究費は共通リソースのため個別プロジェクトごとの内訳算出はしていない旨の注記あり。
- リスク要因(特記事項)
- 欧州当局の試験開始承認時期は不可抗力的な不確実性が存在。
- 第3相の費用規模(45–50億円程度)と支出時期の不確実性。追加資金調達の必要が生じた場合、希薄化や株主価値維持の観点から方法とタイミングを慎重に検討する方針。
- その他(今後のイベント等)
- 想定されるニュースフロー:欧州第3相試験開始承認、臨床試験施設オープン(〜50施設計画)、被験者募集開始、最初の被験者投与(FPI)等。
- IR/情報発信:公式サイト、マネジメントブログ、X(旧Twitter)公式アカウント、アナリストレポート等を情報源として継続公開。IR窓口:IR@canbas.co.jp
(注)本要約は提供資料に基づく事実整理です。投資助言・推奨は行っていません。不明項目は「–」で示しています。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
銘柄コード | 4575 |
企業名 | キャンバス |
URL | http://www.canbas.co.jp/ |
市場区分 | グロース市場 |
業種 | 医薬品 – 医薬品 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.0)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。
投資には元本割れのリスクがあり、市場状況や経済環境の変化により損失が発生する可能性があります。最終的な投資判断は、すべてご自身の責任で行ってください。当サイト運営者は、本レポートの情報を利用した結果発生したいかなる損失や損害についても一切責任を負いません。
なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。