2025年6月期 決算説明会の実施について

決算説明会サマリー(プレシジョン・システム・サイエンス株式会社:2025年6月期)

以下は、同社が2025年8月20日に開催した「2025年6月期 決算説明会(機関投資家向け、オンライン配信)」の資料に基づく整理です。不明点は「–」としています。投資助言は行いません。

基本情報
  • 企業概要
    • 企業名:プレシジョン・システム・サイエンス株式会社(Precision System Science Co., Ltd.)
    • 主要事業分野:機器受託製造(ODM/OEM)および核酸抽出試薬・消耗品の開発・製造・販売(遺伝子検査プラットフォーム向け等)
    • 代表者名:代表取締役社長 杉山 悠
  • 説明会情報
    • 開催日時:2025年8月20日(水)13:30開始(機関投資家向け)
    • 形式:オンライン動画配信
    • 参加対象:機関投資家向け決算説明会
  • 説明者
    • 発表者:資料上に特定のプレゼンター氏名の明記なし(IR問合せ先:財務・経営企画部長 小倉 武治)
    • 発言概要(資料ベースの要旨)
    • 2025年6月期は売上増加と収益性改善施策により赤字幅を縮小したが、期としては赤字継続。
    • 事業再編(子会社整理・合弁化、NPSの事業再編等)と構造改革を進め、2026年6月期での黒字化を目指す方針を提示。
    • ガバナンス強化、内部統制の再構築、資本政策(債務再編や資本準備金活用)を示した。
  • 報告期間
    • 対象会計期間:2025年6月期(FY25/6)
  • セグメント(資料に示される主な事業区分)
    • 機器受託製造事業(装置・ODM受託生産)
    • 試薬・消耗品製造事業(核酸抽出試薬、消耗品)
    • (グループ再編で)NPS関連事業:機器受託製造と試薬・消耗品を切り分け・再編の対象に
業績サマリー(2025年6月期 実績・比較)
  • 主要指標(単位:百万円)
    • 売上高:4,692
    • 営業利益:-121
    • 経常利益:-139
    • 当期純利益:-253
  • 前年同期(FY24/6)比較(YoY)
    • 売上高:3,979 → +713(+17.9%)
    • 営業利益:-956 → -121(改善 +835、改善率 +87.3%)
    • 経常利益:-1,010 → -139(改善 +871、+86.2%)
    • 当期純利益:-1,121 → -253(改善 +868、+77.4%)
  • 中期計画・年度目標に対する進捗
    • FY25中計目標(当期中計):売上計画 4,525 に対し実績 4,692(計画差 +167、差異率 +1.6%)。
    • 営業利益は計画(-45)に対して未達(-121)。構造改革効果で赤字幅は大幅縮小したが黒字化は次期に先送り。
    • 会社は中期(FY25/6~FY27/6)における「事業再生フェーズ」→ 「事業成長フェーズ」への移行を目標としており、FY26で黒字化を見込む。
  • セグメント別状況(資料にある主な数値)
    • 核酸抽出試薬・消耗品(対象: 遺伝子検査プラットフォーム向け)
    • FY25/6 売上(通期):1,298 百万円(FY24/6:856 百万円)。前年比大幅増(資料にて約152%など表示)。
    • 出荷数(単位:千テスト):FY25/6 通期 3,337(前年比増、資料内の出荷実績)
    • 試薬・消耗品の売上寄与が拡大。全社売上に対する寄与度は資料の比率から概算で数割(約28%程度)と推定可能。
    • 機器受託(ODM)関連
    • ELITechGroup向けODMを中心に堅調に推移。売上増に寄与(資料ではODM中心の増収効果を指摘)。
    • 売上総利益(連結)
    • FY25/6 売上総利益:1,381 百万円(FY24/6:950 百万円)……売上総利益率は前年から改善(資料では約5.5ポイント改善との記載)。
業績の背景分析
  • 業績概要・ハイライト
    • 主要顧客(ELITechGroup 等)向けのODM出荷増加および核酸抽出試薬・消耗品の販売拡大により売上が大幅に回復。
    • 在庫適正化に伴う棚卸評価損や、連結子会社でのソフトウェア不正使用に関連する対応費用等があり、完全黒字化は達成できずも収益体質は改善。
    • 事業再編(子会社の解散・株式譲渡、NPSの再編・合弁化等)を進め、収益構造の転換を進行中。
  • 増減要因(主な寄与項目)
    • 増収要因:主要顧客向けODM製品の出荷増(売上増効果 +170 百万円と提示)、核酸抽出試薬等の出荷・売上増。
    • 利益率改善要因:試薬原価・生産効率の改善により売上総利益率が向上(資料では5.5pt改善が示唆)、これにより増益効果 +261 百万円。
    • 費用削減:販売管理費等の削減施策(前年から継続)で404 百万円の削減効果。
    • しかし、棚卸資産評価損や不正使用関連費用など特別な支出が利益を抑制。
  • 競争環境
    • 明確な市場シェア数値は資料に記載なし。事業領域(検査用試薬・消耗品、ODM機器製造)は競争が存在する分野であり、資料では生産効率改善・品質管理・顧客密着型ODMが競争優位性の源泉として言及。
  • リスク要因(資料・注記等から)
    • 為替変動(FY26想定レート:150円/USD、160円/EUR を前提に試算)
    • 規制対応(医療機器のサイバーセキュリティ要件、POPs 規制等)に起因するコスト増
    • サプライチェーンの問題、原材料費変動
    • 子会社再編・合弁化に伴う実行リスク、契約上の条件やコベナンツ
    • 将来見通しに係る一般的リスク(資料の将来予想に関する注意事項)
戦略と施策
  • 現在の戦略(要旨)
    • 「選択と集中」に基づく事業再編・構造改革を推進し、収益体質への転換を図る(子会社整理、NPSの事業再編、合弁化等)。
    • ガバナンス強化と内部統制再構築(社外取締役招聘、外部コンサルティング活用、グループ全体のコンプライアンス教育等)。
    • 財務基盤の再構築(借入金繰り上げ返済による財務制約解除、資本政策による繰越欠損金の填補等)。
  • 進行中の施策(具体例と進捗)
    • 子会社整理
    • PF・BioLine(フェローテックHDとの合弁会社)の解散(2024/12/11)。
    • 連結子会社UBRの株式譲渡完了(連結対象外へ)。
    • PSS USAの解散(2025/3/28 実施)。
    • NPSの事業再編
    • 試薬・消耗品製造事業をPSSに吸収(吸収分割手続きの開始、PSS主導で工場運営・コスト削減を実行、吸収分割は2025/9/1承継予定/一部を先行統合済)。
    • NPSの機器受託製造事業はQuaero(外部投資家)との合弁化(Quaeroが新オーナー、持株比率 Quaero 51%・PSS 49% の構成を予定)。投資契約は2025/6/27締結。
    • 新規ODM製品の受託開発
    • A社向け装置:開発完了 → FY26/6(2Q)上市予定
    • B社向け装置・消耗品:開発中、開発期間延長→FY27/6(2Q)上市予定
    • C社向け装置:開発中(計画通り)→FY28/6 上市予定
  • セグメント別施策と成果
    • 試薬・消耗品:生産効率改善、原価低減、出荷数増により売上・粗利率改善(出荷増・売上増が確認済)。
    • 機器(ODM):主要顧客向けの受注を継続拡大、開発計画の遅延や調整が一部発生しているもののラインアップ強化を進行。
    • NPS再編:試薬・消耗品はPSSへ吸収し、機器事業は外部出資を受けることで事業体制の最適化を図る。
将来予測と見通し
  • 次期(2026年6月期)業績予想(連結、単位:百万円、資料)
    • 売上高:4,942
    • 営業利益:114
    • 経常利益:89
    • 純利益:77
    • 根拠(資料記載の要点)
    • 増収効果(ODM・試薬の拡大)、売上総利益率のさらなる改善(試薬生産効率向上等による)、販売管理費のコントロールにより黒字化を見込む。
    • 為替前提:FY26想定レートは 150円/USD、160円/EUR。
  • 中長期計画(中期経営計画 FY25/6~FY27/6)
    • FY27/6 までに売上拡大と利益率改善を進め、事業成長フェーズに移行することを目標(資料ではFY27売上 5,564、営業利益 438 の計画イメージ)。
    • 進捗評価:FY25で売上は計画ほぼ達成・大幅改善したが営業利益は未達。FY26での黒字化を目標とし、NPS再編や新製品上市で成長を図る方針。
  • マクロ経済の影響(想定・留意点)
    • 為替変動(資料で示した試算レートに基づく)。
    • 世界的な検査需要動向、医療機器規制、国際物流・調達コストの変動等が業績に影響を与える可能性。
配当と株主還元
  • 配当方針(資料ベース)
    • 将来の安定配当を志向。資本剰余金を用いた繰越欠損金の填補や制度条件整備を行い、安定配当に向けた準備を進める旨の記載あり(2025/9/26 定時株主総会付議予定)。
    • 役員向けに「黒字化・復配を条件とした株式報酬制度(譲渡制限付株式)」導入を検討・提案。
  • 配当実績(FY25):資料に中間・期末配当の実績表示なし → 不支給もしくは未発表(→ 表示は –)
  • 特別配当:特別配当の記載なし(なし)
製品・サービス
  • 主要製品
    • 核酸抽出試薬(遺伝子検査プラットフォーム向け)、付随する消耗品
    • ODM装置(顧客別受託開発装置)
    • 新規ODM製品(A/B/C 向けの各装置開発プロジェクト)
  • 販売状況・動向
    • 核酸抽出試薬・消耗品:出荷数・売上ともにFY25で大幅増(出荷数・売上ともに前年同期比で大きな伸長)。
    • ELITechGroup向けODM製品を中心に売上が堅調。
  • サービス(提供領域・顧客層)
    • 装置の受託製造・ODM開発、試薬・消耗品の製造販売を中心に、医療検査機関・検査用プラットフォーム事業者等が顧客。
  • 協業・提携
    • Quaero Life Science(中国)によるNPSへの出資・合弁化(投資契約締結:2025/6/27)。これによりNPSの機器受託製造事業は新体制で運営予定。
    • UBRの株式譲渡やPF・BioLineの解散などを実行済/進行中(事業の選択集中)。
重要な注記
  • 会計方針・開示上の表記
    • 資料注記:従来の「OEM」表記から「ODM(Original Design Manufacturing)」へ表記を統一する旨の注記あり(当社製品は設計段階から受託するケースが大半のため)。
  • リスク要因(資料の注意書き)
    • 将来見通しは入手可能な情報に基づく想定値であり、潜在的なリスク・不確実性が存在する旨を明示(最終スライドの注記)。
  • その他(今後のイベント・重要告知)
    • 定時株主総会付議予定(報酬制度・配当制度等の整備):2025年9月26日(予定)に付議予定の事項あり。
    • NPS関連の吸収分割承継予定日:2025年9月1日(予定、一部事業は2025/7/1に先行統合済)。
    • FY26以降の為替前提および中期計画に基づく業績見通しが資料内で提示。

(出典)プレシジョン・システム・サイエンス株式会社「2025年6月期 決算説明会資料」(2025年8月20日)
問い合わせ先(資料記載):財務・経営企画部長 小倉 武治(TEL 047-303-4800、ir@pss.co.jp、 https://www.pss.co.jp )
注記:本資料は提出いただいた決算説明会資料の内容に基づき事実関係を整理したものです。不明事項は「–」としています。投資助言は行っておりません。


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 7707
企業名 プレシジョン・システム・サイエンス
URL https://www.pss.co.jp/
市場区分 グロース市場
業種 電機・精密 – 精密機器

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.0)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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