1. 企業情報
企業名: 新都ホールディングス株式会社
概要: 新都ホールディングスは、アパレル卸売業から金属リサイクル、プラスチックリサイクル、不動産関連サービス、貿易、AI機器販売等を手掛ける企業です。かつては「Crymson Co.,Ltd.」として知られ、2017年に現在の社名に変更しました。本社は東京にあり、1984年に設立されました。
事業内容:
- アパレル事業: カジュアルウェア、カット&ソー製品の卸売。
- 不動産関連サービス事業: 不動産の売買・仲介、解体事業。
- 貿易事業: 輸出入業務、プラスチックリサイクル製品の取り扱い。
- その他: 酒類の貿易、AI機器の販売・リース。
従業員数: 70人
平均年齢: 46.2歳
平均年収: 3,930万円
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内での競争優位性や課題:
- 競争優位性: 新都ホールディングスは金属リサイクル事業において規模拡大を進めており、子会社化やM&Aによる事業拡大が進んでいます。特に金属リサイクル事業は国内外での販売網を強化しており、事業の中心となっています。
- 課題: プラスチックリサイクル事業では売上と利益が減少しており、競争環境の厳しさや市場の需要変動に対応する必要があります。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣が掲げるビジョンや戦略:
- 構造転換: グループ全体の「構造転換」を推進し、金属リサイクル事業の収益性を向上させることを目指しています。
- マネジメント体制: セグメント移行や管理体制の明確化により、事業の効率化を図っています。
中期経営計画の具体的な施策や重点分野:
- 金属リサイクル事業: 収益性の向上と事業規模の拡大を重点的に推進。
- 不動産関連サービス事業: インバウンド回復と解体事業の取り込みによる売上の増加を目指す。
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデルや市場ニーズの変化への適応力:
- 新都ホールディングスは金属リサイクル事業に重点を置いており、この分野は持続可能な成長が見込まれます。プラスチックリサイクル事業では市場ニーズの変動に対応するための改善が求められます。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向や独自性:
- プラスチックリサイクル事業では自社工場での処理を行っており、技術革新により効率化を図っています。
収益を牽引している製品やサービス:
- 主力は金属リサイクル事業で、特に鉄・非鉄スクラップの販売が中心です。
6. 株価の評価
EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較:
- EPS(予想): 1.44円
- BPS(実績): 36.70円
- PER(予想): 101.39倍
- PBR(実績): 3.98倍
現在の株価(146円)は、PERに基づくと割高感を示しています。
7. テクニカル分析
株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か:
- 直近10日間の株価は145円から152円の間で推移しており、50日移動平均(150.90円)を下回る安値圏にあります。
8. 財務諸表分析
売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標を評価:
- 売上(過去12か月): 12,296,801千円
- 利益(過去12か月): 営業利益 -295,813千円、経常利益 -204,644千円、純利益 -394,067千円
- ROE(実績): -3.49%
- ROA(実績): 0.52%
過去数年で売上は増加傾向にありますが、利益は赤字が続いています。
9. 株主還元と配当方針
配当利回りや配当性向の分析:
- 配当利回り(会社予想): 0.00%
- 配当性向: 0.00%
中間・期末ともに配当は0円と予想されており、無配の見込みです。
自社株買いなどの株主還元策:
- 自社株買いの情報は提供されていません。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の直近の変動傾向(上昇・下降の勢い):
- 直近10日間の株価は横ばいからわずかな上昇傾向にあります。
株価への影響を与える要因:
- 金属リサイクル事業の成長とプラスチックリサイクル事業の減収が主な要因となっています。
11. 総評
各分析結果を簡潔にまとめ、全体的な見解を整理:
- 新都ホールディングスは金属リサイクル事業に重点を置いた企業であり、この分野での成長が期待されます。しかし、プラスチックリサイクル事業では売上と利益が減少しており、改善が求められます。株価は安値圏にあり、投資判断には慎重になる必要があります。中長期的には事業の効率化と収益性の向上が鍵となります。
企業情報
銘柄コード | 2776 |
企業名 | 新都ホールディングス |
URL | https://www.shintohd.co.jp/ |
市場区分 | スタンダード市場 |
業種 | 商社・卸売 – 卸売業 |
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