1. 企業情報
企業名: レカム株式会社
概要:
レカムは情報通信機器やオフィス機器のリース・販売を主要事業として、国内外で事業を展開している企業です。主な製品にはReSPR、ビジネスフォン、デジタル複合機、ネットワーク製品、LED照明などがあります。また、ロボティック・プロセス・オートメーション（RPA）やビジネス・プロセス・リエンジニアリング（BPR）サービスも提供しています。
事業内容:
- 国内ソリューション事業：国内での情報通信機器、OA機器、LED照明などの販売
- 海外ソリューション事業：海外での情報通信機器、脱炭素商材の販売
- BPR事業：アウトソーシング、業務改革コンサルティング
設立年月日: 1994年9月30日
住所: 〒151-0053 東京都渋谷区代々木3-25-3 あいおいニッセイ同和新宿ビル
代表者名: 伊藤 秀博
従業員数: 492人
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内での競争優位性:
レカムの競争優位性は、特に海外での事業拡大と、中小企業向けの省エネ・DXソリューションの提供にあります。特にLED照明の販売で海外市場に強みを持ち、シンガポールでのAIサーバー販売も事業拡大の一要因となっています。
課題:
国内市場ではチャネル別の売上のばらつきや、BPR事業における採算悪化（特にミャンマー関連）が課題となっています。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣が掲げるビジョン:
「グローバル専門商社構想」を掲げ、海外ソリューション事業の拡大、DX（AI活用含む）、脱炭素商材の開発・拡販を重点施策としています。
中期経営計画の具体的な施策:
- 海外ソリューション事業の拡大
- DX（AI活用含む）の推進
- 脱炭素商材の開発・拡販
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデルや市場ニーズの変化への適応力:
レカムの収益モデルは情報通信機器やオフィス機器の販売に依存しています。市場ニーズの変化に対応するため、特に海外での事業拡大と、中小企業向けの省エネ・DXソリューションの提供に重点を置いています。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向や独自性:
レカムはロボティック・プロセス・オートメーション（RPA）やビジネス・プロセス・リエンジニアリング（BPR）サービスを提供しており、これらの分野での技術革新に注力しています。
収益を牽引している製品やサービス:
主力製品はLED照明で、海外事業の拡大が特に顕著です。
6. 株価の評価
EPSやBPSに基づく計算:
- EPS（会社予想）: 5.31
- BPS（実績）: 60.44
現在の株価との比較:
現在の株価は124.0円で、52週高値（139.0円）から下落し、52週安値（56.0円）から上昇しています。
7. テクニカル分析
株価推移:
直近10日間の株価は100円から133円の間で変動しており、上昇傾向にあります。
8. 財務諸表分析
売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標を評価:
- 売上（過去12か月）: 13.38B
- 利益（過去12か月）: 193M
- キャッシュフロー（過去12か月）: 74M
- ROE（過去12か月）: 5.62%
- ROA（過去12か月）: 1.07%
過去数年分の傾向:
売上と利益は増加傾向にあり、ROEも上昇しています。
9. 株主還元と配当方針
配当利回りや配当性向の分析:
- 配当利回り（会社予想）: 1.29%
- 配当性向: 80.29%
自社株買いなどの株主還元策:
自社株買いの保有株式数は1,938,900株となっています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の直近の変動傾向:
直近10日間の株価は上昇傾向にあり、特に9月12日には133円の高値を記録しました。
株価への影響を与える要因:
業績の好調さと海外事業の拡大が主な要因となっています。
11. 総評
各分析結果を簡潔にまとめ、全体的な見解を整理:
レカムは海外事業の拡大と中小企業向けの省エネ・DXソリューションの提供により、業績を好調に推移させています。特にLED照明の海外市場での販売が事業の成長を牽引しています。しかし、国内市場でのチャネル別の売上のばらつきやBPR事業の採算悪化は注意が必要です。株価は上昇傾向にあり、投資家からの関心も高まっています。財務面でも健全な成長が見られ、ROEやROAが上昇しています。中長期的には海外事業の拡大とDXの推進が期待されます。
本レポートは情報提供を目的としたものであり、投資助言・推奨を含みません。
企業情報
| 銘柄コード | 3323 |
| 企業名 | レカム |
| URL | http://www.recomm.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 商社・卸売 – 卸売業 |
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