2025年4月期 決算説明資料 ~決算概要及び中期経営計画~
決算説明(抜粋)まとめ — 神島化学工業株式会社(証券コード:4026)
以下は、提供された「2025年4月期 決算説明資料(2025年6月16日)」をもとに整理した要点です。情報が資料に明記されていない項目は「–」で記載しています。投資助言は行いません。
基本情報
- 企業名:神島化学工業株式会社(Konoshima Chemical Co.,Ltd.)
- 主要事業分野:窯業系建材事業(建材)、化成品事業(マグネシウム、セラミックス)
- 代表者名:代表取締役社長 布川 明
- 説明会情報
- 開催日時:2025年6月16日(資料日付)
- 説明者
- 発表者:代表取締役社長 布川 明(資料表記)
- 発言概要:2025年4月期の業績と、2026〜2028年(中期経営計画)の方針・施策(ゼロCO2/CO2リサイクル製品展開、セラミックスとマグネシウムの高付加価値化、建材事業の拡販など)を説明
- 報告期間
- 対象会計期間:2025年4月期(2024/5~2025/4に相当)
- セグメント(資料上の区分)
- 窯業系建材事業(建材) — 住宅向け軒天ボード、高意匠外壁(サイディング)、薄物ECP(ラムダ)等
- 化成品事業 — マグネシウム(酸化/水酸化/炭酸マグネシウム等:医薬・サプリ・工業用途)、セラミックス(YAG 等レーザー・光学用途、蓄冷材等)
業績サマリー(2025年4月期 実績・前年同期比)
(単位:百万円、或いは資料記載のまま)
– 売上高:27,405(前期 25,974 → +1,430、+5.5%)
– 営業利益:1,786(前期 2,117 → △331、△15.7%)
– 経常利益:1,718(前期 2,073 → △355、△17.1%)/経常利益率:約6.3%
– 当期純利益:1,433(前期 1,620 → △187、△11.6%)
– 進捗(対公表予想、2024年6月12日公表)
– 売上高達成率:100.0%(予想 27,400 → 実績 27,405)
– 営業利益達成率:76.0%(予想 2,350 → 実績 1,786)
– 経常利益達成率:74.7%(予想 2,300 → 実績 1,718)
– 当期純利益達成率:86.9%(予想 1,650 → 実績 1,433)
– EBITDA(営業利益+減価償却費):3,764(前期 3,920 → △155、△4.0%)
– 減価償却費:1,978(前期 1,802 → +175、+9.8%)
セグメント別(2025/4期 実績・前期比・特徴)
- 建材
- 売上高:15,090(+6.7%)
- セグメント利益:909(前期 922 → △12、△1.3%)
- 特徴:住宅向け(高級軒天ボード等)が堅調。非住宅はビル工事の遅延で減収。値上げ効果・増収があるも固定費増・在庫影響あり。
- 化成品(合計)
- 売上高:12,315(+4.1%)
- セグメント利益:1,669(前期 1,844 → △174、△9.5%)
- 内訳:
- マグネシウム:売上 10,414(+5.9%) — 海外向けサプリ用途や工業用途で増収。国内 4,506/海外 5,908(海外比率約56.7%)
- セラミックス:売上 1,900(△4.6%) — レーザー向けの需要減により減収
- 収益は増収も固定費増と、セラミックス在庫見直しに伴う廃棄処分の影響で減益
業績の背景分析
- ハイライト・トピックス
- 全社では売上増(+5.5%)だが、利益面は固定費増・減価償却・一部特殊要因等により減益。
- 建材は住宅向け(高意匠軒天ボード、サイディング等)が牽引。非住宅は工事遅延が響く。
- 化成品はマグネシウムが牽引、セラミックスが減収。セラミックスは研究用途の動向に左右される面がある。
- 増減要因(主な寄与)
- 増収要因:建材の価格改定・拡販、マグネシウムの需要増(サプリ・工業用途)、特定製品の販売拡大
- 減益要因:固定費の増加(人件費等)、減価償却費の増加、棚卸資産調整による廃棄処分(セラミックス)、流通・在庫影響、前期の特殊要因(退職給付債務の割引率変更による戻入が前期にあり)
- 競争環境
- 資料では個別の市場シェア数値や競合比較は限定的。セラミックスでは高付加価値領域(大出力レーザー等)の独自技術を強みとしている旨の記載。
- マグネシウムは医薬・サプリ向け品質やFSSC等の認証取得で差別化を図る方針。
- リスク要因(資料より言及・想定される外部要因)
- 米国の関税政策(短期的に受注減の影響、2026上期に一部影響想定)
- 原材料コスト上昇、為替変動、建設工事の遅延(非住宅向け)、サプライチェーンの制約
- CO2固定化製品の市場評価・需要の不確実性(ゼロCO2戦略の商業化リスク)
戦略と施策(中期経営計画 2026/4期〜2028/4期)
- 現在の基本戦略(資料の要旨)
- 社会課題(環境対策等)に対応しつつ持続的成長モデルを構築。社会貢献と利益拡大の両立を目指す。
- 「ゼロCO2(自社工場で排ガスCO2排出ゼロ)」の達成を目標に、排ガスCO2を回収・利用した製品展開(CO2リサイクル)を積極展開。
- セラミックス等のコア技術を活かしハイエンド市場での需要創造。
- AI/ICTや独自のKIP活動(生産性向上)による効率化。
- 資本コストや株価を意識した経営指標の改善(ROE等)。
- 進行中の主要施策・プロジェクト
- CO2リサイクルシステム:2024年に完成・運用開始。2026年度から量産・販売を商業ベースで積極展開予定。
- 2026年春:化成品(炭酸マグネシウム)で展開
- 2026年秋:建材(軒天・ケイカル板)で展開
- 2027年以降:EPD取得等を順次実施
- 2030年:自社工場のゼロCO2実現を目標
- 設備投資:2026/4期 設備投資額計画 2,900百万円(中期で追加投資・アイテム拡充を予定)
- セラミックス:大阪大学レーザー科学研究所との共同研究(レーザー核融合等の新素材開発)
- マグネシウム:FSSC等の認証取得による北米サプリ市場拡大、高付加価値品への販売シフト
- 建材:住宅/非住宅の二部体制で営業強化、差別化商品(高意匠軒天、ラムダ等)の拡販、CO2固定化建材への置換
- セグメント別施策と期待効果
- 建材:高意匠商品や省施工技術でシェア拡大、CO2固定化建材への順次置換で環境訴求
- マグネシウム:海水法等による安定原料確保、粒径・粒形制御による用途拡大(医薬・電線被覆・難燃剤等)
- セラミックス:大型透明セラミックスや蛍光体/レーザー材料でハイエンド用途への展開、研究開発用途の成長期待
将来予測と見通し(2026年4月期 見通し・中期計画)
- 2026年4月期(通期予想:単位 百万円)
- 売上高:28,100(通期実績比 +694、+2.5%)
- 営業利益:2,200(+413、+23.2%)
- 経常利益:2,100(+381、+22.2%)
- 当期純利益:1,500(+66、+4.7%)
- 減価償却費:2,020(+41)
- EBITDA:4,220(+455、+12.1%)
- 設備投資:2,900(計画)
- 配当(予想):年間 46円(配当性向目安 約27.8%)
- 目標・中長期(2026〜2028の目標値・推移)
- 売上高:28,100 → 29,500(2027) → 30,000(2028)
- 営業利益:2,200 → 2,400 → 2,500
- EBITDA:4,220 → 4,800 → 4,830
- 前提・根拠(資料の主な記載)
- 建材:大手ハウスメーカー向け製品拡販
- 化成品:高付加価値酸化マグネシウム等・セラミックス拡販(上期は米国関税影響を織り込むが通期でカバー)
- 損益面:原材料コスト・固定費増は織り込むが、販売数量増・収益改善で増益に転換予定
- マクロ影響
- 為替・原料価格、米国の関税政策、国内住宅着工動向(住宅着工数は業績に影響)、国際的な大出力レーザー研究・投資動向が事業に影響
配当と株主還元
- 配当方針:利益水準、配当性向、内部留保(設備投資資金)等を総合的に勘案して配当を決定
- 配当実績(資料より)
- 2025年4月期(実績):年間配当 44円(配当総額 398 百万円、配当性向 27.8%)
- 2026年4月期(予想):年間配当 46円(配当総額 417 百万円、配当性向 27.8%(予想))
- 特別配当:特別配当の記載はなし(資料上は無し)
製品・サービス(主なもの)
- 窯業系建材
- 高意匠軒天ボード(アルテザート等)、高意匠外壁(アルテミュール)、薄物押出成形セメント板「ラムダ」、ソニックライトパネルNAS(耐火バックボード)等
- サービス:オーダー塗装、小ロット対応、邸別プレカット、プレカット納入等
- 化成品(マグネシウム)
- 酸化マグネシウム(医薬・サプリ原料)、水酸化マグネシウム(難燃剤等)、炭酸マグネシウム(充填剤等)
- 新規製品:高アスペクト比粒子、板状ベーマイト、炭酸マグネシウム製品、重金属吸着材 等
- 化成品(セラミックス)
- YAG(レーザー用)、GOS(極低温冷凍機用/蓄冷材)、蛍光体(Ce:YAG)、シンチレータ、アイソレータ用TGG等
- 研究用途:大型透明・大型化セラミックス(レーザー核融合、宇宙太陽光利用、LiDAR等)
- CO2関連製品
- CO2リサイクルシステムから得た炭酸カルシウム等を用いた「CO2固定化製品」(化成品:炭酸マグネシウム、建材:軒天・ケイカル板など)
- 協業・提携
- 大阪大学レーザー科学研究所との共同研究(レーザー核融合向け新素材開発)
- その他、資格・認証(FSSC等)による市場拡大施策
重要な注記・その他
- 会計方針:資料中に会計方針の大幅変更の記載は見当たらないが、前期に退職給付債務の割引率変更による戻入があり、特殊要因として比較に影響している旨の記載あり。
- リスク(特記事項)
- 米国関税動向、原料価格、建設工事遅延、CO2製品の市場受容性などが業績に影響する旨が言及されている。
- 今後のイベント・重要告知(資料上のスケジュール)
- 2024年:CO2リサイクルシステム完成(運用開始)
- 2025年2月:SBT認定コミットメント実施
- 2026年春〜秋:CO2固定化商品の商業展開開始(化成品→建材)
- 2027年:EPD取得を順次開始予定
- 2030年:自社工場のゼロCO2実現を目標
以上が、提供資料に基づく要点整理です。不明な項目やさらに深い数値分析(例えばEPS、綿密なキャッシュ・フロー内訳、四半期推移など)については元資料の該当箇所または決算短信等をご確認ください。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
銘柄コード | 4026 |
企業名 | 神島化学工業 |
URL | http://www.konoshima.co.jp/ |
市場区分 | スタンダード市場 |
業種 | 建設・資材 – ガラス・土石製品 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.0)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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