1. 企業情報
企業名: セゾンテクノロジー株式会社
証券コード: 9640
概要: セゾンテクノロジーは、システム開発と運用、ソフトウェアパッケージ事業を展開する企業です。主力製品であるHULFTは企業間のデータ連携を可能にするミドルウェアであり、流通業向けのシステムソリューションを提供しています。金融業向けのITソリューション、クラウドサービス、AI/データ管理、ブロックチェーン技術なども提供しています。
設立年月日: 1970年9月1日
代表者: 代表取締役 社長執行役員 葉山 誠
従業員数: 771人
平均年齢: 42.9歳
平均年収: 7,440千円
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内での競争優位性: セゾンテクノロジーは、特に流通業向けのシステムソリューションにおいて高いシェアを持ち、HULFTという強力なデータ連携ミドルウェアを製品として持っています。
課題: 競合他社との差別化や新技術への対応が求められる中、自社の技術革新と製品の継続的なアップデートが課題です。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣が掲げるビジョン: 「世界中のデータをつなぎ、誰もがデータを活用できる社会を作る」というミッションを掲げています。
中期経営計画: 4つのシフト（事業・技術・組織・人材）を推進し、データ連携ビジネスの売上比率を58%に引き上げることを目標としています。
具体的な施策: HULFT Squareなどの開発投資によるデータプラットフォーム事業の強化、リソースシフトやコスト削減によるシステム受託事業の利益改善。
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデル: 主にソフトウェア製品のライセンス販売とシステム開発・運用のサービス提供による収益モデルです。
市場ニーズの変化への適応力: クラウド・AIのニーズ拡大に対応するため、データプラットフォームサービスの強化に投資しています。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向: データプラットフォームサービスの強化に注力しており、特にHULFT Squareの開発投資を行っています。
収益を牽引している製品: HULFTは主力製品であり、データ連携ソリューションの売上比率が高い。
6. 株価の評価
EPS（会社予想）: 98.77円
BPS（実績）: 848.06円
PER（会社予想）: 19.75倍
PBR（実績）: 2.30倍
現在の株価との比較: 現在の株価1,951円に対して、PERは業界平均17.6倍を上回っており、割高感を示しています。
7. テクニカル分析
株価推移: 直近10日間の株価は、1,951円から1,976円の間で変動しています。
高値圏か安値圏か: 50日移動平均1,914.94円、200日移動平均1,816.90円を上回っており、高値圏にあります。
8. 財務諸表分析
売上: 過去12か月で24.3B円（前年比-1.5%）
利益: 営業利益8.9B円、経常利益2.9B円、純利益1.6B円
ROE（実績）: 11.44%
ROA（実績）: 6.65%
過去数年分の傾向: 売上高は横ばい、利益率は改善傾向。
9. 株主還元と配当方針
配当利回り（会社予想）: 4.61%
1株配当（会社予想）: 90円
配当性向: 96.81%
自社株買い: 資料に記載なし
株主還元策: 高配当政策を継続。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の直近の変動傾向: 直近10日間で1,951円から1,976円の間で変動しており、上昇傾向にあります。
株価への影響を与える要因: 主に技術革新による新製品の投資と市場環境の不透明さ。
11. 総評
各分析結果のまとめ: セゾンテクノロジーは、データ連携ソリューションの主力製品であるHULFTを基盤とした事業モデルを持ち、特に流通業向けのシステムソリューションで高いシェアを誇ります。技術革新と新製品の投資により持続可能な成長を目指しています。財務面では健全な財務状況を維持しており、高配当政策で株主還元にも力を入れています。株価は高値圏にあり、技術革新と市場ニーズの変化への適応力が投資家に期待されています。
全体的な見解: 技術革新と新製品への投資により成長が見込める一方で、市場環境の不透明さや競合他社との差別化が投資リスクとなります。株価は割高感を示しており、投資判断には慎重さが必要です。
企業情報
| 銘柄コード | 9640 |
| 企業名 | セゾンテクノロジー |
| URL | https://www.saison-technology.com/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
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