フジオフードグループ本社(2752)企業分析レポート

株価:1,175円(2025/09/17)/市場:東証プライム/業種:小売(外食)

1. 企業情報

  • 概要:関西地盤の外食チェーン運営。大衆セルフ食堂「まいどおおきに食堂」、串揚げ食べ放題「串家物語」、うどん「つるまる」、定食「さち福や」、天ぷら「えびのや」等を国内外で直営・FC展開。
  • 設立:1999年(創業1979年)/本社:大阪市北区/代表者:藤尾政弘
  • 従業員数:474人
  • 事業区分:直営事業、FC事業
  • 店舗数(2025/6末):706店(直営国内388、海外5、委託83、FC国内211、FC海外19)
  • 特徴:多ブランド・マルチフォーマットで全国展開。既存店の改装・商品開発・教育強化と、直営の売却・委託化による「ストック型(FC・ロイヤルティ)比率の拡大」を推進。

2. 業界のポジションと市場シェア

  • ポジション:大衆価格帯の和食・揚げ物・麺類など日常食の領域で、複数ブランドを横展開。全国チェーン大手が競合する中で、関西発のブランド力と多様な業態を持つ点が特徴。
  • 競争優位性(示唆):
    • 多ブランドポートフォリオにより立地特性や顧客層に合わせた展開が可能。
    • FC・委託化を進めることで、固定費圧力の軽減を図る方針。
  • 課題:
    • 食材・エネルギー・人件費の上昇による利益率圧迫。
    • 労働力確保、既存店の競争力維持(改装・メニュー刷新・教育)に継続投資が必要。
    • 為替や観光需要など外部環境要因の変動。

3. 経営戦略と重点分野

  • ビジョン:「大衆というカテゴリーで日本一の外食企業」を志向。
  • 重点施策(決算短信より):
    • 既存店の底上げ(商品開発、販促、教育強化、美装改装)。
    • 直営の売却・営業委託・FC化によるストック型収益へのシフト(FC比率引上げ)。
    • FC加盟開発の強化と支援体制整備。
  • 通期見通し(2025/12期 会社予想):売上+3.1%を見込む一方、営業・純利益は減益見込み(コスト上昇・一時要因等を織込み)。

4. 事業モデルの持続可能性

  • 収益モデル:直営の物販・飲食売上が売上の大宗、FCは加盟金・ロイヤルティ等のストック収益。FCは相対的に利益率が高く、資本効率改善に資する構造。
  • 適応力:
    • 既存店の改装・商品力強化・オペレーション改善で需要変化に対応。
    • FC/委託化により固定費負担の平準化を志向。
  • 留意点:コストインフレと人件費上昇が継続しており、価格改定・ミックス改善・省人化等の打ち手が収益性に影響。

5. 技術革新と主力製品

  • 主力ブランド:「まいどおおきに食堂」「串家物語」「つるまるうどん」「さち福や」「えびのや」等。
  • 開発動向:決算短信に基づくと、商品開発・販促・教育強化と既存店改装を継続。独自技術の明示記載はなし(一般的なオペレーション改善・店舗改装中心)。

6. 株価の評価(バリュエーション)

  • 株価:1,175円/時価総額:約602億円
  • 会社予想EPS:0.89円(中間短信記載)→ 予想PER:約1,320倍(公表値:1,335倍)
  • 直近12カ月EPS(参考):約1.65円 → トレーリングPER:約712倍
  • BPS(実績):166.62円 → PBR:約7.05倍
  • 参考指標:業界平均 PER 21.3倍、PBR 1.8倍
  • 売上高(LTM)約315億円 → PSR約1.9倍(時価総額/売上)
  • 参考EV/EBITDA(概算):約40倍(EV≒582億円、EBITDA≒14.4億円)
  • 補足:低EPS水準がPERを押し上げている。PBRは業界平均を上回る水準。

7. テクニカル分析

  • 52週レンジ:1,036円~1,406円(年初来高値1,252円)
    • 現在値は52週安値比+約13%、52週高値比-約16%、年初来高値比-約6%付近。
  • 移動平均:50日線=1,139円、200日線=1,161円
    • 株価は50日線・200日線の双方を上回る一方、50日線<200日線で長期は中立~持ち直し局面のサイン。
  • 出来高:10日平均13.6万株、3カ月平均20.6万株に対し当日8.3万株と低めで、短期モメンタムは限定的。
  • 信用動向:信用倍率0.28倍(売り長、買残141千株/売残505千株)。

8. 財務諸表分析

  • 売上高(通期実績推移):254億円(2021)→265億円(2022)→298億円(2023)→313億円(2024)と増加。
  • 利益:
    • 営業利益:2021-22は赤字、2023年黒字転換、2024年は約12億円。2025年上期は2.5億円(前年同期比▲62.6%)。
    • 2025年通期予想は営業利益6.17億円、純利益0.45億円。
  • 収益性(LTM参考):営業利益率▲1.6%(指標値)、純利益率0.25%(低水準)。
  • ROE/ROA:
    • 2024年度実績ROE:9.19%(開示値)
    • 直近12カ月:ROE 1.52%、ROA 2.12%(指標値)と低下傾向。
  • キャッシュフロー(2025年上期):
    • 営業CF+4.9億円、投資CF▲24.2億円(有価証券・信託受益権取得等)、財務CF+10.5億円。
    • LTM営業CF:約17.6億円、LTMレバードFCF▲2.3億円。
  • 財政状態:
    • 現金同等物:約118.8億円、総有利子負債:約118.8億円(6/30時点、ほぼ相殺水準)。
    • 流動比率:2.46倍、自己資本比率:31.5%(前期末32.6%)で流動性は確保。
    • D/E(指標):約139%(算式により解釈差あり、参考値)。

9. 株主還元と配当方針

  • 配当:期末3円(会社予想)→ 予想配当利回り約0.26%。
  • 参考:トレーリング配当性向約122%(データ提供値)。単純試算で予想EPS0.89円に対する配当3円は100%超の水準。
  • 自社株買い:開示情報中に記載なし(期中の発行済・自己株数は大きな変動なし)。

10. 株価モメンタムと投資家関心

  • 直近10日:1,150円台から1,170円台でのボックス推移。ボラティリティは低め。
  • 52週変化率:▲12.99%(指標値)。市場平均との連動性(β):0.04と低い。
  • 流動性:出来高は直近低下傾向(10日平均<3カ月平均)。
  • 持株構成:インサイダー保有44.41%、機関投資家保有13.69%、フロート約3,059万株。主要株主にサッポロビール、伊藤忠商事等(資本業務的な関係性の詳細は未記載)。

11. 総評

  • 事業面:多ブランド・全国展開で日常食需要に対応。既存店の改装・商品力向上とFC/委託化推進により、収益の安定性向上を目指す方針。
  • 収益性:売上は回復傾向ながら、コスト上昇・人件費で営業利益率は低位。2025年は一時要因もあり減益見通し。
  • 財務・CF:流動性は確保、ネットの現金・借入は概ね均衡。投資CFの拡大によりLTMのレバードFCFは小幅マイナス。
  • バリュエーション:PER・PBRは業界平均比で高位。低EPS水準が指標を押し上げている点に留意。
  • テクニカル:株価は50日・200日線上にあり短期は持ち直し基調も、出来高は細り気味。52週レンジの中間~やや下寄り水準。
  • リスク要因:原材料・エネルギー・人件費の上昇、為替・消費動向、出退店・減損、労働力確保等。

企業情報

銘柄コード 2752
企業名 フジオフードグループ本社
URL http://www.fujiofood.com/
市場区分 プライム市場
業種 小売 – 小売業

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このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.0)」によって自動生成されました。

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By シャーロット

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