TDCソフト(4687)企業分析レポート(プライム)
最終更新:2025-09-17/株価:1,364円/単元:100株
注意:本資料は公開情報に基づく一般的な企業分析です。投資助言は行いません。数値は連結・会社予想の混在があり、出所により差異が生じる場合があります。
1. 企業情報
- 概要
- 独立系SI(システムインテグレーター)。金融・流通向けの業務アプリ開発に強み。アジャイル(Scrum/SAFe)、UX、クラウド、セキュリティ、AIコンサル~開発・運用までを提供。
- 自社プロダクト(クラウド/SaaS)を育成中:Styleflow(Webフォーム生成)、Meepa/BP-LINKS(EDIクラウド)、M-check+(ストレスチェック)、HuTaCT(タレントマネジメント)、Trustpro(開発基盤)、HANDyTRUSt(業務報告)、MoobizSync(Salesforce連携)等。
- 事業セグメント(売上構成、2025.3期)
- ITコンサル&サービス:18%
- 金融ITソリューション:44%
- 公共・法人ITソリューション:27%
- PF(プラットフォーム)ソリューション:12%
- 従業員数:2,300名、平均年齢36.0歳、平均年収619万円
- 財務安全性:自己資本比率 73.8%(短信1Q末 75.4%)、流動比率 約3.6倍(1Q)
2. 業界のポジションと市場シェア
- ポジション
- 大手SI(TIS、NRI、SCSK等)と比べ規模は中堅。独立系かつ金融領域のドメイン知見・アジャイル/クラウド人材に強み。
- 競争優位性
- 金融・流通の業務深耕、アジャイル開発ノウハウ、自社クラウド製品群による提案幅の広さ。
- 課題
- 人材獲得・定着コストの上昇、単価競争、プロジェクトの採算管理。自社SaaSのスケールには先行投資や販路強化が必要。
- 市場シェア
- 公開情報から定量シェアは不明。大手が広範囲を占める中、特定ドメインでの専門性が差別化要素。
3. 経営戦略と重点分野
- 方針(開示情報・事業の注力分野より整理)
- 金融・公共/法人向け基幹システムの継続深化と、アジャイル/クラウド・AI領域の拡大。
- クラウド対応の自社製品・SaaSの育成(売上のリカーリング化)。
- 人材投資(育成・採用)と生産性向上(開発基盤、アジャイル手法の内製化・外販)。
- 2026年3月期(会社計画)
- 売上高 480億円、営業利益 51億円、親会社株主帰属利益 35.2億円、EPS 74.67円(短信より)
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル
- 受託開発・保守運用のストック/フロー併存型。金融領域は長期取引・継続保守が多く、安定性に寄与。
- 自社SaaSが拡大すれば、売上の継続性・総利益率の改善余地。
- 適応力
- アジャイル/クラウド・セキュリティ・AI等の需要増に合致。人材の量・質確保が鍵。価格転嫁・契約設計で原価上昇に対応できるかが利益率に影響。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発
- アジャイル(Scrum/SAFe)導入支援、UXデザイン、セキュリティ、AIコンサル~実装の一体提供が特徴。
- 収益牽引
- 金融ITソリューションが中核(売上比率44%)。クラウドSaaS(EDI、HR、ヘルスケア等)は成長投資段階。
6. 株価の評価(バリュエーション)
- 現在株価:1,364円
- 会社予想PER:18.27倍(EPS 74.67円ベース)
- 実績PBR:3.11倍(BPS 439.14円)
- 業界平均との比較(参考)
- PER:18.27倍 vs 業界平均 23.2倍
- PBR:3.11倍 vs 業界平均 2.3倍
- 参考指標
- TTM P/E(概算):約18.7倍(TTM EPS 72.85円)
- EV/EBITDA(概算):約10.6倍(時価総額685億円、現金147.6億円、負債7.5億円、EBITDA約51.3億円)
- PSR(売上倍率):約1.5倍(LTM売上455.5億円)
※ 配当は会社予想 年間30円(配当利回り約2.2%)。他データソースの「Forward 57円」は本分析では未採用。
7. テクニカル分析(短期)
- トレンド位置
- 50日線:1,341円、200日線:1,344円。株価は両移動平均を小幅上回る水準。50日線≒200日線で中立寄り。
- 価格レンジ
- 年初来高値:1,596円(現状比約-14.5%)
- 年初来安値:1,008円(現状比約+35.3%)
- 直近10日:1,352~1,395円でのレンジ推移が中心で方向感は限定的。
- 出来高
- 本日出来高 4.23万株(3カ月平均 5.38万株を下回る)。モメンタムは強くはない。
- 信用需給
- 信用買残 5.52万株、売残 0.60万株、信用倍率 9.20倍。需給は買い長。
8. 財務諸表分析
- 成長性(連結)
- 売上高(百万円):30,925(2022)→35,243(2023)→39,698(2024)→44,418(2025)と増加傾向(3年CAGR約12-13%)。
- 営業利益(百万円):2,967→3,459→3,808→4,773(CAGR約17%)。営業利益率は約9.6%→約10-11%へ改善。
- 収益性
- LTM 営業利益率 約11.1%、純利益率 約8.1%。
- ROE:実績 17.44%(一部データではLTM 19.0%)、ROA:約11.8%。
- 効率性・安全性
- 自己資本比率 約74-75%、流動比率 約3.6倍と安全性高め。
- 総資産回転率(1Q年率換算は参考値)改善傾向。
- キャッシュフロー・資本構成
- 現金同等物 147.6億円、総有利子負債 7.5億円と実質ネットキャッシュ。
- EBITDA 約51億円で投資余力あり。
- 四半期動向(2026年3月期1Q)
- 売上 +11.1%、営業利益 +15.9%、純利益 +33.6%(前年同期比)。利益率改善。
9. 株主還元と配当方針
- 配当
- 前期実績:27円、今期会社予想:30円(期末一括)。
- 予想配当性向:約37%(出所データ)。
- 自社株
- 自己株式保有比率 4.75%(実施の有無・時期の詳細は本データからは不明)。
- 体制
- インサイダー保有 34.9%、機関保有 17.0%、従業員持株会 7.97%。安定株主が一定比率。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- モメンタム
- 直近はレンジ内での小幅な値動き。年初来では+約15%(52 Week Change)。
- ベータ 0.59で市場感応度は相対的に低い。
- イベント
- 2026/3/30 権利落ち予定(会社データ)。決算発表は年4回だが次回具体日は要確認。
11. 総評
- 事業概況
- 金融領域に強い独立系SIで、アジャイル/クラウド・AIの需要取り込みと自社SaaS育成が進行。受託×保守×SaaSのミックスで安定性と成長性の両立を志向。
- 業績・財務
- 売上・利益は中期的に増加、利益率も改善。ネットキャッシュ・高自己資本比率で財務健全性は高い。
- バリュエーション
- PERは業界平均を下回り、PBRは平均を上回る水準。成長性とROEの水準、無形資産・人材投資を織り込んだ評価と解釈可能。
- 株価・需給
- 短期的にはレンジ推移で方向感は中立。信用買い長はボラティリティ要因となり得る。
- 留意点
- 人件費上昇・採算管理、案件遅延リスク、SaaS拡大の先行費用、顧客業況の変動等。配当は期末一括のため配当取りの季節性に注意。
出所
– 提供データ(株価・財務・短信要約・株主情報・各種指標)に基づき作成。数値は原文基準(百万円等)を踏襲し一部概算を含みます。
企業情報
銘柄コード | 4687 |
企業名 | TDCソフト |
URL | http://www.tdc.co.jp/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
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このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.0)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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