7383 ネットプロテクションズホールディングス 分析レポート(プライム)
注:本資料は提供データに基づく事実整理であり、投資助言は行いません。不明点は「–」としています。
1. 企業情報
- 概要:後払い決済(BNPL)を中核とする決済ソリューション専業。B2C向け「NP後払い」「NP後払いair」「atone」、海外(台湾)「AFTEE」、B2B向け「NP掛け払い」を展開。2000年に事業開始、ホールディングス体制は2018年設立。本社:東京都千代田区。
- 事業:単一セグメント(決済ソリューション100%)
- 特徴:
- B2C後払いの先駆けで、長年の与信・回収ノウハウと広い加盟店基盤を保有
- B2B掛け払い(企業間決済)も注力し、高いプレゼンス
- 株主構成(上位):リコーリース、アドバンテッジパートナーズ(各ファンド)、JCB、信託銀行、SBI証券など
- 注記:提供情報に「ORIXの子会社」との記載がありますが、直近の大株主構成からは親子関係は確認できません。
2. 業界のポジションと市場シェア
- ポジション:
- B2C後払いの先行企業として高い知名度
- B2B掛け払い(NP掛け払い)は業界上位の規模(会社説明等の文脈)
- 競争優位性:
- 長期運営で蓄積した与信モデル・回収体制
- 加盟店ネットワークの広さと導入実績
- B2CとB2B双方をカバーし、GMVの分散が進む
- 課題:
- 規制・ガイドライン動向や景気/消費動向の影響を受けやすい
- 貸倒関連費用の四半期ブレ(IFRSのECL見積り)により利益変動
- 大手決済事業者・カード会社・フィンテック各社との競争
3. 経営戦略と重点分野
- ビジョン/基本方針(開示要旨の整理):
- 成長基盤のB2Cに加え、B2B・atone・NP後払いairの拡大でGMV・収益性を高める
- 与信精度・回収効率の継続改善、システム開発投資(無形資産)でスケール
- 重点:
- B2B:働き方改革・請求業務DX需要を取り込み、既存大手のGMV拡大+新規加盟店の稼働促進
- B2C:NP後払いは安定成長、役務向け「NP後払いair」や「atone」が伸長
- 海外:AFTEE(台湾)等、選択的に展開
- 業績見通し(会社予想、訂正反映):
- 2026/3期 通期 営業収益 25,500百万円、営業利益 2,840百万円、親会社帰属利益 1,580百万円、GMV 749,000百万円
- 1Qは計画超で、上期・通期見通しを上方修正(増減率表記の訂正あり)
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル:加盟店からの手数料収入が中心(GMV連動)。与信・回収体制の精度向上で損失率の抑制とマージン向上を目指す。
- 適応力:
- 単一セグメントだが、B2C/B2B/海外に分散し、需要変化に対応
- 非GAAPでKPI(GMV・売上総利益・EBITDA)を開示し、運営効率の透明性向上
- リスク:
- マクロ環境、貸倒費用の変動、資金繰り(加盟店支払とユーザー回収のタイムラグ)、規制動向
5. 技術革新と主力製品
- 主力:
- B2C:NP後払い、NP後払いair、atone
- 海外:AFTEE(台湾)
- B2B:NP掛け払い
- 技術/独自性(一般論の整理):
- 長年の取引データに基づく与信スコアリングと回収オペレーション
- システム開発投資(1Q投資CFは主に無形資産取得)で可用性・審査速度を改善
- 収益牽引:
- 1Q営業収益構成比:NP後払い他 約68%、B2B 約22%、atone 約10%
- 売上総利益はNP後払い他が約70%寄与、B2Bが約24%
6. 株価の評価(相対比較)
- 株価:922円、時価総額:約916億円
- EPS:
- 会社予想EPS:15.91円 → 予想PER ≒ 57.9倍
- 過去12か月EPS:13.72円 → トレーリングPER ≒ 67.2倍
- BPS:198.87円 → PBR ≒ 4.64倍
- 業界平均(提供値):PER 10.3倍、PBR 0.9倍
- 単純比較(算術例):
- PER平均適用の概算株価水準:15.91円×10.3倍 ≒ 164円
- PBR平均適用の概算株価水準:198.87円×0.9倍 ≒ 179円
- コメント:同社は成長期待や事業特性を背景に、業界平均に比べ高い倍率で取引されている状況が確認できる(評価の良否は示しません)。
7. テクニカル分析(短期)
- 位置:52週高値 946円に接近(終値は922円、約-2.5%)、52週安値 285円を大きく上回る
- トレンド:50日移動平均 786円、200日移動平均 561円 → 価格は両線を上回り上昇トレンド
- 出来高:3カ月平均 146万株、直近10日平均 107万株。9/11に出来高増を伴う上昇後、900円台で推移
- 信用動向:信用買残 834万株、信用倍率 17.79倍と買い超過。需給の影響に留意
- 値幅制限:747~1,047円
8. 財務諸表分析
- 売上・利益(IFRS、百万円)
- 売上収益:2022/3 18,665 → 2023/3 19,329 → 2024/3 20,844 → 過去12か月 23,031
- 営業利益:2022/3 897 → 2023/3 -406 → 2024/3 -628 → 過去12か月 2,102(黒字転換)
- 親会社帰属利益:2022/3 235 → 2023/3 -443 → 2024/3 -828 → 過去12か月 1,350
- 収益性(過去12か月ベース)
- 営業利益率 12.46%、純利益率 7.05%、EBITDA 約42~43億円
- ROE 8.88%(実績7.32%)、ROA 2.28%
- キャッシュフロー(過去12か月)
- 営業CF 106.6億円、レバードFCF 91.4億円と強い
- 1Q累計でも営業CF+34.9億円(前年はマイナス)に改善
- 財政状態(2025/6/30)
- 総資産 790.9億円、自己資本比率 約25%(実績27.1%)
- 現金等 201.1億円、総有利子負債 103.5億円(ネットキャッシュ基調)
- 流動比率 1.09、現金比率 ≈0.37
- 指摘点:
- BNPLの性質上、売掛・立替と資金回収のタイミングで運転資金が変動しやすい
- 貸倒関連費用の期ズレが利益に影響
9. 株主還元と配当方針
- 配当:会社予想 年間0円(配当利回り0%)、配当性向0%
- 自社株買い:–(開示なし)
- 方針:成長投資を優先する姿勢がうかがえる(評価は控えます)
10. 株価モメンタムと投資家関心
- モメンタム:52週騰落 +164.6%、株価は上昇基調。年初来高値圏で推移
- ボラティリティ:Beta 1.40、信用買い優勢で短期の値動きが振れやすい可能性
- 関心材料:
- 1Qの実績が期初想定を上回り、会社予想を上方修正(増減率表記の訂正あり)
- B2B・atone・NP後払いairの伸長、GMV増加
- 大口株主(投資ファンド等)の動向は需給に影響を与えうる
11. 総評(事実整理)
- 収益面では、2024/3期の赤字から足元は黒字転換・増益基調。1Qは売上収益+17.7%、営業利益+180.9%と改善が確認でき、通期見通しも上方修正済み。
- 事業ポートフォリオは、成熟度が高いB2C後払いに加え、B2B掛け払いとatone/後払いairが成長ドライバー。GMVと売上総利益の拡大が続いている。
- 財務はネットキャッシュ基調で営業CFが強い一方、自己資本比率は25%前後、流動比率は約1.1倍とBNPL特有の資金繰り管理が重要。
- 株価は移動平均線上で推移し高値圏。バリュエーション指標(PER・PBR)は業界平均比で高めの水準で取引されていることが確認できる(良否の判断は示しません)。
- 主な留意点は、貸倒費用の変動、マクロ/規制動向、信用需給の偏り。KPI(GMV等)の進捗と与信・回収の質に注目が集まりやすい。
データ出所・補足
– 提供の決算短信要約(2026年3月期1Q、訂正開示を含む)、財務・株価・指標データ(過去12か月、直近四半期等)
– 本レポートは事実の整理に努めていますが、最新の原文開示・注記の確認を推奨します。
企業情報
銘柄コード | 7383 |
企業名 | ネットプロテクションズホールディングス |
URL | https://corp.netprotections.com/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 金融(除く銀行) – その他金融業 |
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このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.0)」によって自動生成されました。
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