SBIグローバルアセットマネジメント(4765)企業分析レポート
株価: 640円(2025-09-22) 市場: 東証プライム 業種: サービス業(情報通信・サービスその他)
– 企業情報
– 事業内容: アセットマネジメント(運用受託・投資顧問・公募/私募投信、指数連動投信/ETF 等)と、ファイナンシャル・サービス(投信・金融情報の評価/データ提供、資産運用関連ツールの開発・提供)が柱。SBIホールディングス傘下。旧モーニングスター(2023年3月に現社名へ)。
– 連結事業(構成比/営業利益率): アセットマネジメント 84%(営業利益率概ね20%台)、ファイナンシャル・サービス 16%(同1桁〜10%台)
– 海外展開: 米国Carret Asset Management 等を含む。海外売上比率 17%(2025.3期)
– 特徴: 金融機関向け運用受託・投信データ/Ratings・セミナー等に加え、指数連動投信・公募投信でのAUM拡大。SBIグループの顧客基盤やチャネルとのシナジーを活用。
– 業界のポジションと市場シェア
– ポジション: 大手総合AM(野村/大和/日興等)や外資系(ブラックロック等)に比べ規模は中堅クラス。公募投信の純流入が長期継続(70カ月連続、会社開示)し、AUMは過去最高圏(7.01兆円、前年同期末比+8.1%)。
– 競争優位性:
– グループ内チャネル(ネット証券等)との連携による販売・情報発信力
– データ・レーティング事業の知見(旧モーニングスター)を製品設計や販促に活用
– 海外運用会社の取り込みによるラインナップ拡充
– 課題:
– AM業界全体の信託報酬率(手数料)低下圧力
– 市場環境・為替・資産価格にAUM/収益が左右されやすい構造
– 大型パッシブ/ETF市場ではグローバル大手との価格競争
– 経営戦略と重点分野
– ビジョン/方向性(公表情報の範囲):
– グローバルAMプラットフォームの拡張(海外運用会社の活用、商品多様化)
– 公募投信・指数連動投信の継続拡大と運用残高の積み上げ
– 地域金融機関向けを含む資産運用関連ツール/受託開発の拡充
– 重点施策(直近1Qの示唆):
– 公募投信の純流入継続、AUM拡大
– ファイナンシャル・サービスでは受託開発等の受注増
– 営業外収益(分配金、暗号資産売却益等)も取り込み、経常利益を補完
– 中期計画の数値目標: 具体的な通期予想/中計数値は未開示(—)
– 事業モデルの持続可能性
– 収益源: 信託報酬等の反復的フィー収入が基盤。スケールメリットが働く一方、フィーレート低下や市場下落局面の逆風に留意。
– 多角化: データ提供・コンサル・ツール開発、海外運用会社による通貨・資産分散で景気循環に対する耐性を補強。
– 適応力: パッシブ/低コスト商品の拡充、デジタル/ウェルステック領域の活用で顧客ニーズ変化に対応。
– 技術革新と主力製品
– 技術/独自性:
– 投信評価・データベース、レーティング基盤(旧モーニングスター由来)の保有
– 地銀等向けの資産運用支援ツール・受託開発
– 主力プロダクト:
– 公募投信・指数連動投信(SBIブランドのインデックス/バランス等)
– 海外AM(Carret等)によるアクティブ/オルタナティブ戦略の補完
– ファンドデータ/レポートサービス
– 株価の評価(バリュエーションの目安)
– 前提: 株価 640円、EPS(LTM)18.37円、BPS 159.99円、時価総額 約660億円
– 指標:
– PER(実績, LTM): 約34.8倍(=640/18.37)
– PBR(実績): 約4.0倍(=640/159.99、会社公表4.01倍と整合)
– PSR: 約5.7倍(=時価総額659.99億/売上115.7億)
– EV/EBITDA: 約22.5倍(概算: EV≈632億、EBITDA≈28.1億)
– 参考比較: 業界平均 PER 17.0倍、PBR 1.8倍。相対的にプレミアム水準に位置する傾向。
– 補足: 配当は市場データ上「年間22円・利回り約3.45%」の表記がある一方、会社予想は未定(決算短信記載)。配当性向(実績ベース)は約120%と高めで、持続性は今後の利益水準に依存。
– テクニカル分析(短期)
– 位置づけ: 52週レンジ 554–732円の中位(640円)。年初来高値からは調整、安値からは反発後のもみ合い。
– トレンド系: 50日線 ≈640円、200日線 ≈656円。株価は50日線付近、200日線をやや下回り、方向感は中立〜やや弱め。
– モメンタム: 直近10日で戻り鈍化、出来高は3カ月平均並み。信用倍率 2.31倍、売残増(前週比+12.9千株)・買残小幅減で短期はやや上値重さの示唆。
– 財務諸表分析
– 成長(売上/利益):
– 売上高(LTM): 115.7億円(YoY +14.1%)。3年で 81.2→87.5→101.4→115.7億円と増収基調。
– 営業利益(LTM): 22.7億円(前年比増、営業外収益増も寄与)。
– 2023/3期は一過性項目が大きく、純利益が一時的に膨らんだ点に留意(分析は平常化ベースを重視)。
– 収益性:
– 粗利率 ≈49%、営業利益率(LTM)18.0%、EBITDAマージン ≈24%、純利益率 ≈14.5%。
– ROE 10.6%(実績)、ROA 7.8%。
– 安全性/流動性:
– 自己資本比率 83.5%、流動比率 2.61倍、D/E 約1%と保守的。
– 現金同等物 約29.1億円、総資産 168.9億円、負債 24.0億円程度(1Q末)。手元流動性は十分。
– キャッシュフロー/その他:
– 1Qは配当・納税で現金減(会社開示)。四半期CF計算書は未作成(注記)。
– 株主還元と配当方針
– 実績(参考): 2025年3月期 年間配当 22円(利回り約3.45%)。
– 2026年3月期: 期末配当予想は未定(決算短信)。市場コンセンサス表記は22円だが確定情報ではない。
– 配当性向: 実績ベースで約120%(一過性を除くと高水準)。今後の利益進捗や方針開示に依存。
– 自社株買い: 公開情報の範囲では特段の実施記載は—。
- 株価モメンタムと投資家関心
- ボラティリティ/流動性: Beta 0.14と低位。出来高は日量10万株前後、浮動株は約3,187万株と限られ、需給の影響を受けやすい場面も。
- 投資家属性: インサイダー保有比率56%と高く、機関投資家保有は限定的(約4.6%)。
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近時要因: 公募投信の純流入持続、1Qで営業外収益が利益補完。配当予想未定や市場環境(株式・金利・為替)の変動が株価の短期変動要因。
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総評
- 収益基盤はAUMに連動したフィーモデルで安定性があり、データ/ツール事業と海外運用会社により分散が効いている。公募投信の純流入継続やAUM過去最高圏はポジティブなファンダメンタル。
- 一方、バリュエーションは業界平均比でプレミアム水準にあり、手数料率低下圧力や市場環境の変動に対する感応度、配当予想未定(実績の配当性向は高め)などは注視ポイント。
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財務体質は極めて健全で、事業拡大や市場変動に対する耐性を高める余地がある。
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企業スコア(S/A/B/C/D)
- 成長性: A
- 根拠: LTM売上成長率 約+14%、3年CAGR約+12%と増収基調。一過性損益を除外しても拡大。
- 収益性: B
- 根拠: 営業利益率 約18%、EBITDAマージン約24%、純利益率約14%。AM業界としては標準〜良好水準だが、同業上位に比べて突出した水準とは言い切れないため中立評価。
- 財務健全性: S
- 根拠: 自己資本比率83.5%、流動比率2.61倍、D/E約1%と極めて健全。
参考データ/数値
– 時価総額: 659.99億円、発行済株式数: 102,801,743株
– LTM 売上高: 115.7億円、営業利益: 22.7億円、純利益: 16.5億円
– ROE: 10.55%、ROA: 7.78%、BPS: 159.99円、EPS(LTM): 18.37円
– 配当(参考): 年間22円(利回り約3.45%)、Ex-Dividend: 2025/3/28
– 52週高安: 732円 / 554円、50日移動平均: 640円、200日移動平均: 656円
– 信用倍率: 2.31倍(買残21.1万株、売残9.1万株)
注記
– 本資料は提供データに基づく客観的な企業分析であり、投資助言を目的としたものではありません。未開示・不明な項目は「—」としています。配当・業績見通しは会社開示を優先してご確認ください。
企業情報
銘柄コード | 4765 |
企業名 | SBIグローバルアセットマネジメント |
URL | https://www.sbiglobalam.co.jp/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
関連情報
証券会社
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.1)」によって自動生成されました。
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