株式会社アクシスの企業分析レポートを、個人投資家向けに以下の通りまとめました。

1. 企業情報

株式会社アクシスは、1991年に設立された東京都港区に本社を置く企業です。主な事業内容は、コンピューターシステムの開発、販売、研究、コンサルティング、運用管理です。事業は大きくシステムインテグレーション事業とITサービス事業の2つに分かれています。特に、業務アプリケーションの設計開発および運用保守、位置情報システムやインフラシステムの設計構築に強みを持っています。金融機関や公的機関向けのシステム構築を主体としており、車両の位置情報把握クラウドサービスなども提供しています。

2. 業界のポジションと市場シェア

同社は、金融機関、公的機関、交通、製造、医療、流通といった多岐にわたる産業分野および政府・電力セクター、航空関連分野にシステムインテグレーションサービスを提供しています。特定の市場シェアに関する具体的なデータは提供されていませんが、金融・公的機関向けを主体とするセグメント戦略は、安定した顧客基盤を構築する上で競争優位性となり得ます。また、クラウドサービス「KITARO」やAIを活用したOCRサービス「AxIsOCR」といった独自ソリューションも提供しており、専門性と技術力を基盤とした競争力を有していると考えられます。

3. 経営戦略と重点分野

同社は中期経営計画「Vision2027」において、以下の3つの要旨を掲げています。
– デジタル社会で成長性の高い技術・サービス提供
– 生産性の高い事業構築による高収益化
– 社会還元と課題解決による存在価値向上

これらの実現に向け、先端技術の吸収、人材の採用・育成、営業体制の強化、クラウド・ネットワーク領域の組織新設などを具体的な施策として推進しています。2025年12月期中間期決算では、この中期方針に沿った取り組みが継続されている旨が示されています。

4. 事業モデルの持続可能性

同社の主力事業であるシステムインテグレーションは、金融機関や公的機関といった安定的な顧客基盤を持つことから、比較的持続性の高い事業モデルであると考えられます。また、ITサービス事業では、スマート受付サービス「KITARO」や債権回収業務の基幹システム「Servive」などの自社サービスを展開しており、ストック型収益の獲得にも注力しています。市場ニーズの変化への適応としては、クラウド・ネットワーク部門の新設やDX推進加速ソリューションの提供により、デジタル変革の需要に対応する姿勢が見られます。IT投資市場は堅調に推移するとの見方がある一方で、物価上昇や海外政策動向などの不確実性も考慮する必要があります。

5. 技術革新と主力製品

同社は技術開発に注力しており、特に以下の主力製品・サービスを提供しています。
* KITARO:IoTを活用したスマート受付サービスおよび運行管理サービス。
* Servive:債権回収業務の基幹システム。
* Parthenon:請求/回収、交通管理、調査分析、データ管理などの機能を持つシステム。
* AxIsOCR:AI技術を用いて手書き書類や帳票の文字を読み取り、デジタル化するOCRサービス。
* BizFront:業務システム画面の入力フィールドに機能を追加するUI改善ツール。

これらの製品は、社会インフラや金融機関などの特定のニーズに対応するものであり、独自の技術力を活かしたソリューションです。クラウド・ネットワーク領域の強化や最新技術の導入により、サービス提供範囲の拡大を目指しています。

6. 株価の評価

現在の株価1,745.0円に対し、会社予想EPSは149.92円であるため、PER(会社予想)は11.64倍です。実績BPSは869.42円であるため、PBR(実績)は2.01倍です。
業界平均PERは17.6倍、業界平均PBRは1.6倍と比較すると、現在のPERは業界平均よりも低く、PBRは業界平均よりも高い水準にあります。

7. テクニカル分析

現在の株価は1,745.0円です。年初来高値は1,768円、年初来安値は1,192円です。直近の移動平均線では、50日移動平均線が1,603.80円、200日移動平均線が1,504.30円であり、現在の株価は短期・中期の移動平均線を上回る位置にあります。直近10日間の株価推移を見ると、概ね上昇基調にあり、特に9月中旬以降は高値圏で推移している様子が伺えます。

8. 財務諸表分析

売上・利益の推移(年度別)

  • 売上高:2021年47.7億円から過去12か月で77.0億円へ継続的に増加しており、成長傾向にあります。2025年12月期通期予想も85.9億円と増収を見込んでいます。
  • 営業利益:売上高と同様に、2021年5.0億円から過去12か月で8.0億円へと増加傾向にあり、収益性も向上しています。2025年12月期通期予想も9.2億円と増益を見込んでいます。
  • 粗利益率:過去12か月で約24.6%です。
  • 営業利益率:過去12か月で約10.3%です。2025年中間期も10.8%と、安定した収益性を維持しています。
  • ROE(実績):18.18%と高い水準にあり、株主資本を効率的に活用して利益を生み出している状況です。

キャッシュフロー

  • 営業活動によるキャッシュフローは継続してプラスであり、安定した資金創出力があることを示しています。
  • 投資活動によるキャッシュフローは小幅なマイナスであり、大規模な投資は控えめです。
  • 財務活動によるキャッシュフローのマイナスは主に配当金の支払によるものです。

財務健全性

  • 自己資本比率(実績):74.7%(2025年中間期は75.9%)と非常に高く、財務基盤が強固であることを示しています。
  • 流動比率(直近四半期):3.26と高く、短期的な支払能力に優れています。
  • 流動資産:現金預金が総資産の多くを占めており、豊富な手元流動性を確保しています。
  • D/Eレシオ(直近四半期):7.23%と非常に低く、借入金が少なく健全な財務状況です。

9. 株主還元と配当方針

会社予想の1株配当は45.00円であり、現在の株価に基づく配当利回りは2.58%です。予想配当性向は25.87%です。中間配当は0円で、期末配当にて年間45.00円を予定しています。中期経営計画には社会還元が掲げられており、配当による株主還元を重視していることが伺えます。また、自己株式を保有していることから、過去に自社株買いを実施した実績があると考えられます。

10. 株価モメンタムと投資家関心

直近10日間の株価は上昇傾向にあり、年初来高値に迫る水準で推移しています。出来高は日によって変動がありますが、比較的高い関心が寄せられている日もあります。信用取引の状態を見ると、信用買残が信用売残を大きく上回っており、信用倍率も高水準です。これは株価上昇への期待が強いことを示唆する一方で、将来的な需給変化による影響にも留意が必要です。

11. 総評

株式会社アクシスは、システムインテグレーションを主軸に、金融機関や公的機関といった安定した顧客基盤を持つITサービス企業です。売上高、営業利益ともに堅調な成長を続けており、強固な財務基盤と高い自己資本比率が特徴です。中期経営計画「Vision2027」に基づき、デジタル社会における技術・サービス提供、高収益化、社会貢献を目指しており、クラウド・ネットワーク領域の強化や先端技術の吸収に積極的です。株価については、PERは業界平均を下回りますが、PBRは業界平均を上回っており、直近の株価は上昇傾向にあります。安定した事業基盤と成長への取り組み、健全な財務状況、そして株主還元への意識が見られます。

12. 企業スコア

  • 成長性:A
    • LTM売上成長率約17.0%、3年CAGR約17.4%と、継続的な売上成長が見られ、中間期、通期予想も増収を見込んでいます。
  • 収益性:A
    • 過去12か月の営業利益率は約10.3%(中間期も約10.8%)であり、ITサービス業界において安定した収益力を有していると判断できます。ROEも18.18%と高い水準です。
  • 財務健全性:S
    • 自己資本比率74.7%(中間期75.9%)、流動比率3.26、D/E比率7.23%と、非常に健全な財務状況を維持しており、盤石な財務基盤を有しています。

企業情報

銘柄コード 4012
企業名 アクシス
URL https://www.axis-net.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業

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このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.2)」によって自動生成されました。

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By ジニー

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