2024年度決算説明資料
決算説明まとめ(Markdown)
以下は、提供された決算説明資料(2024年度決算:2025年3月期/発表日 2025年5月9日、川崎重工業)に基づき整理した要点です。出典は資料スライド(Financial Results for FY2024, Kawasaki Heavy Industries, Ltd.)です。不明項目は「–」としています。
基本情報
- 企業概要
- 企業名:川崎重工業株式会社(Kawasaki Heavy Industries, Ltd.)
- 主要事業分野:航空宇宙システム、車両、エネルギーソリューション&マリン(ES&M)、精密機械・ロボット、パワースポーツ&エンジン(PS&E)、その他(本社・調整等)
- 説明会情報
- 開催日時:2025年5月9日(資料日付)
- 説明会形式(オンライン/オフライン):–(資料中明示なし)
- 参加対象:–(資料中明示なし)
- 説明者
- 発表者(役職):–(スライド上に個別の発表者名・役職は明示されていません)
- 発言概要:資料全体でFY2024実績とFY2025見通し、セグメント別詳細、株主還元・ESG等を説明(個別発言は資料に掲載なし)
- 報告期間
- 対象会計期間:2024年度(2024年4月1日~2025年3月31日)/“for the year ended March 31, 2025”
- 配当支払開始予定日:–(期末配当増配の予定は公表。支払日等は資料に非掲載)
- セグメント(名称と概要)
- 航空宇宙システム:航空機・防衛・航空エンジン等(航空宇宙本体と航空エンジンを含む)
- 車両:鉄道車両(国内・海外向け)、プロジェクト納入(例:NY R211)
- エネルギーソリューション&マリン(ES&M):プラント(発電・環境)、舶用推進、船舶・海洋、脱炭素ソリューション(水素関連等)
- 精密機械・ロボット:油圧機器、産業ロボット(半導体向け等)、医療ロボット等
- パワースポーツ&エンジン(PS&E):二輪車、四輪小型車、PWC、汎用エンジン等
- その他:本社・調整等
業績サマリー(FY2024 実績および FY2025 予想)
- 主要指標(単位:億円)
- 受注高(FY2024 実績):26,307(前年+5,472)
- 売上収益(FY2024 実績):21,293(前年 18,492、増 +2,800)
- 事業利益(営業利益相当、FY2024 実績):1,431(前年 462、増 +969)
- 税引前損益(FY2024 実績):1,075(前年 319、増 +755)
- 親会社の所有者に帰属する当期利益(FY2024 実績):880(前年 253、増 +626)
- 1株当たり利益(EPS):–(資料に明示なし)
- FY2025(予想):受注高 22,000、売上収益 23,100、事業利益 1,450、税引前 1,150、親会社帰属当期利益 820
- 為替前提(FY2025見通し):USD/JPY 140、EUR/JPY 155(FY2024 売上加重平均 USD/JPY 150.81)
- 損益影響外貨量(FY2024実績):約19.4億USD、FY2025見通し:25.0億USD(概算)
- 進捗状況(中期計画との関係)
- FY2024は事業利益で過去最高を更新(1,431億円)。FY2025見通しも過去最高更新を計画(1,450億円)。
- 中長期目標として「2030年度までに事業利益率10%超」を目指すシナリオを提示(スライド:事業成長イメージ)。
- セグメント別(FY2024 実績)
- 航空宇宙システム:受注 8,828、売上 5,678、事業損益 558(前期比 +708)
- 車両:受注 2,515、売上 2,223、事業損益 84(+46)
- エネルギーソリューション&マリン:受注 5,420、売上 3,981、事業損益 442(+123)
- 精密機械・ロボット:受注 2,492、売上 2,415、事業損益 70(+89)
- パワースポーツ&エンジン(PS&E):受注 6,116、売上 6,093、事業損益 478(▲1)
- その他:受注 933、売上 901、事業損益 52
- 調整額(本社等):事業損益 ▲256(FY2024)
- FY2025 セグメント見通し(主要項目抜粋)
- 航空宇宙システム:売上 6,400、事業損益 480(FY24比では増収だが為替前提の円高等で減益想定)
- ES&M:売上 4,400、事業損益 500(増収・増益想定)
- 精密機械・ロボット:売上 2,500、事業損益 130(増収・増益)
- PS&E:売上 6,600、事業損益 480(増収だが利益は横ばい見込み)
業績の背景分析
- 業績ハイライト(FY2024)
- 全社で受注・売上・利益が前期比で増加し、受注・売上・利益ともに過去最高を更新。
- 航空宇宙システムは、前期に計上したPW1100G-JM関連の損失(’23年度)反動や航空エンジン事業の採算改善で大幅増益。
- ES&Mは増収と中国合弁造船事業の採算性改善等で増益。
- PS&Eは二輪・四輪・汎用等で増収する一方、増産投資や販管費等で利益は前年並み(FY24ではほぼ横ばい)。
- 主要増減要因(FY23→FY24、事業利益+969億円内訳)
- PW1100G-JMエンジンに係る損失の前年計上影響:+580億円(反動)
- 為替変動(粗利益への直接影響):+228億円(円安方向の影響等)
- 売上変動(量増等):+279億円(航空宇宙、ES&M寄与)
- 持分法投資損益の増加:+118億円(主に中国合弁等)
- 販管費増(為替影響除く):▲264億円(人件費・インフレ等)
- 市場・競争環境
- 航空機市場:旅客需要回復 → 機体・エンジン需要拡大。PW1100G-JM事案は継続的に事業影響(整備・検査で機材一時地上)あり。
- 船舶/プラント:LNG・水素分野の需要や船価高が継続。脱炭素(H2)関連で商機あり。
- 鉄道車両:都市交通整備で海外需要(北米等)回復。R211プロジェクトの進捗が業績に寄与。
- 精密機械・ロボット:半導体向けロボットは底打ち、復調期待。
- パワースポーツ&エンジン:米国市場はローン金利や政策リスク(関税)に敏感。
- リスク要因(資料で特記)
- 米国関税政策:主にPS&Eに影響。資料ではPS&Eへ「中」程度の影響度と想定、他セグメントは軽微~小。現状の政策の流動性を踏まえ、見通しには一部織り込み済だが関税によるコストアップは未反映。
- 為替変動(外貨建取引の影響、外貨建債務の期末換算差損等)
- サプライチェーン(部材・電子部品の調達遅延)や原材料・人件費の上昇
- 規制変更(各国の防衛関連政策等)やPW1100G-JMの整備関連リスク(継続的な評価・費用の発生)
戦略と施策
- 現在の戦略(資料の要旨)
- 中長期的に事業利益率10%超(2030年度)を目標に、事業ポートフォリオ強化・高付加価値領域への投資を推進。
- 需要回復分野(航空、プラント、水素、鉄道、ロボット等)での生産体制強化とサプライチェーン整備。
- 価格転嫁やコスト管理で採算性維持。脱炭素分野(水素技術、KCC等)を重点分野に拡販。
- 進行中の施策(スライド抜粋)
- 航空宇宙:増産体制再整備、サプライチェーン強化、防衛航空機・ヘリの開発推進。
- 車両:主要海外案件の納入スケジュール遵守、KPS(生産方式)による品質改善。NY R211はBase契約535両中460両引渡済。
- ES&M:淡路ごみ処理DBO受注、遠心式水素圧縮機(KM Comp-H2)等の開発・実証、LNG/水素分野でのソリューション拡販。
- 精密機械・ロボット:半導体向け・医療ロボット(hinotoriTM)展開、油圧機器の中国・海外販売拡大。
- PS&E:四輪事業拡大(北米2工場の活用)、電動四輪車(NAVシリーズ)投入、販売計画の機動運用。
- セグメント別施策と成果(主な例)
- 航空宇宙:PW1100G-JM関連影響を踏まえつつ、航空エンジン・機体の販売増と防衛案件の推進で受注・売上拡大(FY24)。
- ES&M:中国合弁造船の採算改善やプラント受注により持分法利益・事業利益改善。
- 精密機械・ロボット:半導体ロボット等で売上回復、医療ロボットのCE申請等で市場拡大基盤を整備。
- PS&E:米国向け四輪の一時的なリコール影響はあったが二輪などは好調。FY25では北米四輪回復想定。
将来予測と見通し
- FY2025 業績予想(単位:億円)
- 受注高:22,000(FY24 26,307 → ▲4,307)
- 売上収益:23,100(FY24 21,293 → +1,807)
- 事業利益:1,450(FY24 1,431 → +19)〔利益率 6.3%見込み〕
- 税引前当期利益:1,150(+75)
- 親会社所有者帰属当期利益:820(▲60)
- 税後ROIC:6.9%(FY24 8.0% → ▲1.1pt)
- 見通しの前提・根拠
- 為替前提 USD/JPY 140、EUR/JPY 155(FY24比で円高前提)
- FY25は為替の前提を円高に設定する一方、売上量増や価格転嫁等で事業利益は最高益更新を計画(微増)。
- 米国関税政策はPS&Eに主に影響すると想定、一定の市場リスクを業績見通しに織り込むが関税負担によるコストアップは未反映(政策流動性のため)。
- 中長期計画の進捗可能性
- FY2024の最高益更新は中期目標に向けた前進と位置付けられている。2030年の利益率10%超達成へ向けた投資・構造改革(製品高付加価値化、コスト管理、脱炭素製品拡販等)を表明。
- マクロ経済の影響
- 為替(USD/EUR変動)、金利、米国関税・貿易政策、原燃料価格・材料費、人件費の上昇が業績に影響。需給動向(航空需要、船舶受注、鉄道投資など)も重要な変数。
配当と株主還元
- 配当方針
- 中長期的な連結配当性向の基準:30%を目安に、安定的配当を維持(資料の方針記載)。将来業績見通し、FCF、D/E等の総合判断を踏まえる。
- 配当実績(FY2024 実績/FY2025 予想)
- FY2024(期末増配):期末配当 80円(当初70円→増配)、年間配当 150円、配当性向 28.5%(通期親会社帰属利益の上振れ反映で期末増配)
- FY2025(予定):年間配当 150円(配当性向 30.6%想定)
- 特別配当:なし(資料記載なし)
製品やサービス(主なトピックス)
- 主要製品・新製品(資料ピックアップ)
- 航空宇宙:航空エンジン分担製造(PW1100G等)、防衛機開発(P-1等)
- 車両:地下鉄 R211、各国向け都市鉄道車両、アフター/保守関連(部品・遠隔監視装置)
- ES&M:水素関連(遠心式水素圧縮機 KM Comp‑H₂、OCUVOID 水素発電機、Kawasaki CO2 Capture等)、ごみ処理プラント(DBO)
- 精密機械・ロボット:半導体製造用ロボット、油圧機器、手術支援ロボット hinotori™(メディカロイド等と協業)
- PS&E:二輪車(Z900等)、カワサキ初の電動四輪「NAV」シリーズ、四輪・PWC、汎用エンジン
- サービス・提供エリア・顧客層
- グローバル(日本、北米、欧州、アジア等)— 資料に地域別売上分布あり(FY24:日本 40.7%、米国 31.5%、欧州 10.3%、アジア 12.8%)
- 顧客:民間航空機メーカー、防衛省・各国軍、鉄道事業者、造船会社、半導体メーカー、医療機関、一般消費者向け二輪/四輪等
- 協業・提携
- IAE(International Aero Engines)を通じたPW1100G-JMプログラム参画(既報の問題対応に関係)
- 医療ロボット分野:メディカロイド社、Sysmex(シスメックス)などとの協業(hinotori関連)
- 大阪・関西万博出展やALICE/ CORLEO等の展示・共同プロジェクト掲載
重要な注記
- 会計方針・開示
- IFRSの適用:当社は2022年度第1四半期よりIFRSを適用(資料に明記)。損益計算書・財政状態計算書等はIFRSベースの表示。
- 表示差異:販管費増減の開示方法に関する注記(2024年度2Q以降、販管費増減から為替変動影響を控除して表示する等の説明あり)
- リスク要因(特記事項)
- PW1100G-JMエンジンに係る運航上の重要な問題:2023年度に将来損失見込み額を計上(FY23 7-9月期で▲580億円計上)。資料では現時点で損失見込み額に変更なし(為替影響等の評価替えはある)。
- 米国関税政策の影響:PS&Eを中心にリスクあり。価格転嫁による対応方針だが、政策が流動的なためコスト負担は見通しに未反映。
- 為替の影響:外貨建取引量・期末換算等で財務・損益に影響(FY24で為替差損等の影響が確認)。
- その他(今後のイベント等)
- 大阪・関西万博(EXPO 2025)出展(テーマ「移動本能」関連の展示)
- SBTi認定(2032年度目標の温室効果ガス削減)、DJSI(DJBICI)選定などESG関連の外部評価・取り組みを公表
- 設備投資:FY25見通し 設備投資 1,540億円、減価償却費 1,070億円(参考情報スライド)
(注)
– 本資料は提供された決算説明のスライド内容を整理したものです。数値はスライドに記載の数値を転記しています。細部注記や補足は元資料(決算説明資料)を参照してください。
– 不明な項目は「–」で示しています。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
銘柄コード | 7012 |
企業名 | 川崎重工業 |
URL | http://www.khi.co.jp/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 自動車・輸送機 – 輸送用機器 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.1)」によって自動生成されました。
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