IDOM(7599)企業分析レポート
株価:1,055円(2025-09-26終値)
市場区分:プライム/33業種:卸売業/17業種:商社・卸売
時価総額:1,127億円
– 企業情報
– 概要:中古車買取・販売の大手。「ガリバー」ブランドで国内約460店舗を展開。小売強化と付帯サービス(保証・整備・保険・ファイナンス等)を拡充。海外は小規模(米国等)で、第1四半期は損失計上。配当性向30%を目安。
– 特徴:全国ネットワークと在庫回転の効率化、オークション相場の変動に応じた機動的な在庫調整が強み。
– 基礎データ:従業員4,512人、平均年齢34.0歳、平均年収566万円。1994年創業、本社:東京都千代田区。
– 業界のポジションと市場シェア
– ポジション:中古車買取・販売で国内大手。買い取り首位クラスの認知と店舗網で仕入れ力・販売力を確保。
– 競争優位性:
– 全国規模の店舗網と統一ブランドによる集客・仕入れ力
– 在庫・価格データを活用した価格決定と在庫回転マネジメント
– 小売強化と保証・整備・保険など付帯価値提供
– 課題:
– 中古車オークション相場の下落時は粗利圧迫(第1四半期は販管費先行により営業減益)
– 出店(大型店化)に伴う固定費増と人件費の上昇
– 金利動向や景気変動の影響、海外事業の収益化
– 経営戦略と重点分野
– 戦略の方向性:
– 小売台数拡大(大型店の出店を計画通り進行、第1四半期に2店舗)
– 付帯サービスの拡充(保証・整備・保険・ファイナンス等)による1台当たり収益の底上げ
– 市況(オークション相場)に応じた在庫水準の適正化と粗利維持
– 2026年2月期会社計画(修正なし):
– 売上高 5,090億円(前期比+2.5%)
– 営業利益 221億円(+11.1%)
– 親会社純利益 136億円(+1.1%)
– EPS 135.45円
– 事業モデルの持続可能性
– 収益モデル:仕入れ(買取・下取)→整備・保証付与→小売のバリューチェーン。付帯サービス収益と在庫回転効率が鍵。
– 適応力:
– 相場下落局面でも在庫を引き締めて粗利を維持(第1四半期は商品在庫を前期末比で縮小)
– 大型店化で販売効率と台数の底上げを図る
– リスク:相場変動・金融環境・固定費増のマージン圧迫。海外の拡大余地はある一方、規模が小さく、収益貢献は限定的。
– 技術革新と主力製品
– 技術・運用:オンライン査定や店舗・ECの連携、在庫・価格のデータドリブン運用を強化。
– 主力:国内中古車小売(ガリバー)と付帯サービス。第1四半期の国内小売台数は43,840台(前年同期比+12.9%)で過去最高のQ1台数。小売台当たり粗利は前年並みを維持。
– 株価の評価(バリュエーション)
– PER(予想):7.79倍(業界平均 12.1倍比でディスカウント)
– PBR(実績):1.33倍(業界平均 1.0倍比でプレミアム)
– EPS(予想):135.45円、BPS(実績):794.61円
– 参考:トレーリングEPS(過去12か月)約127.7円 → 実績PER約8.3倍
– 配当利回り(予想):約3.9%、配当性向見込み:約31%
– コメント:利益指標対比では相対的に低めの評価、一方でPBRは1倍超(自己資本効率やブランド・ネットワークに対するプレミアムを示唆)。
– テクニカル分析
– 位置づけ:50日移動平均(約1,013円)上、200日移動平均(約1,082円)下。短期は持ち直し、長期は戻り待ちの中間帯。
– 価格帯:年初来高値1,256円・安値947円の中間域(安値から+11%程度、高値から-16%程度)。
– 需給:直近出来高は増加(本日160万株、3カ月平均約70万株)。信用倍率13.14倍と買い残優位、前週比で買い残減・売り残増。
– 財務諸表分析
– 成長:
– 売上高 LTM 5,106億円(FY2025 4,967億円、FY2024 4,199億円、FY2023 4,165億円、FY2022 4,595億円)
– 3年CAGR(FY2022→LTM):約+3.6%
– 2026/2期1Q:売上+11.2%(前年同期比)
– 収益性:
– 粗利率 LTM:約17.5%(89.4/510.7)
– 営業利益 LTM:193億円、営業利益率概算:約3.8%(会社指標では直近1Qベース約2.8%)
– 当期純利益 LTM:128億円、純利益率:約2.5%
– ROE:実績18.12%(LTM指標17.02%)
– コスト・在庫:
– 第1四半期に販管費増(出店・人件費等)で営業減益(-12.3%)。商品在庫は前期末114,588→108,905百万円へ減少。
– 安全性・効率:
– 自己資本比率:36.1%(前期末)→第1四半期末33.8%
– 流動比率:2.38倍、有利子負債:約911億円、D/E(総負債/資本)約1.12倍
– ROA(LTM):約5.8%
– キャッシュ:
– 現金同等物:332億円(前期末比大幅増)
– 四半期キャッシュフローは未作成(短信注記)
– 株主還元と配当方針
– 方針:配当性向30%を目安。2025年2月期実績40.18円、2026年2月期予想40.63円。
– 配当利回り:予想約3.9%(5年平均2.71%を上回る水準)。
– 自己株式:発行株式の約6.06%を保有。現時点で新たな自己株買いの開示はなし。
- 株価モメンタムと投資家関心
- モメンタム:直近10営業日は上昇基調に転換、出来高も増加。短期は堅調、長期は200日線下で戻りの範囲。
- 投資家構成:インサイダー保有比率約41%、浮動株約5,619万株。信用買い残は多めで、短期の値動きに影響する可能性。
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価格ドライバー(足元):
- 小売台数の増勢と粗利維持
- オークション相場の動向(相場下落は粗利圧力)
- 出店コスト・人件費の増減
- 金利水準、為替、海外事業の損益
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総評
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まとめ:国内小売の台数は伸長し、粗利も維持。LTMでは増収・増益基調だが、直近四半期は販管費先行で営業減益。バリュエーションはPERで相対的に低め、PBRは1倍超。財務は流動性良好だが、自己資本比率は30%台前半~半ばで有利子負債は一定水準。今後は大型店戦略の効率化、在庫回転と粗利の両立が鍵。相場変動や固定費増への耐性が収益安定度を左右。
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企業スコア(S/A/B/C/D)
- 成長性:B
- 根拠:LTM売上YoY約+2.8%、3年CAGR約+3.6%。直近1Q売上+11.2%と加速も、通期ベースでは中位。
- 収益性:B
- 根拠:粗利率約17.5%、営業利益率LTM約3.8%(1Q 2.8%)。ROEは高位(17~18%)。業態特性上の薄利を前提に概ね平均~やや良好。
- 財務健全性:B
- 根拠:自己資本比率33.8~36.1%、流動比率2.38倍、D/E約1.12倍。流動性は良好、資本厚は中位。
参考データ
– 年初来高値:1,256円/年初来安値:947円
– 50日移動平均:1,012.64円/200日移動平均:1,082.02円
– 信用倍率:13.14倍(買い残75.3万株、売り残5.7万株)
– 今後の主な日程:権利落ち日予想 2026-02-26
注記
– 本資料は提供データに基づく客観的な企業分析であり、投資助言を目的としたものではありません。記載の数値は原資料ベースまたは単純計算値です。実際の投資判断は最新の開示資料等をご確認ください。
企業情報
銘柄コード | 7599 |
企業名 | IDOM |
URL | http://www.idom-inc.com/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 商社・卸売 – 卸売業 |
関連情報
証券会社
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.1)」によって自動生成されました。
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