2025年3月期(第47期)決算説明資料・中期経営計画資料
決算説明まとめ(Markdown)
出典:株式会社カチタス 2025年3月期 決算説明資料(発表日:2025年5月9日)
基本情報
- 企業概要
- 企業名:株式会社カチタス(証券コード:8919、東証プライム)
- 主要事業:中古戸建ての買取・リフォーム・再販(カチタス単体)、都市郊外中心の買取再販(連結子会社:株式会社リプライス)
- 代表者:代表取締役社長 新井 健資
- 説明会情報
- 開催日時:2025年5月9日(資料表題日)
- 説明者
- 発表者(役職):–(会社資料に基づる発表内容)
- 発言概要:決算ハイライト(営業利益の達成、在庫不足の解消、人的投資実施)、第4次中期経営計画の骨子(営業利益成長・販売棟数目標・配当方針等)、2026年3月期計画の要点、事業モデル・ESG等の説明
- 報告期間
- 対象会計期間:2025年3月期(2024年4月〜2025年3月)
- セグメント(グループ構成)
- カチタス(親会社・地方中心の戸建再販)
- 事業概要:相続等で買い取った空き家をリフォームし販売(主に地方都市、戸建中心)
- リプライス(連結子会社)
- 事業概要:都市郊外・地方都市部での買取再販。仲介ネットワーク・スピードを強み
業績サマリー(2025年3月期 実績 / YoY)
- 主要指標(単位:百万円)
- 売上高:129,537(+2.2%)
- 営業利益:14,222(+12.2%)
- 経常利益:13,876(+12.6%)
- 当期純利益(親会社帰属):9,550(+12.4%)
- 1株当たり当期純利益(EPS):122.22円
- 参考(調整後)営業利益:16,160(+9.5%)
- 進捗状況(計画比)
- 2025年通期予算に対する営業利益の達成率:+1.6%(予算14,000 百万円 → 実績14,222 百万円)
- 決算期において成長投資(決算特別賞与 3.5億円)を行った上で計画超過達成
- セグメント別(2025/3期)
- カチタス単体
- 売上高:89,709 百万円(+0.6%)
- 売上総利益:24,755 百万円(粗利率 27.6%)
- 営業利益:11,701 百万円(営業利益率 13.0%)
- リプライス単体
- 売上高:39,945 百万円(+6.1%)
- 売上総利益:6,064 百万円(粗利率 15.2%)
- 営業利益:2,504 百万円(営業利益率 6.3%)
- グループ販売件数:7,372件(カチタス 5,597件、リプライス 1,775件)
- 在庫(販売用不動産合計):61,535 百万円(前期比 +17.8%)
- 在庫回転率(LTM):約1.74回転/年
- ROA(LTM):17.7%
業績の背景分析
- ハイライト/トピックス
- 営業利益は過去最高を更新。主因は売上総利益率の改善。
- 仕入件数が増加(7,008 → 8,323件、+18.8%)し、期末時点で在庫不足は解消。
- 成長に向けた人的投資(新卒採用増、決算特別賞与など)を実行。
- グループ内シナジー(カチタスによるリプライス物件の仲介等)や販促(TV CM、ニトリ提携)を強化。
- 増減要因
- 売上総利益率の改善(低価格商品の高回転化・保有在庫の値上げ・リフォームコスト抑制等)が営業利益増加の主要因。
- 販管費は増加(採用・賞与・広告投資など)があったが粗利改善で吸収。
- 仕入チャネル多様化(買取比率の増加)で価格競争や在庫期間・品質リスクが低下。
- 競争環境・競争優位性
- 独自領域:地方・築古・戸建中心の事業ポジションで業界内でも稀な全国多数店舗網(135店)と累計実績(累計約8万戸)を有する点を強みと主張。
- 参入障壁:物件ごとに異なるリフォーム対応能力と地域に根差したネットワーク(仲介業者・工務店)により模倣が難しいとしている。
- 主なリスク要因(外部)
- 消費税訴訟:国税当局と算出方法に相違があり、最高裁への受理申立て中(判決までは長期化の見込み)。会社は既に決算上の処理を保守的に行っており、最高裁敗訴でも営業利益以下への影響はないと説明(ただし過去納税分の処理等は状況による)。
- マクロ:金利上昇(住宅ローン)、建築資材コスト、労務供給、地域別の地価変動等。
- M&A実行リスク:検討案件の実行に向けた時間的/調整リスク。
- 仕入・販売市場の地域差や工務店キャパシティ不足など
戦略と施策(第4次中期経営計画の骨子)
- 中期KGI(2028年3月期目標:第4次中計)
- 年間販売棟数:10,000件(2025年実績 7,372件 → CAGR 約10.7%)
- 営業利益:20,000 百万円(2025年 14,222 → CAGR 約12.0%)
- ROE:20%以上(下限20%維持)
- 配当性向:調整後当期純利益ベースで50%以上、累進配当の導入
- 基本戦略(主要施策)
- 営業人員増加と育成強化(未出店地域への出店、小型店舗での高収益エリア進出、新卒採用拡大)
- 生産性向上(戦略在庫枠設定、各種システム投資、MA等による営業効率化)
- リフォーム企画の多様化(新たな顧客層獲得)
- 仕入チャネル多様化(自治体や異業種連携など)
- M&A(仕入チャネル多様化や人材獲得を目的、資金は負債調達を想定)
- リプライス収益の安定化(コストコントロール、販売チャネル戦略)
- キャピタルアロケーション
- 第4次中計3年間で戦略在庫投資を実施しつつ、M&A資金は負債調達を予定。会社が想定する最低自己資本比率は約30%。当面はBS上に自己資本を留保するとしている。
- 進行中の施策(決算資料に基づく進捗)
- 採用:2025年4月入社はカチタス129名、リプライス28名。2026年4月はカチタス150名予定等。
- グループ内仲介:リプライス物件をカチタス営業が仲介する割合は増加(4Qで約17%)。
- 低価格商品の販売比率:約20%(両社)、高回転化と粗利改善に寄与。
- 保有在庫の値上げ:2025年4月に一律50万円の値上げ等。
- ニトリ提携:家具設置やバーチャルホームステージング(VHS)で成約率改善に活用。
将来予測と見通し
- 2026年3月期 連結事業計画(会社予想、単位:百万円)
- 売上高:146,000(+12.7% YoY)
- 営業利益:16,200(+13.9% YoY、営業利益率 11.1%)
- 経常利益:15,700(+13.1%)
- 当期純利益(親会社帰属):10,800(+13.1%)
- 販売棟数目標:8,240件(+11.8%)
- 会社が示す見通しの根拠(概要)
- 需要は好調で期初の在庫確保は十分、低価格商品の比率は横ばい想定、粗利単価は各種施策で維持・向上を見込む。
- リプライスは在庫水準十分、上半期は高水準粗利を維持、下半期は新築着工の増加を織り込むが販売チャネル戦略で対応。
- マクロ影響:住宅ローンは変動金利中心のため長期金利上昇の影響は限定的と説明。インフレによるコスト上昇の影響も限定的との前提。
- 中長期(第4次中計→2035年以降の長期ビジョン)
- 目標(2028/3)に向け実行を継続。長期ビジョン:「日本で一番、ひとびとの暮らしを豊かにする会社」
- 達成可能性:資料上は成長戦略とKPIの整備(人員・生産性・仕入れチャネル等)を示しているが、実際の達成は外部環境・実行力に依存する(会社注記の通り)。
配当と株主還元
- 配当方針
- 第4次中期経営計画で配当性向を従来の40%以上から「50%以上」へ引き上げ、累進配当制度を導入する方針を掲げる。
- 将来的に消費税訴訟で勝訴し特別利益が発生した場合、調整後当期純利益ベースで配当金額を決定する旨を明記。
- 配当実績・計画
- 2025年3月期(実績):中間 28.0円、期末 28.0円(年間 56.0円、配当性向 45.8%)
- 2026年3月期(予想):中間 35.0円、期末 35.0円(年間 70.0円、配当性向 50.7%(会社想定))
- (将来的な消費税訴訟の勝訴時に関する取り扱いは資料に記載あり)
製品・サービス(主要)
- 主要製品
- リフォーム済み中古戸建住宅(主に地方)
- カチタス単体 平均販売価格(2025/3実績):約1,631万円(税込)
- リプライス 平均販売価格(2025/3実績):約2,243万円(税抜ベース表現)
- 特徴:新築の半額程度の価格設定を訴求し、低所得〜中所得層の実需ニーズを取り込むビジネスモデル
- サービス・提供エリア・顧客層
- 提供エリア:地方中小都市(カチタス)、地方都市部〜都市郊外(リプライス)。全国に直営店舗網(カチタス 135店、リプライス 14店)
- 顧客層:30〜50代の実需層、年収200〜500万円世帯を主要ターゲット(カチタスの実績比率)
- 購入方法:住宅ローン中心(主に地方銀行・信用金庫等と連携)
- 協業・提携
- ニトリ(ニトリホールディングス):資本・業務提携に基づく家具提供・ホームステージング・クーポンなどの共同施策。VHS(ヴァーチャルホームステージング)導入で成約率向上を図る。
- 工務店ネットワーク:取引工務店数 約1,292社(カチタス単体、2025/3期)
- 仲介業者ネットワーク:仕入時の取引仲介業者数 約2,857社(2025/3期)
重要な注記(会計・リスク等)
- 会計方針・調整
- 消費税処理に関する国税当局との見解差(按分方法)について:カチタスは「固定資産税評価額に基づく按分」を採用(事業者間で一般的と説明)。過去の更正処分等に対しては一部で特別損失を計上済み。2024/3期以降は国税の主張に準じた処理を参考にしている旨の説明あり。
- 調整後営業利益等の指標を開示(消費税差額等を調整)。
- 消費税等訴訟
- 東京地裁・高裁では敗訴。最高裁への受理申立て中(判決まで1年以上の見込み)。会社の説明では、敗訴時でも現在の会計処理のため営業利益に影響しないと説明。ただし、勝訴すれば還付(特別利益)となる可能性がある。
- その他のリスク・注意点
- 為替や国際貿易影響は限定(売上の100%が国内のため)。
- 中長期の業績は、仕入チャネル構築、人員採用・育成、M&Aの実行力、地域別市場環境、工務店キャパシティ等に依存。
- その他(今後のイベント等)
- 第4次中期経営計画の進捗、各四半期の仕入・販売動向、最高裁判決の行方、M&Aの実行状況などが主要な注視点
(注)
– 本まとめは提供資料に基づく要約であり、投資判断を目的とした助言ではありません。原資料に記載の数値・想定・将来予測は会社の前提に基づくものであり、実際の結果は異なる可能性があります。必要に応じて原資料(決算説明資料)をご参照ください。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
銘柄コード | 8919 |
企業名 | カチタス |
URL | http://katitas.jp/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 不動産 – 不動産業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.2)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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